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2002-11-29(金) 一次手術当日
一次手術受けてきました。
歯肉を開いて、ボルトのような形のフィクスチャー(人工歯根)を埋め込んで、
また歯肉を縫い合わせる手術です。
当日は朝から飲食禁止でした。お茶もダメとのことでした。
予約の朝10時。
いつもの歯科医院、いつもの待合室ですが、
中のほうでは手術の準備でパタパタしている様子がこちらまで伝わってきて、
いつもとは違った雰囲気でした。
今日の患者は私一人。そのためにこんな大勢が準備を…、と思うと
少し緊張した気持ちになりました。
(今思うと結婚式のときの感じに似てる。どうでもいいけど)
まず、治療室で、仮歯(ブリッジ)を外し、全部の歯を綺麗にしました。
フロスを使って隅々まで。あと消毒もした感じ。
今日は専門の麻酔医の先生も来ています。
挨拶をした後、麻酔についての説明がありました。
静脈内鎮静法といって点滴で、ボーっとなる薬を入れます。
うつらうつらという感じになるそうです。
それとは別に、歯肉には局所麻酔をします。
これは先ほど歯を綺麗にしたときに済んでいました。
手術後には麻酔をとるための薬があるそうで、
それで意識がはっきり戻るんだそうです。
でもその薬も切れるそうで、そしたらまた残ってる麻酔で
ボーっとすることもある、といった話をされました。
今日は3室ある治療室の中の一番広い部屋が手術室になっていて、
部屋全体がビニールのようなもので
覆われていました。
雑菌を防止するためで、仰々しい雰囲気になりますが
びっくりしないでください、と
あらかじめ何回か言われていました。
先ほど歯を綺麗にした治療室からその「手術室」に移動しました。
スリッパも消毒済みのものに履き替えて。
先生や看護婦さんもみんな手術着でした。
まず左腕に血圧計と、脈拍を取る機械をつけました。
それから「静脈内鎮静法」の麻酔をしたわけですが、
メモにも書いたとおり、具合が悪くなってしまいました…。
手首の横から点滴の針が入って、
先生が「やわらかい針ですからね、痛くないと思います」と言ったとたん、
急に怖くなって。だって痛かったから!
「いえ、痛いです」と言ったら、
すかさず先生と看護婦さんが「大丈夫ですよ」と言って、
それでますます大丈夫じゃない気分になって
(全然人の話聞いてない!
と思った)
「痛いです!
痛いです!」と訴えました。
そしたら急に頭と体の意識が遠のく感じがして、
え、こんなに早く薬が回るの?
と思ったとたん、
すっごく気持ち悪くなってしまいました。
全身に汗かいて、吐き気がこみあげてきて、心臓がドキドキいって。
大声で名前を呼ばれているんですが、うまく答えられないし、
深呼吸するように言われてるのは聞こえるけど、それもできない。
看護婦さんが持ってきた膿盆(ソラマメの形のトレイ)を抱えて、
しばらくオエーッを繰り返していましたが
実際には何ももどしませんでした。
朝、水すら飲んでいなかったし。
私がそんな状態になっちゃったので、
手術は少し待つことになったんですが、
あのときはまだ実際の薬は入ってなかったそうなんです。
だから薬が合わないとかじゃなくて、
精神的なものだったんでしょうねぇ。情けないの。
血圧が急激に下がっていた、とのことでした。
私の気持ちを察してか、歯科医の先生が
「今日は時間をたっぷり取ってありますから
気にしなくて大丈夫ですよ」
と言ってくれました。
結局針は腕に入りっぱなしでした。
そのまま少し目をつぶって休んで、
「落ち着いてきたようなのでお薬入れていきます」と言う
麻酔医の先生の声を最後に、
なんとなく、記憶はないです。
手術がいつ始まったかもわからない。
何かされている感覚があるようなないような。
「もう手術してるんだ」と思ったような思わなかったような。
顔に何かかけられていたものを外されたような気がして、
「眩しいですけど、目を開けてください」との声がして、
ほんとに眩しくて何回か瞬きをして目を開けたら、
ちゃんと自分でガーゼを噛んでいて終わっていました。
静脈鎮静法って、
一応意識はあって医師の言うことに反応はできるけど、
終わってみると、
そのときのことはよく覚えていない、
と聞かされていましたが、
これなんかまさに、先生の声には反応してガーゼ噛んだけど、
その記憶はない、ってことなのでしょうか。
なんだか、不思議な感じ。
前に、患者さんの意識がまったくなくなると手術もやりにくいので、
全麻はしないとの話があったので、
自分でずっと口開けてるのはつらそうだな。
と心配していたんですけど、
(私はよく治療中に寝てしまって「お口開けててください」と注意されるので)
自分では、はっきりした意識はなかったです。
麻酔の先生も、「よくおやすみになられていました」と言っていて、
ほんとに眠っていた感じです。
それから、手術したところに仮歯(ブリッジ)を入れて、
今日はおしまい。
その仮歯を入れてるときの
記憶も、今はあまりないです。
まだ少しボーっとしてたのかも。
待合室に戻ったときは確か13時でした。
なるべく誰かに迎えに来てもらうように言われていたので、
迎えをお願いしていた夫が待っていてくれました。
鏡を見ると、歯に血がついていて、口の両端にも血が…。
今日は1日唾液に血が混ざっている感じでした。
帰りに抗生物質と鎮痛剤。
それから生理食塩水と柔らかい歯ブラシを渡されました。
うがいはこの食塩水でするように。
今日切ったところはこの柔らかい歯ブラシで。
意外にもお昼ご飯はすぐに食べていい、とのことでした。
朝も食べてないし、今日は夕方ぐらいまで食べられないかも、
と覚悟していたんですけど。
口の中がすごく渇いていて、お茶が飲みたかったです。
あとなぜかあんみつが食べたかった。
しだいに局部麻酔も切れてきて、ズキズキしたので、
もらっていた鎮痛薬を飲んで、
それからはほとんど痛みもありませんでした。
今日はお風呂は控えてとか、明日までは激しい運動は控えてとか、
傷口を指や舌で触らないように
とか、いろいろ注意書きはありましたが
特に、大変な感じはなく、言われていたように抜歯程度、って感じです。
当然ですけど、あごに何か埋まっている、という感覚もないし。
今日のところは、以上。
なんだかほとんど静脈鎮静法の話になってしまいましたが、
手術自体は記憶もないし、簡単に済みます。