C 9月27日(水)
 

シカゴ・コミスキーパーク(現USセルラー・フィールド)
ホワイトソックス
 1−2 レッドソックス  観衆 ; 16,368人(収容人員 ; 44,321人)


今日は、飛行機でシカゴに移動。
ニューヨークに3つある空港のうちのひとつ、昨夜行ったシェイスタジアムの近くのラガーディア空港へ行くと、予約していた12:00発の飛行機が欠航になっていた。で、即座に次の13:00発に変更する。
ニューヨーク−シカゴ線の便数の多さに助けられた格好だが、その変更した飛行機も出発が50分遅れ、かなり余裕を見たはずなのに結局シカゴ市内に入ったのは4時半近かった。
ということでホテルにチェックインすると、ゆっくりすることもできずに球場に向かう。

コミスキーパークはシカゴ中心部の南側にある。地下鉄のレッドラインに乗ってSOX-35th駅(なんちゅう駅名だ)というハイウェイの上下線に挟まれた駅(シカゴの地下鉄は市街地を抜けるとすぐ地上に出る)で降りると、ハイウェイの向こう側に球場が見える。市の中心部である「ループ」と呼ばれる地区からだいたい10分強くらいの距離である。



地下鉄(と言っても地上に出ているけど)の駅から見えるコミスキーパーク。
見えているのは3塁側スタンドです。
 

この球場はできてまだ10年くらいしか経っていないので、外観も中身も新しくきれいである。周囲の治安は良くないと聞いているが、球場の周りは駐車場しかなく、民家がない。



新しい球場なんですが、
向かい側にあった旧球場を模して作ったそうなので、重厚感があります。
 


今日の試合のチケットもホワイトソックスのHPから予約した。ヤンキースタジアムのようにすでにチケットが用意されているわけではなく、専用の窓口もない。当日券売場の窓口で予約番号を言いIDを見せると、それから発券する。



今日のチケット
 

中に入ると、通路も広々としている。今までの球場と違い、通路から客席へ入るときのチェックが全くなく、はっきり言って空いている席に自由に座れる。まあ、バックネット裏や前方の席は混んでいてそんなに自由でもないけど。



非常にきれいな感じの球場です
 

そして、席について気が付いたのだが、ホームチームホワイトソックスのベンチは3塁側にある。確かに、ホームチームは1塁側じゃなきゃいけないなんてルールはどこにも書いてない。

この時点で、ホワイトソックスはすでにア・リーグ中地区の地区優勝を決めており、関連グッズも売られている。そのせいか、場内の雰囲気もなにか落ち着いているような感じがした。しかし今日の先発オーダーはいつものフルメンバーのようであった。優勝が決まるととたんに調整に入る日本の球団とは、基本的に考え方が違う。


地元の合奏隊による国歌演奏。

試合開始前になるとテーマソングが流れ、ものすごいスタンディングオベーション。その中を、ホワイトソックスの選手が1回表の守備につく。それにしてもやたらとプラカードを持っている客が多い。



最初、きちんと指定された席に座っていました
本拠地ホワイトソックスの選手が3塁側ベンチに戻ってきます
 

ホワイトソックスの3番は、この時点でア・リーグのホームラン数トップ(最後には抜かされるのだが)のフランク・トーマス(現アスレチックス)で、さすがに彼に対する声援が一番大きい。彼を生で見るのはもちろんはじめてだけど、バッターボックスでしばらくバットをピッチャーに向けて静止する。これでスタンドがまた沸く。



フランク・トーマス。
望遠で撮りました。
 



途中から席を移動したのでした
 

先制したホワイトソックスであったが、直後にレッドソックスのガルシアパーラのホームラン(今回のアメリカ滞在中2本目)で同点に追いつかれる。これがフェンウェイパークなら大騒ぎだろうけど、コミスキーパークでは逆にブーイングがおきる。
だいたい、4日前にボストンで見たレッドソックスとはなにか違うチームのように見える。ガルシアパーラのバッターボックス内でのせわしない動きや、キムコーチの全力疾走は相変わらずなのに、ユニホームの色が違うせいだろうか。



スタンドの様子。
落ち着いた感じがありました。
 



7回裏の始まる前。
スコアボードが派手に電光されます。
 

その後、球場内のグッズショップで買い物している間にさらにレッドソックスが逆転した。その後はピッチャーがいいのかバッターが淡泊なのか、淡々と試合は進み、わずか2時間20分くらいで試合終了。

試合終了後の球場周辺も、言われているほどあまり危険な感じはなかった。むしろ、ループ地区に戻り、泊まっているホテルに歩いているとき周りに誰もいなくなり、このときのほうが恐かった。

 

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