●(旧)広島市民球場

  

試合


JR広島駅から広島電鉄(路面電車)の宮島行き、己斐行き、江波行きに乗り、「原爆ドーム前」電停で降りると目の前。JR西広島駅から広島駅前行きに乗っても同様。


広島の市街地のど真ん中、周りのビルに埋もれるようにして球場がある。
昭和32年に完成した比較的古い球場で老朽化が目立ってきたので広島駅の近くに新球場が建設され、平成21年4月から「旧」広島市民球場となった。
現在はアマチュア野球専用に使用される球場になっているが、平成21年度内には取り壊しが始まる予定である。

市街地にあるということで敷地が狭く、特に1塁側スタンドはとなりにあるパスセンターと接していて、1塁内野席の入場門はそのバスセンターへのスロープの下にある。
古い球場にありがちなのだが球場内に売店が少なくて、とくにキャラクターグッズを売る店は球場の外にしかなかった。

この球場にも2階席がある。ただ、あとで増築した2階席なので、構造的に、1階席を通らないと2階席に行けないという変わった構造になっている。ということで、その途中でもし1階席のイスがあいていれば座ってしまう人が多い。
その2階席はかなりの急勾配で、グラウンドを真上から見下ろすような感覚である。見晴らしはいいのだが、前半分ぐらいはフェンスが目障りである。

広島球団発足の経緯からしてそうなのだが、「おらが球団を応援する」という雰囲気をどこよりも強く感じた。球場内の一体感という意味で言えば、甲子園と双璧だと思う。観衆がいつもあまり多くない分、こちらの方が強かったかも知れない。球団もファンをすごく大事にしている姿勢が感じられる。応援していたチームがたとえ負けてもあまり悔しい気分にならない球場であった。

この球場の道路の反対側には原爆ドームと平和記念公園がある。この球場でナイターを観戦したときは、ライトアップされたそれらの中を散歩しながら帰ったものである。

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