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2003-09-03(水) いよいよ大学病院へ
歯科医院の先生と一緒に大学病院に行ってきました。
先生とは病院のロビーで待ち合わせていたのですが、診察着じゃないと
一瞬、誰だか分からないものですね。
それはさておき、今日これから行くところは一般の外来とは違って、
多目的診療室と名前のついたところだそうです。
受付で初診の手続きをして、先生と麻酔科のフロアへ向かいました。
先生は、今日お会いする担当の先生と直接面識はなく、
先生の同期の方から紹介いただいたそうです。
診察室に呼ばれ、担当のN先生と挨拶をかわし、
歯科医の先生が、持ってきた痺れ範囲の写真(検査してチャコペンで印をつけたやつ)を
見せながら、ざっと経緯を説明しました。
担当の先生は、事前に話を聞いて一次手術による麻痺だと思っていたそうです。
二次手術で麻痺が出たというのはゼロだな、と驚いていました。
歯科医の先生が、おそらく歯茎の移植のときだと思う、と言い、
また、その時に神経を切ってしまったという認識はなかった、とおっしゃいました。
N先生が言うには、
人間の体はいろいろで、本には載っていないようなところに神経があったり、
手術をしていて、こんなところに血管はないという場所でも、実際その人には血管があったりするので、
私の場合もそうだったのでしょう、ということでした。
私は、普通は考えられない場所に神経が通っていたということですね…。
先生がピンセットのようなものを、私のあごに当て「これ感じる?」と私に聞きました。
「響く感じです」と答えると「何本で触ってるか分かる?」と聞かれ、
「え?」 と聞き返すと、「2本で触ってるの分かる?」って。
…分かりませんでした。触ると響くけど、そんな細かいことは分からない。
少しずらしてもそうで、右の正常な部分との2箇所でやっと分かりました。
そうか、まだまだちゃんとはしてないんですね。
治療の内容としては、まず
星状神経節ブロック(SGB)。(電話で先生が言っていたのはこれですね)
喉に注射を打つのだそうです。
簡単に言うと、この注射を打つことで血流が良くなり、それによって神経の再生を促すのだそうです。
↓帰ってからインターネットで調べたら、ここの説明が分かりやすかった。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/bbs1/724438201942579.html
↓注射の打ち方
http://www.kishi.or.jp/seijoushinkeisetu.htm
喉への注射って、ほんとに喉なんですね! うなじとかの目立たないところかと思ってた。
ここに書かれてる副作用については、先生も同じことを言われてました。
まぶたが重くなり目が充血する、鼻がつまる、声がかすれる、声が出ない、手が痺れる、など。
その注射を20回!するそうです。間を空けてはあまり意味がないそうで、
できれば毎日、少なくとも週に3回はやりたい、とのことでした。
喉に注射なんて恐いと思うでしょうが、今の注射針は細くなっていますから、と
実際に新しい注射針を袋から出して見せてくれました。
が、注射針の相場を知らないので、それが細いのかどうか分かりませんでした。
ていうか思ったより太いと思った。これを1cmほど入れるそうです。
痛点のあまりないところだし、すぐに慣れます、とのことでしたけど…。
それに痩せた人はやりやすいそうです。
聞いたら、毎回同じところに打つのだそうで、あざになったりしないか心配。
でも、内出血もしないし、あざにもなりません、と言っていました。
SGBと一緒に理学療法もするそうです。
具体的にどういうことか聞いたら、レーザー照射や、
ツボに電気を流して、治療効果をあげる、とのことでした。
インプラントによる痺れといったら、もうお決まりという感じでした。
また、これはもう何度も言われていますが、これをやったからといって
すぐ治るものではなく、あくまでも治るまでの期間を短くするものであるとのこと。
例えば本来なら1年かかるものが半年になる、2年かかるものが1年になるという具合。
そして、やはり最後まで治らないこともある、ということでした。
でも元々「本来の期間」も分からないんだし、
結局、治る期間も、治るかどうかも分からない、ってことですね。
今まで、歯科医院の先生からメチコバール錠を処方されて飲んでいましたが、
N先生は、3ヶ月飲んだのなら、これ以上は飲まなくてもいいでしょう、と、
歯科医院の先生に言っていました。
そして、健康保険もうるさいでしょうからね、と付け足しました。
聞いていて、健康保険もうるさい、ってそんな理由で…、と私は少し思いましたよ。
うるさかろうが何だろうが、有効ならして欲しい。
患者は誰だってそう思うだろうに。
今日は、SGBの予約はもういっぱいだったので、
簡単な問診と血圧を測って終わり。
麻酔で気持ち悪くなったことがありますか?
は「はい」ですね。
歯科医の先生が一次手術のときのことを説明してくれました。
早速、明日からSGBをしていきます。毎日通おうと思います。
先生によると、神経痛の中でも三叉神経痛が最も辛いものだそうで、
そういう患者さんに対しては、痛みをとるために意図的に神経を切断するのだそうです。
もちろん痛みはなくなりますが、1年も経つと、また患者さんは痛みを訴えてくるのだそうです。
つまりまた神経が繋がってくるということ。
私の場合も、チリチリという感覚にしても、少しでも感覚が戻ってきているということは
神経が繋がろうとしていることなので、治るでしょう。落胆しなくても大丈夫、とおっしゃっていました。
担当の先生が、カルテを書きながら、歯科医院の先生に、
病名は、少し感覚が戻ってきているので「麻痺」ではなく、「なんとか知覚異常」にしておきます、
と話していました。
※後でカルテを見たら「左オトガイ神経知覚異常」になっていました。
オトガイ: 「頤」 下あごのこと
歯科医の先生は結局、最後までついていてくださって、
診察室を出たのは、もう10時近くになっていました。
先生の歯科医院の診察時間を心配したら「大丈夫です」とおっしゃって、さらに
麻酔科を出て、会計窓口に戻るまでついていてくれました。
そして、私に時間だけは負担させてしまいますが、
治療費と交通費はこちらで持ちますので、と言ってくださいました。
また、大学病院だと、毎回担当の先生が変わったりするものですが、
なるべく今日の先生に診ていただけるよう、お願いしてくださったそうです。
なんだか、余計な心配かもしれないけど(ほんとそうだけど)
歯科医の先生にしてみたら、こういう形で、自分の患者を他の先生に
お願いするというのは、多分、嫌なことだったんじゃないかなぁ、と思います。
N先生に対して、菓子折りも用意されてました。
もちろん当たり前という意見もありますが、やはり誠意ある先生なのだと思います。
とりあえず、私は、麻痺したこと以外では、嫌な思いはしていません。
それから次の歯科医院のほうの予約ですが、
この状態のまま進めていくことに少し不安がある、と話したら、すぐに納得してもらえ、
では次回、型を取ることはやめて、経過を見るだけにしましょう、と言ってくれました。
今のプラスチックでの仮歯でも、数ヶ月だったら問題なく使えるそうなので。
少し大学病院での治療の様子をみて、その上で進めることにしました。
ところでSGBの説明、読んでみると、いろいろな症状に効くようですね。
頭痛にも効くそうだし、それは少し良かった?