2000年7月16日〜7月31日

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7月30日(日)

 ジョン・ウー監督、トム・クルーズ主演『ミッション・インポッシブル2』を観る。
 前作は馬鹿馬鹿しくておもしろかった記憶があるのだが、今回はひどく退屈だった。
 アクションシーンには爽快感はないし、多用される意味のないスローモーションは鬱陶しいし、登場人物は魅力に欠けるし、展開にメリハリはないし、トム・クルーズの容姿を鑑賞するという目的以外の見どころを見いだせなかった。その唯一の見どころに興味のない観客にとっては、徹頭徹尾退屈でしかない。どうしてここまでつまらない映画になったのかは甚だ謎。
 まったくの余談だが、終盤の主人公と適役の乱闘シーンに頻繁に挿入される波しぶきの映像を見て、往年のとんねるずの老夫婦コントを思い出したのは自分だけだろうか?

 書店で乙一石ノ目』、遠藤浩輝EDEN』5巻、富沢ひとしミルク クローゼット』1巻を購入。『EDEN』はここにきて少々だれてきた印象。ていうか、前の話をすっかり忘れているのが原因かも。『ミルク クローゼット』は、『エイリアン9』と比べると、日常/非日常の割合が極端に非日常に偏った状態から物語がはじまるので、わかりやすいおもしろさに欠けるきらいがあるのが難点。

 松浦寿輝の芥川賞受賞作を含む最新作品集『花腐し』と、恩田陸の今年5冊目(!)の新刊『麦の海に沈む果実』は所持金の都合でとりあえず見送り。

7月29日(土)

 有栖川有栖幽霊刑事』読了。ああ、これは良い作品です。
 何といっても、本格ミステリにありがちな、誰が犯人であっても構わない、という状況になっていないのが素晴らしい。この人が犯人であった場合と、あの人が犯人であった場合では、物語の意味あいがまったく変わってしまう、という巧妙な人物設定。
 いい意味で非常に通俗的な作品に仕上がっている(皮肉ではなく)。
 それでいて、まごうことなき本格ミステリ。伏線の張り方も絶妙。
 いや、やっと安心しました(何が?)。★★★★。

 必要に迫られてメルコ製のFireWire接続CD-R/RWドライブを購入。Burn-Proof対応ではないけど、まだ発売されていないものは仕方がない。
 と思ったら、来月、ロジテックからBurn-Proof対応のFireWire接続CD-R/RWドライブが発売されると知って大ショック。誰かに売りつけて、買い直そうかと画策中。

 先日、購入した加賀電子のFireWire接続ハードディスクのパーティションを切るために、『Disk Drive TuneUp 2.6』(act2)を購入。とりあえずざっくりと10GB/10GB/25GBに分けてみる。

7月26日(水)

 有栖川有栖幽霊刑事』を読書中。このベタな設定をどう料理するのかが見物。

7月24日(月)

 ジム・トンプスン残酷な夜』読了。終盤の失調感を伴う展開はトマス・ハリスの『ハンニバル』を思い起こさせる(て、刊行の順番が逆ですが)。個人的には『ポップ1280』よりこちらに軍配をあげたい。
 それにしても、この作者、とにかく情報の出し方がうまい。韜晦しすぎず、かといって語り過ぎもせず、実に絶妙なペースで読者に情報を与える手際は本当に感心してしまう。
 巻末の解説もおもしろい。ルーシービョークという意見には全面的に同意。あと、結末部分の解釈が馬鹿馬鹿しくて最高。
 キングによる序文は『内なる殺人者』が未読のため、とりあえず読むのを我慢する。

7月23日(日)

 Mac駅にて加賀電子のFireWire接続ハードディスクを購入。
 容量は45GB。回転数は7200rpm
 Mac OS Xのパブリックβ版のインストールを念頭において、外付けの起動ディスクとして使用する予定(マニュアルには起動ディスクとして使用できないとの記述があるけど、本体のFarmWareのアップデートを行えば可能)。

 箱を開けてびっくり。せいぜいMOドライブくらいの大きさだと思っていたら、高さが1.5倍くらいある。なんでこんなにでかいんだ? やっぱりI-O DATAのハードディスクにすれば良かったかなぁ、とちょっと後悔。使っているMOドライブとデザインが揃いだし、30GBで3万円台とFireWire対応にしては手頃な値段だし、どうしようか迷ったんだけど。
 しかし、回転数とシークタイムが非公開(「MACLIFE」8月号より)ってのが引っかかるんで見送った次第。
 回転数が7200rpmってのは個人的な絶対条件だったんで、まあ、良しとしよう。

