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2004-03-05(金) 鍼灸科の診察・はじめての鍼治療
今日、さっそく鍼灸科の診察です。
行く前に歯科医院に寄り、受付で治療経緯書を受け取りました。
昼休みだったので、先生はいらっしゃらないようでした。
鍼というと、痛い・恐いと思われる方もいるようですが、
何てったって私はついこの間、のどへ注射針19回も刺してましたからねー。(SGB)
鍼治療で使うような細い針を、背中や手足にさすぐらい何でもないって感じです。
鍼灸科のある建物に入ると、漢方とお灸の匂い(たぶん)が充満していました。
受付で初診手続きをすると「最初に先生とお話をしてその後治療になりますので」と
言われました。今日は診察(今後の治療方針の検討)だけかと思っていたので、
えっ、と思いましたが、どんなものか受けてみるのもいいかな、と思いました。
最初に予診室に呼ばれました。
知り合いのドクターからこちらの鍼の先生をご紹介いただいたのですが、
面識がなかったので、中にいた先生に「I先生でいらっしゃいますか?」と聞くと
「いや、僕は違います。Iは後で実際に治療をいたしますので」と言われました。
さっき受付で簡単な問診書は書きましたが、ここでその先生に
I先生宛の治療経緯書を渡しました。
その先生が、それではちょっと失礼します、と言って封を開け、中を確認し
「わかりました。これはI先生のほうへ渡しておきます」とおっしゃいました。
横からちらっと見たら、A4の紙に細かく綺麗に印字されたものでした。
今の状態についていくつか質問されました。
唇が動かしにくい感じがする、
時々唇を噛んでしまう、
時々食べこぼすことがある、
気がつくとよだれがついていることがある、
話すときに息がもれてしまったり、水を口に含んで漏れることはない、
ことなどを答えました。
またしばらく待合室で待ち、再び受付で呼ばれ、更衣室のロッカーの鍵を渡されて
「服は全部脱いで、ブラジャーとショーツだけになって、中のガウンに着替えてください」
と言われました。ちょっとびっくり。鍼って、そんな格好でするものなんだ。
経験のある人に少し話を聞いて、頭に1本打つだけと勝手に思い込んでいたので…。
ガウン(病衣)姿になって、「診察室(女)」と書いてある部屋に入りました。
ベッドがずらーっと並んでいます。14床ぐらい?
そこに患者さんたちが
布団をかけて寝ていました。よく見ると、頭に鍼がささっているのが見えました。
みんな静かに目をつぶっています。
私もベッドに入るように言われました。お布団だなんて嬉しい。
きっと治療中、寝ちゃってもいいんだわ。と思いました。
先生が次々とベッドを回っている様子で、お隣りのベッドの次に私のところに来ました。
私の頭のほうに置いてあったカルテを見て 「ああ!
はいはい」と、
聞いてますよ、というような口調でおっしゃいました。
名札を見ると、この方がI先生でした。
痛い場所を聞かれて、痺れている範囲を指さして、痺れているのはこの辺りです、と答えました。
最初のうちは、そこの部分は避けて、患部の遠くの方から鍼を打つそうです。
いずれ痺れている部分にも打っていくそうです。
さっそく、鍼をポンポンと打ち始めました。
えーと、まるでシールでも貼っているような感じ。手早くポンポンと。
全然痛くありません。
腕と額、それから胸の下、おへそのかなり下のほうにも。
今日、ブラジャーとショーツが合っていなかったことを、かなり後悔。
こんな格好になるとは知らなかったな〜。
って、こんなときでもそんなことを考えてしまう私。
すぐにガウンを合わせて、布団もかけました。それから足元の布団をめくって、足にも。
全部で10数か所ぐらいだったと思う。
先生が「通電」とおっしゃって、左腕の鍼には電気を流すようでした。
ピリピリする。ていうか痛い。
「ピリピリと痛いの境目ぐらいが一番効くと言われているんですが、どうですか?」と聞かれ
「痛いです」と言うと「我慢できないですか?」と聞かれ、ちょっと目盛りを戻したようですが、
「後でまた上げるかもしれません」と言われました。痛いです。
親指と人差し指の間が痛い。(ここ、よく何かのツボだって言うよね)
それから、薬指、中指あたりの神経も痛い。
15分、このままでいるそうですが、
こんなに痛くて、やっぱり眠れない、と思いました。
鍼を打ち終わると、先生は次のベッドに回って行かれて、
そうやって、効率的に次々と患者さんを診ているのですね。なるほど。
15分経つと、さっき、助手をしていた若い先生が来て、鍼を外します、と言って
