長崎県対馬地方と大韓民国編

旅行第2日目 その1

今度は対馬の南部へ

2日目は7時頃起床。
昨夜韓国人団体客に占拠されていた宿のレストランは、今朝も彼らで大にぎわいだったが、朝食は予約制なので私のようなその他の客の分も用意されている。私は洋食メニューだったが、彼らは海苔・鮭・生卵といった典型的和食メニューであった。

昨日の夕方降り出した雨は、だいぶ小降りにはなったがまだ降っている。そんな中8時過ぎにホテルを出発。

厳原の町の中には、昔ながらの武家屋敷跡が残っているという。雨さえ降っていなければ、朝の散歩ついでにこれらの場所を歩いてみるのだが、こういう天気なので、屋敷跡が近くにある対馬の合同庁舎の駐車場まで車で行ってそこから歩く。
屋敷跡といっても、実際には崩れかけた古い石垣が連なっているだけである。ガイドブックにも、「無惨に崩れかけている」と書いてあった。



この右側の壁なんですけど
 

駐車場に戻ると、今日は日曜日なのにやけに車の出入りが多い。今日は厳原町の町長選挙の日で、この合同庁舎も投票所になっているようなのであった。


ここから対馬の南端・豆酘崎(つつざき)に向かう。レンタカー会社の人も「景色がいいところです」と言っていた。
厳原からしばらくは、峠道がひたすら続く。標高もだんだん上がってきて、かなり濃い霧が出てきた。こんな濃い霧にお目にかかるのは久しぶりで、おまけに峠道なので非常に走りにくい。途中で何ヶ所か分岐があるのだが、案内看板も見逃してしまいそうであった。
そんなところを30分以上走ると、ようやく平地になって霧も晴れ、集落がある。あれだけの濃霧の峠道の先にまだ人が住んでいるところがあるのか、という気分であった。しかもまだ厳原町内である。

 

豆酘崎(つつざき)

そこからさらに10分ほど走ると、島の南端に近い豆酘という大きな集落がある。
ここから豆酘崎への道はちょっとわかりにくい。集落内を迷った末、歩いていた地元の人に道を聞いてようやく向かうことができた。

豆酘崎は断崖が海に突き出た細い岬で、その突端は遊歩道になっていた。
ここまで来る途中までには雨が上がっていたが、遊歩道を散歩中にまた降り出してきた。岬の突端なので雨よけになるものがなく、思わず早足になった。



豆酘崎の先の方
 

再び豆酘の集落まで戻ってくると、道沿いに公民館があり、人がたくさん集まっていた。ここも町長選挙の投票所のようである。あれだけ走ってまだ厳原町内である。

そもそも、今年中には対馬内の町が全部合併して「対馬市」が誕生することになっているわけだけど。

 

島内南部ドライブ

厳原から豆酘までは比較的直線的に来てしまったので、帰りはちょっと大回り(時計回り)に走ってみた。
といってもこのあたりは地図にも大きな道が記されていない。ただ実際には案内看板も多くて、道に迷うことはない。その案内看板には韓国語の表記がある。



こんな感じです
 

途中椎根というところにある「石屋根」という様式の建物のところに立ち寄る。何だか、頭が重そうな建物がいくつか建っている。あたりは非常に静かな集落で、その中を散歩したことの方がよく覚えている。

 

厳原に近づくとまた峠道になる。そして濃霧がかかってくる。この途中に「上見坂公園」という、眺めのよいところがあるらしいのだが、それどころの話ではない。

それを過ぎると厳原の町中に戻ってくる。
町内では、ガイドブックにも書かれていた資料館2つ(県立と町立)に立ち寄った。これらは向かい合って建っているのだが、どちらもさすがに朝鮮半島とのつながりの関係の資料が目に付いた。その後、その奥の万松院というお寺も見学。

このあたりで雨もやみ、晴れ間が出てきた。

 

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