長崎県対馬地方と大韓民国編

旅行第4日目 その3

大邱市民野球場に向かったが



東大邱駅
 

大邱市は韓国で3番目の都市。交通のターミナルは東大邱駅で、駅の南側には3つの長距離バスターミナルがあり、私が予約していたホテルはその向こう側にあった。今まで、釜山やソウルのホテルでは日本語が通じたが、大邱まで来るとフロントでは韓国語と英語のみ。やっと海外のホテルに泊まったような感じである。

大邱へやって来た元々の目的は先にも述べた通り、プロ野球を見るためである。
この時点で雨はすっかりやんで、野球の試合はできそうな雰囲気だったのですっかりその気になり、野球観戦に必要な装備のみでホテルを出発。
大邱市内には地下鉄が走っており、その駅がバスターミナルと国鉄駅の間にある。その駅から地下鉄に乗って3つめの「大邱駅」駅に着いた。この駅は国鉄大邱駅の北口にあるのだが、現在大邱駅は大工事中で、地下鉄駅から国鉄駅までけっこう離れている。

大邱駅周辺は駅名とは裏腹に市の繁華街からは外れていて、ややひっそりとしたところである。そこから15分くらい歩いて球場に着くが、なんと試合は中止になっていた。すっかりやる気になっていたので、文字通り呆然となった。

  【このあたりの顛末記は 大邱市民球場探訪顛末記 をご覧下さい】

 

東城路(トンソンノ)

プロ野球が中止になることを想定していなかったので、どうしようかと思ったが、とりあえず大邱で一番の繁華街とガイドブックに書いてあった、東城路に行ってみることにした。
地下鉄「大邱駅」駅から電車に乗って1駅の中央路駅で降りる。この地下鉄の上を走っている中央路という道路と並行して東側を通っているのが東城路である。

中央路が交通量の多い幹線道路であるのに対し、この東城路はほぼ歩行者天国状態で、人通りも多く大変にぎわっている。ウィークデーの夕方ということもあってか、若い人が多い。



東城路。
かなりにぎわっていました
 



東城路にあった韓国風おでんの屋台
若い人たちがおやつ感覚で食べています
 

雰囲気的にソウルの明洞(ミョンドン)に似てなくもないが、大邱まで来る日本人はなかなかいないと思うから、明洞とは違いこの中にいる日本人は私ぐらいかもしれない。

夕方6時を大幅に過ぎ腹が減ったので、この通り沿いにあるこれまた若い人たちで大にぎわいの食堂に入った。入口のところのメニューはハングル文字だけでサンプルはなかったが、ネンミョン(冷麺)の文字が目に入ったので、今日はこれにしようと思う。
テーブルのところにあったメニューには冷麺だけでもいくつか種類があったが、もちろんハングルの羅列で細かいことがわからないので、中間の値段だったメニュー(4,000ウォンだった)を注文した。
思えば冷麺を食べたのは、北朝鮮の平壌、中国の丹東に次いで3回目である。

店を出たら晴れ間が見えた。また試合が中止になった悔しさがこみ上げてきたが、考えてみればもし試合があればここにも来なかったわけで、まあ結果的には大邱という街を実感できたから良しとしよう。

 

高速バスの切符を買う

東大邱には19時半ころ戻ってきた。
明日はお昼に釜山を出るジェットフォイルに乗って帰国となる。大邱から釜山まで、鉄道で行くと今日の行動と重複してしまうので、明日は高速バスに乗ることにした。思えば韓国の長距離高速バスにも乗ったことがない。

東大邱駅の南側には、韓進、東洋、天一・錦湖とバス会社ごとに3つのターミナルがある。これらから出発するバスの行き先は重複しているものもあるようである。ガイドブックによればこのうち韓進と東洋のターミナルから釜山行きのバスが出ているらしいのだが、見たところ東洋のターミナルにしか釜山行きの表示が見当たらなかったのでこれを利用することにする。

掲示されている時刻表を見たら、釜山行きは高速バスと優等バスがあわせて4〜50分おきに出ているようだった。私が持参した韓国の時刻表にはこの路線は30分おき運行、となっているのでやっぱり韓進からも出ているのかも知れない。

釜山の高速バスターミナルはかなり郊外にあるらしいし、交通渋滞も考えかなり余裕を見て、6:50発の優等バスで行くことにした。
窓口に行き、ダメ元で片言の英語でそのバスの切符がほしい旨を伝えたら通じて、切符を手にすることができた。

その後すぐとなりのホテルに戻る。テレビをつけたら、なんと光州のキア・タイガースの試合を中継していた。どうやら今日中止になった試合はここ大邱だけだったらしい。
実は光州の試合の観戦も検討のひとつに入っていたので、悔しさ紛れに試合終了までその中継を見ていた。

 

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