<Camino de Santiago 第6日目> 

IRUNA(パンプローナ)から、Estellaまで.。


  <第6日目> 6月8日(金曜日) 

90 km 6:50 出発@90 km Cizu Menor  

昨日の晴天により洗濯物は完全に乾いていた。出発前に宿の地図で確認すると、本日の予定は楽勝のように思われた。 プエンテラ・レイナまでの標高が地図に書かれている。以下の通りである。(by meter;m) Cizu → Zariquiegui → Alto de Pedran → Ultega → Puente la Reina 480m   640m     790 m      510m    340m

8:35 99 km @ Alto de Pedran  

この区間、「前方に大きな電力風車が何10基と山の頂上で回っている」のをみながら、巡礼路を登る。アルメニアから来ている歩きの若い女性と話す。初めてのスペイン旅行らしい。Cizurのアルベルゲで昨日私を見たと言っていた。失礼ながら、記憶にない。追いついたのであろう。英語は話せるようであった。途中のフエンテまでいっしょに歩いた。ブランコにのって写真をとったり、なんとも20歳近く若返るひとときであった。しかし、アルメニアとはどこにあるのであろうか?ちょっっと、質問できなかった。  巡礼路を登り終えて、頂上へ出たところで、影絵のような鉄板のオブジェ(鐵の型抜きとでも称しようか?)があった。スペイン語らしき言葉で話しかけてくる老人がいたが、ほとんど何を言っているか判らなかった。休憩後、巡礼路を下ることはせず、国道を下る。ここで初めて、「自転車を快適」と思った。買って良かった。ちょっと、喩えが不適切かも知れないが、神社のお札やお守りを買うのと同じ様な感覚で私は自転車をバスクで買ったのかも知れない、と、これまでずっと半信半疑であったために、このあとの国道の下り坂は、「神の教え」なるものを当に肌で感じさせてくれるものであった。

9:00 105 km @ Ultega教会

9:30 107km @ Murzabal

10:05 113km @ Puente la Reina  Melcadoにて買い出し  

プエンタレイナ「王妃の橋」(Arga川にかかる)という美しい名を持つ街。その由来となった中世の橋の写真を撮る。「なんとなくヨーロッパ風の街並み」、と書いても理解はされないでしょうが、そんな街です。BARでカフェ・コン・レチェを飲むのではなく、Cafeで、Cafeを飲むような雰囲気の店が多かった。  ただ、ちょっとお行儀が良すぎて、居心地が良いかどうかはわかりません。少しだけスペインらしくない街だと思いました。通過。

11:50 118km @ Maneru への坂を登る 昼食  巡礼路を登ったが大変であった。国道にすべきと思われる。

13:38 128km @ Lorca 

15:30 138km @ Estella  Arbergueにて宿泊

 アルナオ

Estellaの街の雰囲気は、プエンタレイナにまた戻ったような感じであった。  Mileageカウンターから判断しても、地図から見ても、街の入口にあるこの建物はアルベルゲのハズである。しかし、入口の看板が、どうもホテルか観光案内所のような気がしてならなかった。どうも入口がきれいすぎる。また、マッサージのサービスまであるので、何か変だとも思った。  アルベルゲも3泊目になるので、そろそろ、受付もスペイン語で言ってみるか、と試すが、ホステラーの女性は人なつっこく、何となく通じる。どうも、こどもを産んだばかりのお母さんのようである。英語はダメなようであった。

 しかも、やたらとスペイン語で話しかけてくる。初めは、Japon・Japonの連続であったが、だんだんと名前も言われるようになった。100回ぐらい難しい言語で質問され続けると、いくら温厚な私でも、だんだんこちらもやけクソになってくる。しかし、反面、彼女の話すリズムを覚えると、言っていることも片言の単語を自分なりに組み合わせると判るような気もした。「自転車の人は荷物は一つしか持っていないわよ。ザックを2つも持っているのはあなただけよ。いったい、こんなに大きな荷物の中に何が入っているの?」と質問されるので、、。「米だ、米だ。」と、日本から持ってきた無洗米のことを思い浮かべながら、なげやりに答えると、相手は納得していた。ひょっとすると、スペイン語で米のことを「コメ」と言うのかな、あるいは彼女は米という日本語を知っているのであろうか? とも一瞬思った。

日本の「おじや」ポルトガル語の「オジヤ」から来ているというのを誰かに聞いたことを思い出していた。とうぜんながら、comer(食べる)の活用と派生語を覚えていれば、comida(食料)も出てくるのであったが、、、。ひとつ、ギャグを覚えた。  自転車組と歩き組は部屋を別々にされている。また自転車のためのガレージ(garaje)も整っている。(ロンセスバイエスも同じだった)シャワーを浴びて洗濯をしてから休んでいると、自転車組が、6時ぐらいから続々と入ってきた。週末を利用しての自転車旅行のようであった。サンチャゴまで行くという雰囲気の人は少なかった。また、高齢者のサイクリスト(特に、ドイツ、オランダ)が多いのも不思議であった。自転車の種類としては、MTBが体勢を占めるが、大きなランドナーも多かった。しかも、日本では見たことのない、フロントにサスペンション付のランドナーも1台あった。


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