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■2002年9月1日〜9月15日


9月15日(日)
 探偵小説研究会・編著『本格ミステリ・クロニクル300』を買ってきた。まだ、ざっと目を通しただけなんだけど、既読のものをカウントしてみたら、かろうじて5割をキープ(正確には156冊)という結果だった。読んでいる作家の本はほとんど読んでいるが、逆に読んでいない作家の本はまったく読んでいないか、せいぜい1、2冊程度という感じで非常に偏っている。東京創元社デビュー組の作家は、一部を例外にほとんどがフェードアウトしてしまっているなぁ(まあ、単に講談社デビュー組の絶対数が多いだけなんだろうけど)。

 既読の作品のなかから個人的に特に印象に残っている作品をあげてみると、綾辻行人『時計館の殺人』、竹本健治『ウロボロスの偽書』、麻耶雄嵩『夏と冬の奏鳴曲』、京極夏彦『魍魎の匣』、舞城王太郎『煙か土か食い物』あたりか。
 うわ、まともな「本格ミステリ」って、『時計館の殺人』だけじゃないか……。

9月14日(土)
 友人を招いてGAMECUBE版『ファンタシースターオンライン エピソード 1 & 2』でオフラインでの3人同時プレイ。画面は1人あたり1/4サイズになり、下段のみ左右センターに配置される。サイズは小さいけれど、もともとの画面がそのまま縮小された感じになるので、天地の視界が狭くなる2分割の画面よりは断然プレイしやすい。

 やっぱりPSOはおもしろい! いや、まあ、オンラインRPGはこれしかやったことがないんで、PSO独自のおもしろさと、オンラインRPGのおもしろさを明確に区別できていないというのはあると思うんだけど。

 先走りして敵に囲まれてどうしようもなくなったとき、仲間の援護でからくも敵の包囲から脱出したり、死にかけ寸前で魔法で回復してもらったり、足りなくなった回復アイテムをわけてもらったり、使い古しの武器や防具をわけてもらったり、もちろん、その逆もあって、すべてがリアルタイムで進行するゲーム世界での協力プレイは、自然とドラマティックなシチュエーションを生み出す。漫画の吹き出し風に表示されるチャットも秀逸で、例えば、「助けて」という仲間の言葉は、その仲間のいる方向から吹き出しが表示されるので、画面に常時表示されている部分マップを確認しなくてもどちらに行けばいいかすぐにわかり、臨場感という意味でも申し分ない。リアルタイムのアクションRPGであるにも関わらず、ナローバンドでも快適にプレイできるというのもすごい。

 今回、私が作ったキャラクタはRAmarlのVida(ヴァイダ。ブローティガンの『愛のゆくえ』のヒロインから)で、茶色のショートヘアに褐色の肌、服は赤で、身長は最大、体型は肩幅を広く、といった感じ(といっても、他の男性キャラクタと比べるとそんなに大きくない)。
 10月3日以降はオンラインでプレイする予定。

9月13日(金)
 昨日はGAMECUBE版『ファンタシースターオンライン エピソード 1 & 2』をゲット、さっそく遊んでいたのだった。
 ……予想どおりというか、いきなり先行き不安な展開ではあるな。
 このへんの更新の滞りぶりを見ていただければ当時のはまり具合がおわかりいただけるかと思う。

 GAMECUBE版の目玉は何といってもオフラインでの2〜4人プレイ。同居人と2人でやってみることにする。まずはキャラクタづくり。2人とも前作をプレイしているので、やはり今回追加された新キャラに目が向かう。で、2人ともRAmarl(レンジャー/ヒューマン/女性)という結果に。ともかく、マルチプレイモードをスタート。2人プレイだと、画面が上下に2分割される。
 ……ゲームをやっていて初めて酔いそうになった。同じ画面で、てんでばらばらに画面が動いていると、目が回る。これはきつい。なんとかがんばって森ステージのボスキャラまでたどり着いたものの、結局、倒さずにあきらめてしまった。

 続いて、シングルモードで「エピソード2」を遊ぶ。DC版のVer.2までのストーリーがエピソード1で、その続き。冒険可能な新ステージは、やはり新鮮。でも、低レベルキャラにはちとつらかった。時間が遅いこともあって、途中で退却。

 オンラインでのプレイは、10月3日発売のブロードバンドアダプタ待ち。以前とはネットへの接続環境が変わっているので、現在、なんとか無線LANに組み込めないかと情報収集中。とりあえず、PLANEXのGW-EHN11Hに目をつけているんだけど。