鍼を次々と抜いていきました。左腕の鍼を抜くときは、ちょっと痛いですよ、と言っていました。
ここは他よりも深く入れてあるそうです。
抜いたあと、指で少しおさえていました。
「鍼の数を数えます」と言って、数え、1本足りなかったらしく、もう一度体を調べて、
胸の下に残っていた鍼を抜きました。なるほどね。しかし下着姿は恥ずかしい。
またI先生が回ってきました。
「顎の部分、どうですか?」と聞かれました。
そんな急に変化があるとは思っていなかったし、実際、何も変わっていないので
「何も変わりないですが…」と答え、
「あの、ほんとだったら、温かくなったりとかするものなのですか?」と聞きました。
「いや、どうかなあ、と思って」とおっしゃいましたが、うーんよく分からない。
先生がもう一度枕元のカルテを見て、このときに
歯科医院の先生の治療経緯書に気付きました。
「あ、こういうのがあったんですね」と言って内容を確認して、
「よく短時間で書いてもらえましたね」と感心したようにおっしゃいました。
そうですね。お願いしたの昨日だったのに。
綺麗に書かれていて、やっぱり私の歯科医院の先生は、誠実な方だと思う。
ほんとなら、これだって5000円とか6000円とか取られるものだよね。(後で請求されたりして)
I先生が「歯科医院の先生にお返事しなくてはいけませんね」とおっしゃっていました。
I先生から歯科医院の先生へ報告してくださるようです。良かった。
先生に、「あの、率直に言って…」と私が問いかけると、
先生はすぐに「まあ、難しいでしょうね…」とおっしゃいました。
やはり完全に戻る見込みはないかも、とのことです。
あー、やっぱり、そうか。
鍼というものは、直接、損傷した神経に作用してどうというのではなく、
体自身の治す力を高めるのが目的だ、というのは、分かっています。
分かってる。頑張れ、私の体。
さて次は体の裏側。ガウンから腕を抜いて、
手を重ね合わせてその上に頭をのせうつぶせに。背中にまた数カ所、足にもさしたかな?
このときは通電はしませんでしたが、首の上のほう、頭の付け根にさした鍼は、ずっと痛かった。
ここだけは早く抜きたいと思いながら我慢していました。また15分間。
やっぱり眠れる気分じゃないや。
頭をのせている手も重くて痛くなってくるし、どうも体勢が安定しない。
15分経ち、先ほどの助手の先生が、鍼を抜きに来ました。
I先生も来て、これから、週に1回やっていきましょう、とおっしゃいました。
10回やったところで、アンケートを取る、ということです。
データの整理上、10回で区切りますが、私の場合は、もっと長く続けることになるでしょう、
とのことでした。そうやってアンケートを取りながら進めていくそうです。
今日は、鍼の先生と話をして今後の治療の進め方だけ聞いて、
歯科医院の先生にも話をしてから鍼治療スタートとという
手順になると思っていたのですが、
今日、実際に治療もしたし、次の予約も取ったし、鍼治療、始まっちゃいました。
私もここの鍼治療受けたいと思う。
I先生も歯科医院の先生に連絡いれる、っておっしゃってたし、
そしたら、歯科医院の先生はそこで「鍼治療しちゃダメ」なんては言わないよね…。
最後に、大学病院で、スーパーライザー(赤外線治療器)の治療を受けていますが
並行して何か差し障りはないか聞きました。
鍼の場合は、その部分に直接刺激を与えることはまだしないけど、
構わないでしょう、と言うことでした。
そっか、大丈夫なんですね、と言ったら
いや、大丈夫とは言いません、と(笑)。
大学病院のほうにも聞かれるといいと思います、とおっしゃいました。
うん、そうしよう。週1ずつだったら、まあ通えるかな…。
先生が、もう一度、歯科医院の先生が書いてくださった治療経歴書を見ながら、
若い先生なんですか? と聞きました。
あ、どうだろう。私、人の年齢って全然分からない。
(I先生は、年配の先生です)
「40代ぐらいで一番乗りに乗ってるときで、新しい技術をどんどんやりたい、という感じ
じゃないでしょうかね」と先生は想像でおっしゃっていましたが
うーん、言われるように、そんなガンガン突き進む、という感じでもないような。
40代かどうかも分からないし(笑)。
でも、お医者さんから見ても感心するような経緯書をすぐに書いてくださった
誠実な先生であることは確か。
本当に早く治るといい。
しかし、ここんとこ、いろんなことを体験してるなー。
基本的には健康なんだけど、医者にはすごくかかっている私だ。
今日の会計は、診察費と治療費で、9000円でした。