日本オペラ@: キカイダー(カルメン組曲より:Intermezzo)

【ギルとダークロボット達】 
 仮面ライダーの交渉相手は、ショッカーの日本支社長である、「ゾル大佐」であった。また、宇宙戦艦ヤマトにおいては、デスラー総統であった。ちなみに、タイガーマスクに於ける類似の人物に、「虎の穴」の営業(スカウトマン)、「ミスター・エックス」もいたが、彼は代表者の単なる手先であり、交渉権も採決権も無い。

 時代設定やオペラのテーマにこそ違いはあれ、これらの人物に共通して言えることは、部下を従える統率力と、権力者に媚びる従順な生き方であった。正義の味方に対する悪役として捉えるよりも、世界観を別にした組織の代表者として考えることが、シェークスピア戯曲にも通じる、本オペラの見所の一つである。

「ギルとダークロボット達」


 第9回サウンドコースト】【キカイダー】【次郎とギター】【ハカイダー】【次郎と一郎