 さて、いざ接続しようと思ったら、なぜか電源が入らない。よく見ると、ケースの合わせ目が一部、中途半端に開いている。どうやら、固定するツメが折れているらしい。
 仕方なく販売店に電話して、交換してもらう。店員の方の対応は好印象。
 これで、iMaciBookの本体が置いてあれば、T-Z●NEに行かなくても済むんだけど(その理由はこちらを参照のこと)。

 ジム・トンプスン残酷な夜』はあとちょっと。次は有栖川有栖の『幽霊刑事』の予定。

7月22日(土)

 金曜の晩から会社に泊まって仕事。働くおじさん、働くおじさん、こ〜んに〜ち〜は〜♪

 2ちゃんねるDTP・印刷板で心なごむスレッドを発見。こちら。ご同業の方は必見。
 特にイラストレータを飲み屋のホステスに例えたところは爆笑もの。とりあえず、その部分だけ引用(改行、句読点等、一部手を加えてあります)。

 イラレ8子
 「若い若いともてはやされたのも束の間、新しい子がもう入ってくるのね」
 イラレ9美
 
「おばんはひっこんでてよ! しかもわたし若い男(OS8.5以上)しか相手にしませんから」
 イラレ5.5江
 
「みんなまだまだね。お帰り(セーブ)の時は、お客はみんな私の名前を言うのよ。別名で保存ってね!」

 やっぱりイラストレータ5.5だよなぁ。ちなみにMac OS8.1ね。

 余談だが、近所のショップでイラレ5.5江……もとい、イラストレータ5.5が29,800円で売ってたんで、一瞬、買いそうになってしまった。これとアップグレード版のver.9を買ったほうが安いんだよな、新品買うより。

 皆川亮二ARMS』13巻を読む。今まで出てきた思わせぶりな伏線をきちんと説明しようという態度には好感が持てる。続きが楽しみ。

7月20日(木)

 休日出勤して終電で帰宅。きゅ〜。

 ジム・トンプスン残酷な夜』は今日の帰りの電車で読み始めて半分くらい。傑作の予感。というか、すでに傑作

 Appleの今回の新製品の目玉はやっぱりPowerMac Cubeでしょうか。ちょっと欲しいかも。
 しかし、それよりももっと重要なのは、Cubeの登場によってAppleの製品構成が2×2(デスクトップ:2/ノートブック:2)から2×3になったということ。つまり、次あたりでPowerBookiBook以外のノートブックが登場する可能性が出てきたわけで、期待が高まる。
 新型のキーボードはとりあえず「買い」。マウスもとりあえず押さえておきたいところ。

7月16日(日)

 クソ暑い部屋の中で黙々とゲームをやる。

 ENIX鈴木爆発』(PS)。主人公の鈴木さんの前になぜか次々と現れる爆弾。ドライバやニッパなどの道具を駆使し、トラップを解除して爆弾を解体するゲーム。なぜか爆弾がみかんだったりだったりだったりアイスコーヒーだったりアイドルだったりする不条理な世界観。ボタンを押して道具を使う感覚(ドライバでネジをゆるめる、など)が秀逸で、本当に自分で解体しているような気分が味わえる。失敗した時に同じ手順を何度もやり直すのがちょっと面倒かな。
 現在、7つ解体済み。エンジン爆弾で行き詰まる。

 NAMCOミスター・ドリラー』(DC)。黙々と何度もプレイしてしまう中毒性。とりあえず、初心者向けの500Mモードをクリア。おもしろいっす。ブロックの落ち方を考えながら進むより、勢いでどんどん進んだほうが先まで行ける気がする。パズルゲームかと思ってたんだけど、ちょっと違うみたい。

 SEGAジェット・セット・ラジオ』は2周目をクリア。それでも飽きない。本編中でのライバル対決とは比べもにならない難易度の「ジェットクラッシュ」、ベンテンチョウでショートカットを発見して初勝利。他のコースにもあるのかな?

 今週はジム・トンプスン残酷な夜』を読む予定。

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