本の紹介:ボスとそのファミリーのすべてを知り尽くせ:1979年 初版発行
<読んだきっかけ>:1月4日:<本人とこの本との関わり>
何気なく購入。パウロコエーリョの先に行き着いたのは、70年代の日本の錬金術でした。まさに現在に残された最後の錬金術。それは、ギターのエフェクター(日本語訳は、特殊効果音発生装置、とでも訳すか??)です。
<あらすじ>
SD-1: スーパーオーバードライブ
DS-1:ディストーション
OD-1:オーバードライブ
TW-1:タッチ・ワウ
GE-6:グラフィック・イコライザ
PH-1R:フェイザ
CS-1:コンプレッサー・サステイナ
BF-2:フランジャー
CE-2:コーラス
<感想>
本の内容は、予想したとおり、本当に何十年ぶりにわくわくするモノでした。
→:いずれ、HPで長々と感想を書こうかと思いますが、ノスタルジアから錬金術まで発展する長い長い思い出話があります。
:【書き出し】
彼らが放課後にいつも集まるのは必ずといってお寺の本堂であった。特に仏教美術に興味があるわけではなく、単に仲間の一人がお寺と幼稚園を経営する家の息子で、お寺が学校の帰り道にあったためである。集まって何をするかといえば、いわゆるエレキギターのエフェクターの交換会である。まあ、シンナー遊びをするよりは、線香の臭いにまみれていた方がまだ健康的であったのかもしれない。当時の世間一般の中学生のお小遣いでは、一人で1個以上のエフェクターを購入することは不可能であった。だいたいににおいて、エレキギターが家にある、というのもものすごく珍しかったはずなのに楽器本体は何故かあった。、、、、。当時の全盛はKISSであり、バンヘーレンであった。ビートルズのリバイバルが2週目ぐらいに入った、1970年代の中頃であった、、。フォークギターで言えば、アリスがはやっていた頃であった。、、、、。
→:【それから10年後】
酒を飲み始める年頃になれば、よほどの変人で無ければ、演奏活動などやめてしまうモノである。大学の一般教養で電子工学の基礎をかじり出す頃に、ブリッジ回路だとか、パルス計算の理論を学び、ろくに授業に出なくとも試験の前だけは教科書の例題を良く読むモノである。チョット難しい計算だな、と思うときに何故か思い出すのは、BOSSのエフェクターを友達同士でつなぎ合わせた中学生の線香の臭いが漂うお寺の本堂であった。
→:【更にそれから10年後】
社会人になり何年かたち、給料もそれなりに上がってきて、学生バイトの収入よりも手取りが増えてくる頃、大人の社会への物珍しさに開き始める頃に、そしてまた体力の衰えに少し気がつき始める頃、十数年ぶりにふと、「楽器が弾きたい。」と衝動的に思ってしまう。、、、。十数年ぶりに触った楽器はクラシックギターであった。しかも、給料の2ヶ月分を軽く越える、高級手工芸品であった。
→:【更にそれから10年近く】
カルカッシをある程度終える頃までは、20年前と同じく、熱心に教本にかじりついた。その後、バッハ、ソルと進み、フラメンコに興味が沸くが挫折する。そこでボサノバと出会う。さらにはFADOに興味が進み、遂に今年は、Camino
de Santiago
(フランス人の路とポルトガル人の路の合計1500kmを歩く)。そして、ポルトガルのコインブラで、目的のポルトガルギターを手に入れる。、、、、。
→:しかし、音階の違いは敷居が高く、ポルトガルギターに四苦八苦であった。そこへ何故かインターネットの誘惑。しかも、ネットオークションで、木目のきれいな安価なエレキギターを発見。、、。やがて興味は再び、エフェクターに走る。「小型車を改造して自動車レースに出る。」、の日本人的なサクセスストーリに、何故か共感を覚える。この感覚がやがてはガリシア的な、錬金術の世界へと発展して行くのである、、、。
→:続きは来月に、、、。ながながと済みません。
<本からの引用@>
。
<本からの引用A>
?
<最後に本の引用より引用>
ある日疲れ果てて泣き始めるこのバカのことを思い出すだろう
その他のBOOK REVIEW
<巻頭言> <アルケミスト> <Reference>