2000年8月1日〜8月15日

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8月15日(火)

 久々に池袋に行く。火曜日なので西武が休み。しまった。

 ジュンク堂書店で「メフィスト」の最新号とジョン・ファウルズの『アリストス』を購入。後者は『コレクター』『魔術師』などの小説で有名な著者による哲学エッセイ。うかつにも邦訳が出版されていることを今まで知らなかった。
 あと、アラン・ソーカルジャン・ブリクモン「知」の欺瞞』も購入。これは、Wadさんのサイトで紹介されていた金森収サイエンス・ウォーズ』がおもしろそうだったので、それに先だって読んでおくべきだろうと思い購入した次第(もちろん、読書メモには『「知」の欺瞞』そのものの書評もある)。ぬるいポストモダン思想おたくとしては、ちょっと気になる内容。
 問題は、いつ読むか、ということだな。

 今さらですが、8/12の日記はずいぶんと間抜けなこと書いてますね(削除したいところだけど、恥をしのんで残しておきます)。
 らじさんの『求道の果て』にこんなコンテンツがあるのを見逃していました。
 麻耶雄嵩木製の王子』のネタバレ炸裂なので、未読の方は注意。

 この日記を読んでいる方ならご承知だとは思いますが、どうも無駄遣いが過ぎるようなので、VISORで小遣い帳をつけることにする。しかし、標準搭載の「支払メモ」のあまりの使い勝手の悪さに閉口して、いろいろと検討した結果、シェアウェアの「PEM」を入れることに。かゆいところに手が届く作りで、かなり便利。
 ちょっとだけショックだったのは、作者が「ARENA Sync!」を作った「unlimited Mac & Palm」の福本修仁さんだということ。今日、「ARENA Sync!」の代金を振り込んだばかりなんだよなぁ。

8月14日(月)

 新宿に買い物に行く。最近、Macの周辺機器が増えてきてケーブルの抜き差しが面倒なので、USBハブとOAタップを購入。あと、デジカメ用にLexer Media社の64MBのコンパクトフラッシュも購入。これは、書き込み8倍速(150KB/sec=1倍速)という謳い文句の商品で、実際にデジカメに入れて使用してみたところ、例えば今までは30秒の動画を撮影すると、終わった後もメディアへの書き込みで数秒間待たされていたのだが、その待ち時間がまったくなく、すぐに次の撮影が可能になるのだ。いや、ここまで速いとは思わなかったので、かなり驚いた。もっとも、デジカメとの相性の問題もあるようなので、すべてのデジカメで見違えるほど高速になるというわけではないようだけど。とりあえずDSC-SX550ユーザーは買いでしょう。
 一緒に行った友人のかっぱプレクスターのCD-R/RWを購入。しかし、帰りに地元の西友に(なぜか)入ってるパソコンショップに何気なく寄ってみたら、同じものが4,000円も安く売っていてひどくショックを受けていた。買い物が済んだら他の店に寄ってはいけないという教訓だな、これは。

 そのかっぱから『FINAL FANTASY 9』を借りたので、これからちょっとやってみるつもり。まあ、最後まではやらないと思うけど。

 本日購入したCD。クラムボン君は僕のもの」、SILVER GINGER 5Black Leather Mojo』。

 2ちゃんねるのサーバは金曜日から落ちてるし、お気に入りのサイトは更新されないし、夏休みのネットはつまらんなぁ。

8月13日(日)

 ゲームアーツグランディア2』(DC)の続き。ようやくグラナクリフを渡って、森を抜けたところ。しかし、どうものめりこめない。それがプレイしている自分自身の問題なのか、それともゲーム側の問題なのか判断がつかない。何となく最後まで続けることができない予感はする。

 Web上のメタファについて。
 このサイトを作るうえで、サイトの構成にメタファを用いることをできるだけ避けようと思っていた。これには2つの側面があって、ひとつは例えばサイトを自分の部屋だとか図書館だとか具体的なものに例えない、ということで、もうひとつは、物理的な移動を連想させる言葉、具体的にいうと、「○○へ行く」とか「○○から来る」とか、あるいは「いらっしゃいませ」とか「入口はこちら」といった表現を使わない、ということだ。
 とはいえ、リンクページのタイトルを「一方通行」としている時点でルールを徹底していないことは明白だし、日記の最上段にある【▼次の日記】【▲前の日記】【日記のトップ】【トップページ】という項目も、そう書いていないだけで「〜へ行く」という意味を含んでいることは否定しようがない(ちなみに、この三角形は以前に日記を逆順ではなく日付通りに並べていたころの名残で、そもそも、サイトの構成を考えれば上下方向で表現するのは正しくないことはわかっているんだけど、そのままになっている)。
 それでも、サイトに「行く」とか「来る」という表現には漠然とした違和感があって、少なくとも自分にとって、サイトはただ「見る」(または「読む」、あるいは「買いに行く」ではなく「買う」)ものなんだよなぁ、ということを、冬樹蛉氏の「[間歇日記]世界Aの始末書」(7/27)を読んで考えたわけだが、これはつまり、そらけいが「ネットに順応している人」ではないということなんだろうな。

8月12日(土)

 麻耶雄嵩木製の王子』読了。アリバイパズルの部分は理解しようとせずに斜め読み。
 で、ネット書評をいくつか見て回ったんですが、どちらかというとミステリ系のサイトより同人系のサイトのほうがこの作品についておもしろいことを書いている気がする。特にこちらこちらの真相部分にかんする指摘は、この作品に対する評価を根底からひっくり返してしまう可能性があるのではないだろうか。はい、自分もまったくそんなことは考えませんでした。
 その点を踏まえたうえで、★★★。というか、そらけいとしては、麻耶雄嵩の作品は『夏と冬の奏鳴曲』だけ★★★★★で、あとは全部★★★なんだよなぁ。
 感想としては、他の方々が書いているように「精緻なアリバイパズルに脱帽」とか「ラストで明かされる構図はさすが」くらいしか書くことが思いつかないので、特にありません、ということにしておきます。

