2000年4月1日〜4月15日

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4月15日(土)

 もぐらもちさんによるどんどん橋、語るに落ちた第2稿がアップされた。

 しかし、それを読む前に、綾辻行人どんどん橋、落ちた』をやはりきちんと読んでおくべきだろうと思い、冒頭の「どんどん橋、落ちた」から読み始める。

 ここで、自分のミスに気づいた。そらけいは11日の日記で以下のように書いた。

 実は『どんどん橋、落ちた』は購入していないし読んでいない。唯一『奇想の復活』に収録されていた「どんどん橋、落ちた」は読んでいるが、おもしろいとは思わなかった。他の作品に関しても、「メフィスト」は購入しているものの基本的に掲載されている小説はほとんど読まないので未読である。だから、批判が妥当なものであるかどうかは判断できない。

 しかし、周知のとおり、もぐらもちさんが問題としている箇所のうちのひとつは、「どんどん橋。落ちた」に関するものだ。つまり、そらけいは初読のときに、その表現を問題とは思わなかった、ということになる。さらに、その自覚もなくこの問題について触れていたのだ。
 次に、「どんどん橋、語るに落ちた」(初稿)を読むうえで、『どんどん橋、落ちた』(書名)と「どんどん橋、落ちた」(短編のタイトル)を明確に区別していなかった、ということが上記の発言からわかると思う。図らずも、テキストの読み込み不足を露呈してしまったわけで、まったく言い訳のしようもない。

 というわけで、今回はもう少し慎重に、該当テキストを吟味したうえで発言したいと思う。

4月14日(金)

 殊能将之美濃牛』を読み始める。綾辻行人どんどん橋、落ちた』は休日に読む予定。

4月13日(木)

 恩田陸月の裏側』を読了。表現のまずさとか明らかにおかしい説明とかラスト一行で余計な見栄を切っちゃうところとか、つっこみどころには事欠かないが、それでも非常におもしろかった。『木曜組曲』は個人的に大はずれだったので、これだよ、これが読みたかったんだよ! という感じ。それにしても、いろいろな意味で恩田陸にしか書けない小説だと思う。帯に「恩田ホラーの最高傑作」とあるが、とてもホラー小説には見えないあたりはさすがである(本気で褒めてます。念のため)。
 ラスト近く、主人公ともう一人の人物がどんこ船に乗る場面が印象深い。長編では『球形の季節』に次いで好きな作品だな。
 詳細な感想は後日「BOOK」のほうにアップする予定。

 トマス・ハリスハンニバル』を読みたいのだが、『レッド・ドラゴン』も『羊たちの沈黙』も未読だったりする。ていうか、『羊たちの沈黙』売ってないんですけど。増刷中ですか?

 次は待望の殊能将之美濃牛』……といきたいところだけど、まずは綾辻行人どんどん橋、落ちた』を読まねばなるまい。買ってしまったし。

4月12日(水)

 綾辻行人どんどん橋、落ちた』を購入。一応、読んで判断材料とするために。「メフィスト」を探すのも面倒くさいし。
 あと、田島昭宇大塚英志多重人格探偵サイコ』5巻も購入。
 高田馬場のあおい書店は夜の11時まで営業しているので非常に助かる。

 平日に入ってからは一度もPS2を起動していない。まあ、とりあえず物欲は解消されたので、よしとしよう。今後、楽しみなソフトはといえば、ドリームファクトリー制作の『バウンサー』くらいか。て、これも格ゲーみたいなもんじゃないか(多分)。

4月11日(火)

どんどん橋、語るに落ちた」。奈落の井戸の運営者であるもぐらもちさんによる、綾辻行人どんどん橋、落ちた』の表現に対する批判である。

 実は『どんどん橋、落ちた』は購入していないし読んでいない。唯一『奇想の復活』に収録されていた「どんどん橋、落ちた」は読んでいるが、おもしろいとは思わなかった。他の作品に関しても、「メフィスト」は購入しているものの基本的に掲載されている小説はほとんど読まないので未読である。だから、批判が妥当なものであるかどうかは判断できない。

 不愉快なものを不愉快であると表明することは否定されるべきではない。それに対する反論も、当然、あるべきだろう。しかし、ある表現に対する批判を指して、「言葉狩り」と言うのは明らかに違うと思う。「こういう表現をするべきではない。間違っている」と主張することと、実際にその表現を強制的に禁じることはまったく別の問題ではないだろうか。仮に「どんどん橋、語るに落ちた」による批判がもとで、『どんどん橋、落ちた』が改稿されたとしても、決してそれは「言葉狩り」などではない。正否が問われるとすれば、それは改稿に至る経過だろう。
 少なくとも個人的には、小説の表現にはどのような制限も加えるべきではない、という意見には与しない。こういう問題は一般論としてではなく、個別の表現こそを議論・検討すべきだと思うので。

 というのが、松本楽志さんの11日付けの日記を読んでの意見というか感想。もぐらもちさんの引用がテキストを歪めているという指摘はもっともだと思いますが。

 他にこの問題に言及しているサイト。こちらとかこちらとかこちらとかこちらとかこちらとかこちらとかこちらとかこちらとか。
 ミステリ系更新されてますリンクをチェックした限りではこれくらい。

4月10日(月)

 珍しく早い時間に会社を出られたので、高田馬場で夕食。ねぎしで牛たんを食べる。

 4月7日〜9日の日記は9日の晩にまとめて書いたのだが、後で読み返してみるといろいろと書き漏らしたことや筆がすべった部分などがあるので、今日になって少し手直しをする。