 ちなみに、我が家ではPSO関連の支出は家計から出すことになっている。いや、本当に。


 島田荘司魔神の遊戯』読了。感想は後日。

9月11日(水)
 今日で30歳になりました。
 相変わらず精神年齢の低さを露呈している文章ばかり書いていますが、これからはもうちょっとアダルトで落ち着いた雰囲気のサイトを目指したいと思っています。いや、言ってみただけですけど。


 といったそばからアレなんですが、明日はGAMECUBE版『ファンタシースターオンライン エピソード 1 & 2』の発売日なのです。まあ、DC版のときみたいなことにはならないと思うんですけど……。

9月10日(火)
 久しぶりに三浦俊彦のサイトを覗いてみたら、9月下旬に『必勝パラドクス戦法』(仮題)という新刊が出版予定との記述が。どうやら、小説ではなく、論理パズルの問題集のような本みたい。「正解問題の傾向から運勢占いができるコーナー」が巻末につくあたりがいかにもこの作家らしい。
 こちらには、採用された問題と不採用になった問題がいくつか掲載されている。
 参考までに、問題を1つ引用してみる。

★4枚カードPart2
 赤と黒2枚ずつ、計4枚のカードを私がよく切って裏返しに並べる。あなたはそのうちの2枚を同時にめくる。2枚が同じ色であれば私の勝ち、違う色であればあなたの勝ち。勝った方が1万円支払う。さてこのゲームは公平だろうか、それともどちらかが有利だろうか。あなたはこのゲームに乗るか?


 この問題はパズルというよりはなぞなぞという感じだけど。

9月下旬出版予定!」と書かれてはいるものの、そのページがアップされたのがいつなのか不明だし、出版社名の記述がないので、本当に出るのか不明だったりする。

9月8日(日)
「群像」10月号からはじまった「同時多発テロ」をテーマにした高橋源一郎の新連載。タイトルは、『メイキング・オブ・同時多発エロ』。
 ……え〜と、なんてつっこんだらいいやら。
 あまりに1回分の分量が少なかったので、「群像」を購入するには至らなかったんだけど。


 書かずに流してしまおうかと思っていたんだけど、一応、書いてみた。

J・D・サリンジャーナイン・ストーリーズ』★★★
 恥ずかしながらサリンジャーは初読で、「思わせぶり」で「肝心なことを書かない」、そのわりに「饒舌」で「(一見すると)無駄話が多い」というのが持ち味なのかな、思った。
 作品の構成が短編小説としては必要以上に凝っているぶん、いささか冗長と感じる部分も多く、例えば「バナナ・フィッシュにうってつけの日」では、主人公である青年について、他の登場人物による会話でのみ語られる→幼い女の子の視点から語られる→本人の視点で語られる、という構成がとられているんだけど、その必要性については疑問を覚える。

 個人的におもしろかったのは、「コネティカットのひょこひょこおじさん」(女性2人の通俗的な酒飲み話が楽しい。背後に「家庭の問題」らしき影の存在を思わせぶりにちらつかせているんだけど、その点にかんしては興味なし)、「愛らしき口もと目は緑」(妻の浮気を疑う夫が、友人に向かって妻の悪口と愚痴を延々とまくしたてる電話の会話を中心に語られる心理劇風の短編)、「テディ」(主人公の少年の天才であるがゆえの幼さと早熟ぶりのアンバランスさが良い。〈グラース・サーガ〉がこの路線だとしたら、ちゃんと読んでみたい)。

 ちなみに、ネットで調べたところによると、収録された9篇の短編小説のなかで、〈グラース・サーガ〉に多少なりとも関連があるのは、「バナナ・フィッシュにうってつけの日」「コネティカットのひょこひょこおじさん」「小舟のほとりで」の3篇(らしい)。

9月5日(木)
 岡崎二郎アフター0 著者再編集版』3・4巻を購入。連作シリーズ「大いなる眠り子」の全話を収録。すっかり忘れていたんだけど、このシリーズは結構好きだったんだよなぁ。

