第9回(1998年)なんごサウンドコースト:(Carpenters:-Close to You-)

 今年(1998年)のテーマは、Music of the Zoo 〜「音の動物園」です。

 「音の動物園」が目指したものは、テネシーウィリアムズ(アメリカ)の世界です。戯曲;「ガラスの動物園」の主人公である足の悪い少女・ローラが戸棚の中のガラス細工の動物たちにかける想い。"What have you been doing after graduaing high school ?"との自問自答の場面を思い起こします。また、近年(1980年代)のドイツ文学で、Anna-B(少女ーB)なる作品の中で演じられる、小児麻痺で引っ込み思案の少女が、ピアノという楽器を通じて、自己存在の確認の世界へ埋没してゆく姿。この上にウィルヘレム・リヒャルト・ワーグナーの世界観の味付けを試みる一つの実験でした。これが、私のサウンド・コーストへの傾倒の始まりでした。

 ある日突然、実行委員になりました。茅ヶ崎へ引っ越してから2年目の夏でした。これまで、サントリーホールや八ヶ岳音楽堂、草津、をはじめとして、世界中(ロンドン、Zurich、Broadway、Madrid、Seattle、 New Oriens、Nashville等)のさまざまのステージ(Musical、演劇やコンサートなど)を経験すること10数年。Marco。さんが辿り着いたのは、なんと「公民館」でした。「別段変わったことなど起こるはずもなかった。」、、、続く。

ワーグナーは自作自演 実行委員裏話-1998


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