長崎県対馬地方と大韓民国編

旅行第1日目 その1

まずは対馬へ向かう

最初に向かうのは対馬である。つまりは国内旅行なのであるが、荷物の中にパスポートが入っているのが普通の国内旅行と異なる点である。

自宅の最寄り駅から朝4時台の中央線電車に乗り、羽田空港に向かう。
かつてさかんに鉄道旅行や国内旅行をしていたときによく用いていた手段だが、今となっては久しぶりである。そもそも羽田空港から飛行機に乗ること自体、9ヶ月ぶりになる。
土曜日の早朝なので、新宿駅では朝まで飲んでいた連中がたくさん乗ってきてかなり混雑する。「こいつら何やってんだ」と思うのもこれまた久しぶりである。

6:30すぎ、羽田空港着。福岡空港経由で対馬まで一気にチェックインする。本当は博多港あたりからフェリーで、といきたいところなのだが、なにしろ時間の制約がいつにも増して大きくなってしまった今回の旅行である。


羽田からは7:50発の福岡行きのジャンボジェット機に乗る。この便は完全に満席であった。
今日は全国的にくもっていて、羽田をやや遅れて離陸するとすぐ雲の中に突っ込み、その後雲の上を飛ぶ。

やがて下降を始め、再び雲の下まで下りてくると玄界灘の上空であった。ここから博多の町をかすめながら下りていく。私が福岡空港に着陸するときはいつもこのコースのような気がする。


9:46、定刻より15分以上遅れて福岡空港到着。次に乗る対馬行きは定刻10:05発で、意外と時間がない。
飛行機を降りたところに係員が立っていて、「対馬行きに乗り換える方はいますか」と言っていたので名乗り出る。到着したのが第3ターミナルで、対馬行きの出発は一番離れた第1ターミナルなのだそうだが、今日は出発が遅れるらしく、歩いてそこに向かう。
私と、9人の団体さんの合計10名は、その係員についていき、第3ターミナルから第2ターミナルを突っ切って第1ターミナルへ行った。

今度の対馬行きは五島福江空港からやって来た飛行機の折り返しで、五島の方の天候が今イチだったらしく、10時過ぎに30分以上遅れてやって来た。



対馬行きのボーイング737
福岡空港にて
 

結局約25分遅れの10:31に出発し、40分に離陸。ぐんぐん上昇していくが、10分もすると早くも下降を始める。このあたりは何度も乗ったことがある沖縄の離島便のようである。まあ対馬行きも離島便なんだけど。

やがて対馬の島影が見えてきた。ごつごつと地形が険しそうな島である。その海辺近くの高台に無理矢理平地を作ったような対馬空港に着陸。飛行時間はわずか20分ちょっとであった。

 

対馬に到着

対馬は離島としては佐渡島、奄美大島に次いで日本で3番目に大きな島。そういうところなのでレンタカーを借りることにしている。
到着ロビーのところにレンタカー会社のカウンターが並んでいて、その中の1社のところへ行く。そこで手続きを行うわけではなくて、とりあえず空港前から送迎車に乗って営業所へ向かう。空港から国道に向かう道沿いに、それらの会社の営業所が点在している。



対馬空港
 



いきなり国境の島らしい看板がお出迎え
 

営業所で手続きしながら、島内のドライブの概要を聞く。大きな島で、かつ地形が複雑で道がくねくねしていて、思っていたより時間がかかりそうである。
今夜は島の南部・厳原というところで泊まる予定にしていて、明日の午後にはその厳原から船に乗る予定にしていることから、今日は島の北側をドライブすることにする。空港もどちらかというと南寄りにあるので、こちらの方が走行距離が断然長くなる。

営業所を出発した時点でお昼近かったので、まずは空港に向かい、空港2階のレストランで昼食をとる。
ここでは、名産と書かれれてあった「六兵衛」という、さつま芋の粉で作ったそばみたいなものを食べる。真っ黒くて太い麺である。実はかなり以前、島原市内でもこれを食べたことがある。対馬も島原も長崎県内なので、これは長崎県付近の名産ということになるのだろうか。ただ食感的には、島原で食べたときはかなりバサバサしていたのに対し、今回のは糸コンニャクに近かった。店によって特色があるのかも知れない。

 

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