 高梨あきおは、身重の妻を残して死んだ。事故死のように偽装工作され、殺されたのだ。あきおの魂は、記憶を残したまま、自分の息子の身体に入り込んだ。そして、父親の魂と息子の魂が同居する赤ん坊が誕生した。
 この「大人の頭脳を持つ赤ん坊」と、その妻(であり母)を主人公にした連作で、サスペンスあり人情話ありSFありのショートストーリーが語られる。これは、おもしろい。物語の完成度としては、他の独立した話とそれほど違いはないんだけど、やっぱりキャラクタの力は大きいなぁ、と再認識(例えば、「永遠のメロディ」なんかは別にこのシリーズでなくても問題はないはず)。
 個人的には、ベタな話ではあるんだけど、「小さな勇者たち」が特に好き。
 この2冊だけでも問題なく読めるので、『アフター0』を読んだことのない人にもおすすめ。また、私のように、1・2巻があまり楽しめなかった人でも、この2冊は楽しめるのではないかと思う。

 しかし、4巻の最後に収録されている単行本初収録の「真珠は語る」は完全に蛇足だな……。

9月4日(水)
 サリンジャーナイン・ストーリーズ』ようやく読了。う〜ん。やっぱりよくわからない。
 それでも、あえて印象に残った作品をあげるとすれば、「コネティカットのひょこひょこおじさん」「愛らしき口もと目は緑」「テディ」の3篇……かな?

 友哉タンにからめて書いてみれば、登場人物の造形に、確かに原型らしきものは感じられなくもない。あとは……やっぱり、きちんと〈グラース・サーガ〉を読むべきなんだろうけど、さて、どうしようかなぁ。

9月3日(火)
 すでにあちこちで取り上げられている漫画サロン板の「妻に漫画を一切合切捨てられますた」スレ(1/2/3)を思わず読んでしまう。2以降は混乱して訳がわからなくなってるけど。

1 :マロン名無しさん :02/08/30 23:03 ID:uZLTmGG4
3日前の話ですが
帰宅すると珍しく妻がおで迎え
なんだか嬉しそうな顔をしているのでちょっと尋ねてみれば
かなりの臨時収入がはいったとのこと
何も知らない私はその日買った漫画を抱えて書斎へ
いつも私を出迎える漫画は跡形もなく消え去り
倉庫をみても空
妻を問いただしてみると「駄目父を更正」のようなテレビの企画で
漫画を業者さんに半分買い取ってもらい半分は廃棄したという話
3日たちましたが、今現在ネタでなしに離婚を考えています


 私の場合、コレクターとしてのスキルが完全に欠落しているので、単に本が捨てられなくて溜まっている状態なんですが、やっぱり断りもなく所持している本を捨てられたらマジギレするかもしれない。いや、でも、少しずつ捨てられてたら、全然気づかないかも。実際、よく本が行方不明になるし。
 ……ハッ! もしかして、すでに少しずつ捨てられてる?(←違います)

9月2日(月)
 サリンジャー『ナイン・ストーリーズ』はまだ途中なんだけど、読み終えた作品はどれもつかみどころがなくて、いまいちよくわからない、というのが正直なところ。とりあえず、あと何冊かは読んでみるつもりだけど……。

9月1日(日)
 Highwayのサーバにあるデータは、正式に解約の手続きをしたので、10月末日で消える予定です。とはいっても、すべてこちらのサーバに移動してあるので、特に問題はないと思うんですが。


 新宿のPowerLabで512MBのメモリ(DDR SDRAM PC2700)を購入。15,999円のノーブランド品。867MHzのPower Mac G4(MDD)は、本当はPC2100なんだけど、PC2700でも問題なく動作する。Macで動作保証されているメモリとしては、私が知る範囲では、ここが最安値。量販店では、メーカー品とはいえ、PC2100の512MBで2万円代後半が当たり前だからなぁ。
 PC/AT互換機用のバルクメモリよりは高いけど、へたな賭けをせずに安心をとることにした。

 金に余裕があれば512MB×2で1GBオーバーといきたいところだったんだけど、まあ、デフォルトの256MBとあわせて768MBなので、当面、問題はないだろうと思い、1本だけにする。
 帰宅してさっそく増設。全体的に動作が軽くなった気がするけど、単なるプラシーボ効果なのかもしれない(まあ、アプリの起動は確かに速くなっている)。


新しいもの好きのダウンロード」で見つけた「WallSleep」というフリーウェア。これは、OS X 10.2の「スクリーンエフェクト」をデスクトップピクチャとして表示するソフト。「Flurry」を設定すると、デスクトップで七色の光が乱舞して非常にきれい。





 まあ、きれいではあるけど、見た目にうるさいし、画面の右下にあるCPUモニタを見てもわかるとおり、無駄にMacのパワーを使っているだけなんだけど。ちなみに、ダウンロードはこちらから。

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