2004-12-28(火) 鍼治療 K先生とたくさん話す
日記はひと月あきましたが、
歯科大も鍼も滞りなく通っています。どちらも週1ずつ、休んだこと無し、です。
歯科大のスーパーライザーももうしばらく続けていくことにしました。
歯科医院は12月は行けませんでした。
いちばん奥の歯、やっぱりしみるままです。
さて、今日は年内最後の鍼。
今日は担当のI先生ではなく、代診で、何度かやってもらったことのあるK先生。
K先生はどちらかと言えばもの静かで、控えめな感じの先生なんだけど
私は、なんか話しやすく、波長が合う気がする。
「その後どうですか?」と聞かれ、
「変わらないですね」と答えながらも、
普段、I先生には何となく聞けないことも、口に出てくる。
「あの、鍼って…
私は神経を損傷していて、それが元どおりに繋がるのを促すよう
鍼に通っているわけなんですが、鍼は、どちらかというと、根治というより、
痛みの緩和とか、そういう対症療法的な意味合いの方が大きいのでしょうか?」
と近頃、疑問に思っていたことを聞いてみる。
K先生は少し笑いながら、
「うーーん…、江戸時代までは、何でも直していました。
今は、痛みだとか、そういうものには効く、と言われていますね」
とのこと。そうか〜。
先生、鍼灸師でありながら、謙虚なお答え(笑)。
何でもツボに打てば効く、というものでもないんだな。
なるほど。
「
私の場合、もともと強い痛みがある、とかそういうわけではないので、
鍼を打っての変化を聞かれると、どうしても、
変わらない、という答えになってしまいますが…」
「まあ主治医の先生の方針もありますからね…」とK先生。
「そうですよね…」と私。
先生は、ご自分で歯科医で治療受けて麻酔を打たれたとき、
帰ってから、自分でその部分に鍼を打って、麻酔を抜いてしまうそうです。
えっ、そうなんですか! ってちょっとびっくり。
「じゃあ、鍼によって神経にもやっぱり何らかの影響はあるんですね!」と少し嬉しい私。
「でも、もう10ヶ月通われてて、全然変わらないんですよね…」とK先生。
まあ、そうですが…。
「
でも、神経はもともと時間がかかると言われてますし、
あの、気長に治療します。それに、鍼は体にもいいんですよね!」
と、私の方が何となく気を遣って言うと、先生は
「
でも痺れが治らないんじゃ気の毒だなあ」とおっしゃいました。
そうか、対症療法の観点からいうと、鍼で、しばらくの間でも
この痺れも取ることができればいい、という感じなのかな。
でも、痛みじゃないし、普段、耐えられないほど辛いわけではないので。
やっぱりなぜかK先生とは話しやすいなあ。
現在の症状とかも、I先生にはこんなには話してないし(聞かれてないし)。
K先生、少し考えられて、
「今日は(I先生とは)打つ場所を変えてもいいですか?」と聞いてきました。
はい、お願いします。是非。
顔の上唇の上とかに打ったのは初めてでした。
体の裏側をやったときは、顔だけ横を向けて痺れ部分にも鍼を打ちました。
先生が「どうですか? いつもと違うでしょう」と言い、
鍼は、同じ場所に打っても、打つ先生により、絶対、他の先生と同じようには打てないのだそうです。
これは親子といえども伝えられない、のだそうです。
ふーん、そういうものなのか〜。
今日はI先生とは打った場所も全然違うので、そりゃ違います、って感じですけど。
さて、終わってから、痺れはどうですか? と聞かれ、
んんんー、今日は疾患部に直接打ってもらったけど、変わらない、かも…。
と何だか申し訳ない気持ちになる。
でも、まあ、患部の至近に打ってるので刺激のせいもあると思うけど、
多少痺れを強く感じるかな…?
と言うと、えっ、という顔をされましたが、
「あの、歯科大の先生によると、痺れが強くなったりするのはいい兆候なんだそうです。
治る前には痛みが出るそうなんです」とあわてて言い足す私。
今、急に効いて治ろうとしてるわけではないでしょうが。
でも、この神経に関しては、変化って正直なところ、よく分からないんですよねえ。
「あの、でも、今日は、」と私が言うと、
「効いた気がする?」
「いや、あの、治療したーーっ、って気がします(笑)」
効いた、ってとこまでは行かないと思う。変わらないし。
でも、何となく、いつもより、脱力感というか、寝てただけにも関わらず、
なんとなく疲れた気はした。
時間も少し長かったかな。
I先生が、ポンポンと手早く打っていくのに比べ、
K先生は打ち方も丁寧な印象です。(これは言い方だと思いますが)
別の患者さんですが、私と疾患は全然違うんですが、
鍼に通われてて、4、5年全く症状が変わらなくて、
でも4、5年経って初めて良くなった、という方がいらっしゃるそうです。
だから、りこさんが通うの嫌でなければ、続けられるといいと思います、
という話もしてくれました。
こんなに話を聞いてもらって、話もしてくれて、
次から、担当をK先生にしてもらいたい、と、口に出かかって、
いや、でもそしたらI先生、気を悪くするだろうなあ、と思うと、言えませんでした。
I先生は、この科の中で一番偉い先生だし。
K先生はI先生よりずっと若いし、先生の間でも気まずくなっちゃうかしら、とか。
どうなんでしょう。
「
じゃあ次はI先生のいらっしゃるときにおいでください」という言葉を
複雑な気持ちで聞き、
次回は、I先生で、予約を取る。というか受付で、もうそうなってる。
うーーーーん。主治医を変えてもらう、って、どうなんだろう。
別にこっちはお金を払っているわけだし、
我慢して受けることはないわよね。
しかしなー。もともと、他の先生に紹介してもらったわけだし、
そっちの先生に対しても悪いかな…。
それに治療室で顔を合わせたとき、気まずいったらないよねえ…。
K先生にもそういう思いをさせちゃうかしら。
あとは曜日を変えるとか。
I先生の時間帯にはどうしても来れなくなりました! とか。
でも嘘ぽくない? 嘘つかなくちゃいけない?
回りの様子を見ると、やっぱりI先生じゃなきゃと言う患者さんが
多いようにも思う。そういうこと話してるのも聞いたし、
I先生が休みだと、代診はお願いしないで、治療も休む患者さんが多い。
それなら、私1人ぐらい先生代えたって構わないかな。
やっぱり今日K先生に、ちょっと相談してみれば良かった。
ああ、よくあることですよー、って何でもないことかもしれないし。
年明け、相談してみるか…。
どうかどうか、大らかに対応してもらえますように。
しかし、この神経損傷騒動、
ホント、いろいろなことにまで、別の神経使って心痛めるわねえ。
さて来年はどうなるか。