A 9月25日(月)
 

ニューヨーク・ヤンキースタジアム
ヤンキース
 4−15 タイガース  観衆 ; 32,701人(収容人員 ; 57,545人)


翌24日は、列車でのんびりとニューヨークへ移動。さすがにボストンとは違いごちゃごちゃした大都会だ。
明けて25日も、自由の女神とか、エンパイアステートビルとか、有名どころを見学した後、夕方ヤンキースタジアムへ向かう。

ヤンキースタジアムは、治安の悪さで悪名高いサウスブロンクス地区にあり、地下鉄の4番及びC、D番で161 St.という駅で降りるとそこが外野スタンドの後方である。C、D番は地下を走っているが、4番はスタジアムの手前で地上に出て、ライトスタンドをかすめる。このため、この球場はライト側の方が狭くなっていて、左バッターに有利と言われている。



161 St.駅のホームから。危険な雰囲気がする地域です。
 

写真とかで有名な正面玄関は駅から球場を半周したところにある。でも前の広場が意外と狭くて、私のカメラには収まらない。あの写真は一眼レフとか、ちゃんとしたカメラじゃないと撮れないんだろうな。



ヤンキースタジアムの正面。
私のカメラでは半分しか入りません(^^;)
 

今日のチケットはヤンキースのHPから予約しているので、専用の窓口でチケットを受け取ることになる。この球場ではその窓口はアルファベット別に3つあり、最初どういう分けになっているかわからなかったが、どうやら申込者の名前(ファミリーネーム)の頭文字別になっているようで、私も「T〜Z」と書かれた窓口でチケットを手に入れ、場内に入る。



この日のチケット。
ヤンキースと契約しているチケットマスターという会社の台紙です。
 

今日は一応バックネット裏に近い席である。でも前方の席は年間予約席で、その通路の入口にはチェーンがかかっていて係員が目を光らせている。だからグラウンドに近寄れない。



スタンドに入ってすぐに撮った写真。
もう完全にお上りさん状態でした。
 

レフトフェンスの向こう側に、モニュメントパークという、ヤンキース歴代の永久欠番選手のプレートとかが飾ってあるスペースがあり、試合前に行くことができるので行ってみた。猛烈に混んでいてゆっくり見学できないのだが、それでも記念写真を撮る人多数であった。



 レフトフェンスの向こうにあるモニュメントパーク。
このとなりに両チームのブルペンがあります。
 

今日の客の入りは、思ったほど多くない。ア・リーグ東地区首位のヤンキースはこの時点でまだ地区優勝を決めておらず、満員で盛り上がると思ってたのに、ウィークデーということもあるのだろうか。まあ、おかげでインターネットでもそこそこの席がとれたわけだけれども。

夕飯にホットドックを買う。ヤンキースタジアムのホットドックは小さいなあ。思わず3つも食べる。
一方ポップコーンを入れるカップ、あれはほとんどバケツだよ。あんなに食えるのか。


オルガンだけのあっさりとした国歌斉唱の後試合開始。



私が座った席からの景色。
インターネットで取ったにしてはかなりいい席でした。
 

ヤンキースは、ノブロック、ジーター、オニール、ウィリアムス、カンセコといった有名どころが全員先発する豪華メンバー。先発ピッチャーはグッデン。メジャーリーグに興味を持つ前から名前だけは知ってたピッチャーである。
ところが、このグッデンの調子が今いち。フォアボールを出しては打たれるという悪循環で、3回持たずKO。
4回からは、昨年まで活躍したものの今年は絶不調で中継ぎ降格のコーン登場。しかし、彼もボロボロ。

一方、タイガースの先発はスパークスという初めて聞くピッチャーである。この年タイガースにいた野茂投手は連戦初日(今日は4連戦最後の日)に投げてしまっていた。
で、このピッチャー、日本人のようにおとなしいフォームから、2球に1球はキャッチャーもはじくようなゆるーい変化球を投げる。後で知ったのだが彼は数少ないナックルボーラーなのである。これにヤンキース打線は全然タイミングが合わない。

これでは点差が開く一方で、場内も盛り上がりようがない。数少ない盛り上がった場面といえば、3回に5番ジャスティスが出会い頭の2ランを打ったときと、5回に2番ジーターがヒットを打って「通算1000本安打達成!」と電光掲示板に出たときくらい。このときの盛り上がり方は、今までたまっていたものが爆発するような感じであった。



ジーターが1000本安打達成した瞬間の、
この試合数少ない(苦笑)盛り上がったスタンド
 

さらに悪いことに試合中に雨が降り出した。寒いし(15度くらい)、雨だし、試合は一方的だし、ほとんどガマン大会のようになってきた。
7回、再び2番ジーターがタイムリーを放つもののその後のバッターが倒れると、一斉に客が帰り始めた。8回くらいから主力選手もみんなベンチに下がってしまい、余計拍車をかけた。たぶん試合終了時まで残っていた客は、1万人以下だったと思う。

ということでやっと試合終了。結局ヤンキースは、この日から7連敗したままレギュラーシーズンを終え、プレーオフに突入するのであった。

この球場では試合終了と同時に「ニューヨーク・ニューヨーク」がかかる。普段、私は試合終了後も最後まで場内に残って余韻を楽しむのだが、なにせここはブロンクス。しかも時刻は夜10時半。他の客がいるうちにそそくさと球場を後にした。

私の泊まったホテルに帰るためには、ブロンクス内にある駅で一度乗り換えなければならなかった。深夜の人気の少ないその駅で電車を待っているときは、さすがに緊張した。

 

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