5日目
アイスフィールドパークウェイ

時々

 出発
 6時起床。まだ外は暗いです。
 荷造りやらチェックアウトやらで出発は6時40分頃。ほんとは何日もかけてノンビリするところなのに、あっというまの滞在になってしまいました。朝食もとらずに、昨日とは逆に93号をラディウムジャンクションに向け北上、だんだん明るくなっていきます。妻が忘れたズボンの切れ端(こう書くと何だかわかりませんね)がないかとゴルフ場のプロショップに立ち寄ってみましたが、残念ながら届いてはいませんでした。その代わり、ラディウムジャンクションの4wayストップの交差点では、エルク達が横断。いよいよアイスフィールドパークウェイ&ジャスパーに向け、出発です。
 快調にクートニー国立公園の中を走り、1時間ちょいで、雄大なキャッスルマウンテンが見えてきます。例年この道路は天気が悪い中を走ることが多いのですが、今年は往復とも絶好の天気でした。トランスカナダハイウェイに入り、レイクルイーズジャンクションでようやく朝食です。レイクルーズビレッジ内のデリが開いていたので、そこにいくと多くの人たちが朝食やハイキングのお弁当のために列を作って並んでいます。ウィンドウには数多くのパンが。妻(パン屋勤務)が、「これだけたくさんのパンがあるんだったらきっとおいしいよ。」と言っいてます。私たちは、パンの間にペーコン(又はハム)、チーズ、卵がはさまっているものを注文しました。アメリカでよくあるようにそのまま出てくるのかなあと思ってたら、電子レンジで暖めてくれました。このパンが、美味! 夏とはいえまだ寒いロッキーの朝に、フカフカホクホクの暖かいサンド! こたえられません。朝から何もたべていない、ということはありますが、それを考えてもおススメのお店です。
腹ごしらえも万端、ハイウェイをフィールド方面に向かってすぐ、ジャスパー方面に左折。いよいよアイスフィールドパークウェイです。天気もまだまだ青空。ヨシッ!

 アイスフィールドパークウェイ
 アイスフィールドパークウェイは4年前、バンフからのツアーに参加して以来です。その時はツアーなので、観光バスに乗り、案内を聞きながらポイントで降り、時間がたったら出発というお決まりのパターンだったので、ポイントの景色の美しさはわかるのですが、途中の景色については全く記憶してません(ビッグベンドも、こんなんあったんか、という感じでした。自分の手でハンドルを握りドライブした今回は、途中の景色も十分堪能できます。コロンビアアイスフィールドセンターまで、ポイントを巡りつつ、北上です。やっぱり言葉は要りませんね。

   
   ボウレイク                 ダイナミックなゴミ回収  
   赤い屋根の小屋が見えます      初めて見た! 

  
    ペイトレイク              ビッグベンド
    ここは日本人多し          4年前はバスの中で寝てた?

 
 
コロンビア大氷原
 コロンビアアイスフィールドに到着したのは、12時50分頃でした。時間帯としては、一番混む時間。バスも車も駐車場に溢れんばかりに停まっています。センターの建物から一番離れたところに車を置き、とりあえずセンターに行ってみることにしました。コロンビア大氷原ツアーは、もし何時間も待たされるようだったら、ジャスパーからの帰りに寄ろうという気持ちで、チケット売り場のカウンターに行くと、なんと13時15分発のツアーのチケットを売っているではないですか。じゃあ、この人の多さはいったいなんだ?ということになってしまいますが、おそらくツアーで来ている人はツアー用ツアー(ん、なんか変?)が出ていますし、バンフ=ジャスパー間の数少ない休憩ポイントですので、立ち寄っているだけの人もいるのでしょう。とにかく、「ラッキー」でした。
 時間少し前に外のゲートに行き、スノーコーチへの乗り換え所まで行くバスに乗り込みます。この中でいろいろ運転手の人から説明を受けるのですが、4年前の説明なんて全く記憶していなかったので、とても新鮮に聞くことができました。バスの外から吹く風も冷え冷えとしています。スノーコーチにもいろいろ種類があり、先方を進む日本のJ社のツアーのコーチはなんでも導入されたばかりの新車だそうで、スピードが一番速いそうです。さすがJ社。見た目もメープルリーフが描かれていてカッコイイ。
 そうこうしているうちに、大氷原到着です。実際に氷河の上にいるのは10分ちょっと。その間写真をとりまくるのが常ですが、私たちはまず氷河の水が溶け出して流れているところに直行。これも4年前ですが、この水が飲めることを知らず(戻りのバスの中で飲めることがわかりました)、氷河の上で「この水飲めるのかなあ。」という会話をした私たちにとって、氷河の水を飲むことは一つの目標だったのです。ペットボトルもしっかり持ってきています。無味無臭ですが、これが数千年前からある氷河の水だと思って飲む味は格別でした。三杯飲むとお腹をこわすというので、2杯にとどめ、残りはペットボトルに。フフフ、この水は今晩の水割りの水にしよう…
 大氷原のレストラン(といってもカフェテリア)は、中華風の定食もあり、なかなかおいしそうです。私達はクロッシングで軽く食べていたため、クラムチャウダーのみ頼みました。具がたくさんはいり、しっかり煮込んであって、とてもおいしかったです。昼食はクロッシングよりもこちらでとるのがお勧めです。
 あとは、一路ジャスパーということですが、いやいやどっこい、まだまだ見所はたくさんあります。その中でも、感激したのが、アサバスカ滝とサンワプタ滝の中間にある名もないポイントです。サングラスはしていたものの、大氷原で結構目が疲れていた私は、車を止め、そこでコンタクトをはずしていると、妻が手招きします。そーっといくと、なんとウサギ発見。ピカではなく、耳が長いウサギです。ウサギ大好きの妻はもう大喜び。草を食べている仕草がとてもかわいい。ロッキーでウサギというのも、なかなか。

  
    大氷原の上             最新型スノーコーチ
    冷え冷えして寒い          さすが速い!

  
   サンワプタ滝               ウサギ!
   視界も広い!               見えますか?

  
  ウサギポイントからの眺め        アサバスカ滝

 ジャスパー着
 ジャスパーの宿には6時頃到着。400キロ位のドライブと見所たくさんの観光で、結構疲れています。今日は、ジャスパーのタウン散策にいくことにしました。
 ジャスパーの街は、想像よりも広々としていて、ごちゃごちゃしていません。観光案内所も前が青々とした芝生の公園みたいになっていて、いい〜感じです。道路も広いし、右手には駅と線路。空が広く見えます。しかし、10年以上も前に一回来たことがある妻に言わせると、だいぶ変わったそうです。店も増えているみたいだし、なんせマクドナルドやピザハットがあります。夕食は、日本料理屋でジャスパー鍋を頂きました。味噌仕立てですが、ガーリックが効いています。ニンニク嫌いの妻にとっては、ちょっと失敗。久々の日本のビールでいい気持ちになって宿に戻りました。今日は、いろんな所にいったなあという充実感とともに、残り少なくなった旅の寂しさも徐々に出てきました。正味あと一日です。


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