 上山達郎さんの「それはただの気分さ」にあるエイリアン9』論が素晴らしい。
 て、わかる人には、どこからこのサイトに行き着いたのかがバレバレですね。
 こちらには麻耶雄嵩木製の王子』についての言及があります。

 現在のところ、そらけいがVISORにインストールしているソフトは以下の通り。
 ●POPJ+日本語ローカライザ(SMTP/POPクライアント)
 ●Palmscape(Webブラウザ)
 ●GOGOPen(Graffitiによる日本語入力)
 ●IrMail(赤外線通信によるメール転送)
 ●NoM502i(赤外線通信によるNOKIAのNM502iへのデータ転送)
 ●ARENA Sync!(Macintoshのメーラー「ARENA」とPalm上のメールを同期)
 ●HackMaster(システムレベルで機能を追加する)
 いや、8MBって結構あるもんだな。まだまだ余裕。

 とりあえず、無事夏休みに入ったので、一応、毎日更新の予定。

8月8日(火)

 麻耶雄嵩木製の王子』はあまり進んでいない。まだ冒頭1/3くらい。つまらないわけじゃなくて、読む時間がないだけ。
 それにしても、烏有を第三者の視点から語るというのはこの作品が初めてだと思うのだが、ものすごくイヤなやつに見える。まあ、当然だけど。 

8月6日(日)

 NOKIAのi-MODE対応携帯電話NM502i(色はブルーベルベット)とHandspringPalm OS互換機VISOR(色はブルー)を購入。この組み合わせは、赤外線通信機能で相互にデータのやりとりができて、そのままオプション機器を必要とせずにインターネットに接続できるという優れもの。で、それを使って何をするの? という質問は御法度だ。

 言わずと知れた超有名サイト(らしい)Muchy's Palmware Review!と、先日創刊されたばかりのPalm専門誌「Palm Magazine」をガイドにアプリケーションを物色し、シェアウェアのブラウザやメーラーをダウンロードしてインストール。いや、もう、楽しくて仕方がない。

 詳細は長くなるのでまた後日。

8月5日(土)

 ああ、もう、仕事のためだけに生きているような生活。金曜日から土曜日にかけて20時間働きっぱなし。泣きそうです。
 ええ、愚痴ですよ。日記に愚痴書いて何が悪い!(お、開き直った)
 ようやく仮眠をとれたのが6時くらい。9時過ぎにまた起き出して、仕事を再開するもマウスを握ったまま寝てしまい気がつくと11時。ああ、本当にすみません。>K木さん、K杉氏
 結局、会社を出たのは午後4時。予定があるというK木さんと別れてK杉氏とRAKERUで朝飯(?)。
 同情は結構、という強がりはいいません。大いに同情してください

 すっかり忘れていたのだが、ゲームアーツグランディア2』(DC)がすでに発売されているのを思い出し、コンビニで購入。しかし、『FF9』を買わずにこれを買うというのは人として間違っている気がしなくもないが、セガ信者だから仕方ない、と自嘲してみる。

 高田馬場で芳林堂書店に寄って麻耶雄嵩木製の王子』、松浦寿輝花腐し』、恩田陸麦の海に沈む果実』、荒木飛呂彦ストーン・オーシャン』2巻、小畑健+ほったゆみヒカルの碁』8巻を購入(今日ではないが、井上雄彦バガボンド』7巻は購入済み。と、これは自分用のメモ)。

 今週は通勤途中に佐藤亜紀鏡の影』を読んでいたのだが、麻耶雄嵩木製の王子』を先に読むことにする。『夏と冬の奏鳴曲』、『』の続編とあっては読まないわけにはいかない。

 帰宅してとりあえず寝る。起き出して、『グランディア2』の冒頭を少しだけプレイ。キャラクタの操作感覚は、前作より遙かに軽快。視点の変更も処理落ちはまったくなくグリグリと動く。読み込みも短い。ストレスを感じる要素は少ないので、快適に遊べる。
 しかし、もしかしたら、自分はすでにRPGのできない身体(どんな?)になっているのではないか、という危惧はあながち的はずれではなかったようで、ゲームの進行がいちいち面倒くさくて仕方がない。まあ、もう少し進んでみるつもりではいるけど。

8月1日(火)

 ここ2週間あまりかかりきりだった仕事が無事終了。もう1件の仕事は今週末がヤマ。というわけで、もうしばらく不定期更新の状態が続きます。

 愛蔵太さんの「ヘイ・ブルドッグ本日の言葉(7/29付け)に2000年4月25日の日記が引用されました。て、これは完全に孫引用ですね(8/5追記。金井美恵子の文章自体が雑誌アンケートの引用だから、正確にはそらけいの日記が孫引用で、愛蔵太さんは曾孫引用?)。
 とりあえず、まだ巡回リストからはずされていないということがわかって嬉しいです。

 それにしても、前回、本日の言葉に引用された時も仕事が忙しくて更新がままならなかった記憶が……。

 有栖川有栖幽霊刑事』が優れているのは、徹底して何かに直接触れることがなく、すべてにわたって「間接的」であるという点にあるのではないか、という小ネタを思いつく。
 というわけで、雑文を一本でっちあげる予定。

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