*キッチンペール
*ギャラリー
*インプラント日記
*メ
モ *掲示板
*HOME
2003-12-08(月) 医療事故被害者の法的行動
今日の日経新聞の夕刊に
「法的行動起こした医療事故被害者
説明不足が理由96%」
という記事がありました。
医療事故被害者のうち、提訴など何らかの法的行動をとった被害者に
法的行動を起こした主な理由を尋ねた結果、
怒りを感じたから(97.4%)
過誤を認めさせたかったから(97.3%)
納得できる説明が欲しかった(96.5%)
が上位だったそうです。
事故後の病院側の対応が許せなかった(89.1%)
も多い答えだったそうです。
私の友人が、子供の事故のもめ事を何件か見て、
「最初の対応が悪いことで、どれだけ被害者が精神的苦痛を受けるか、
それによって後々の交渉や関係にどれだけ多大な影響があるか、意外と気付きにくいけど大事」
と言っていたことがありました。
「最初のあの言葉がなければ、あそこまで要求(賠償金とか)しなかった、という言葉も聞く」と。
まさにそのとおりですね。
私の今回の件については、
私の先生の場合は、すぐに手術による神経の損傷を認め、
現状の説明をしてくれて、
さらに手術代返金など誠意も見せてくれて
その後、歯科大での治療の段取りも取ってくれました。
悲しみや不安はあるものの、
先生に対する怒りは感じませんでした。
神経損傷の可能性があると事前に聞いていたら
歯茎の移植までやったかどうか、という悔いはありますが。
でも先生本人も、まさか、という思いなのだと思います。
私にその気があれば知り合いの弁護士を紹介してあげる、
と言ってくれる人もいます。
でもとりあえずは「訴えてやる!!」とかそういう怒りの気持ちには
なっていません。そこまでしなくても、とりあえずは、弁護士に話を聞くことを
勧めてくれる人もいますが…。
先ほどのアンケートの結果で
責任を追及する方法が他になかった(93.8%)
との回答もありました。
これは第三者機関による調査や仲裁など他の解決方法があれば
法的行動には出なかった可能性も示唆、ということ。
きっとそうなんですね。
日本にもそういう第三者機関が必要だと思う。
以上、たぶん今までだったら、読み流していた記事でした。
でも現実問題として、もう半年も不自由なこの唇で過ごしました。
ときどき泣けてきます。
どうしよう、この歯? と思う。