 恩田陸月の裏側』はようやく半分くらい。

 例の件にかんしては、いろいろと書き方を思案しているものの、うまい方法が見つからない。

4月9日(日)

 西武の地下食品売り場で買ってきた弁当を食べながら、所沢の航空公園で花見。連れが洒落で買ってきた(単に食べたかっただけだという説もある)団子が絶品。しかし、風が強くて寒いので早々に退散。

4月8日(土)

 やっと買えたPS2。購入ソフトは『DEAD OR ALIVE2』と『鉄拳TAG TOURNAMENT』。
 回収騒ぎのあったユーティリティディスクは当然、Vession1.01になっていました。どうせDVDは見ないんで、どうでもいいんですが。
 本体は、想像していたよりちょっと大きい。しかも、ずっしりと重い。とりあえず横置きにしてるけど、そのうち縦置きスタンドが出回るようになったら購入するつもり。

 さっそく『DEAD OR ALIVE2』を入れて起動。アーケード版はそんなにやり込んでいないので、細かい部分はわからないものの、さすがPS2!、という部分はほとんどない。あちこちで言われていたジャギーはあまり気にならないかな。
 移植に伴いホールドのコマンドが簡略化されていて、ようやくまともに敵の攻撃をホールドできるようになった。アーケード版は、まったくホールドができなくておもしろくなかったのだが、こうなると俄然やる気がでてくる。前作からの使用キャラであるティナでストーリーモードをクリア。ボスキャラの極悪な強さは前作と同じ。しかし、なぜ天狗なのかはさっぱりわからない。
 続いて、他のキャラにも挑戦。
 おもしろい。おもしろいんだけど、前作ほど燃えないのはなぜなんだろうか。
 一番の原因は、やはりこのゲームの売りであるホールドの質が変わってしまったことにあるのだろう。前作でのホールドは、基本的に敵の攻撃を無効化し、五分、あるいはホールド側が有利な形で仕切り直すという形だった。しかし、今作では、いわゆる前作のピンポイントホールドが標準のホールドになってしまったので、相手の攻撃を受けた時点で相手にダメージを与え、流れがそこで途切れてしまう。前作にあった攻撃→ホールド→反撃→ホールドの応酬という醍醐味がなくなってしまったのだ。これは個人的には非常に痛い。プロデューサーである板垣氏は、ゲーム誌のインタビューで「快楽度のアップ」ということをしきりに言っていたが、微妙にツボをはずしている気がする。
 まあ、DC版が出たら買いますが(←馬鹿?)。

鉄拳TAG TOURNAMENT』は軽く眺めただけなので、感想はまた後日。とりあえず、ムービーと背景は超美麗。キャラクタのモデリングは……う〜ん。

 夜は飲み会。ジンリッキー2杯でダウン。二次会のカラオケ屋で爆睡してしまう。起きても頭痛がして、手足の関節が痛い。

4月7日(金)

 恩田陸月の裏側』を読み始める。昨日、「眉村卓のSFジュブナイルを彷彿とさせる」と書きましたが、読んでみると全然違いました。主人公はおじさんだし。まだ冒頭3分の1くらい。
 梅雨を迎えて、これからますます色彩が鮮やかになる時期なのだろう。塀の中の藻も、岸に咲き乱れる花も、柳の木の枝も、どことなく凶暴な光を帯びていた。もう少しで爆発しそうな、大声で叫び出しそうな緑だ。少し前まで雨が降っていたらしい。濡れて艶やかな葉の一枚一枚の輪郭が、やけにくっきりとなまめかしく、直視していることができないほど淫靡に迫ってくる。
 う〜ん、それにしてもこの文章、やばくないですか? 特に強調部分。恩田陸ってこんな文章書く作家だったけなぁ。個人的にはこの部分、かなり駄目な部類に入る表現だと思うんですけど。
 まあ、とりあえずおもしろいんで、気にしないことにします。

 殊能将之美濃牛』、古処誠二UNKNOWN』を購入。

4月6日(木)

 大漁
 というわけで、本日の購入本。
 ほったゆみ+小畑健ヒカルの碁』6巻、三浦健太郎ベルセルク』19巻、恩田陸月の裏側』、佐藤亜紀検察側の論告』、「ユリイカ」4月号、「メフィスト」5月増刊号、月刊少年エース増刊「PSYCO-A」、箭本進一+多根清史+阿部広樹超クソゲー2』。

月の裏側』の帯コピーには「〈人間もどきに、そっくり盗まれた水郷の街。無力な人間が、最後に縋った戦慄の絆とは?」と書かれているんですが、何となく眉村卓のSFジュブナイルを彷彿させて胸躍るなぁ。『可能なるコミュニズム』を再度中断して、明日から読む予定。

ユリイカ」の特集は「多重人格と文学」。まあ、特集内容はどうでもいいとして、とりあえず丹生谷貴志三浦俊彦の文章、香山リカ大塚英志の対談を拾い読み。

メフィスト」。上遠野浩平殺竜事件』のイラスト、金子一馬ですか。びっくり。6月発売予定

ヒカルの碁』は巻末に余計なマンガを載せないで、その分、本編を載せてほしかった。しかし、週刊連載の単行本は刊行ペースが早いなぁ。

ベルセルク』。ひたすら濃密。次は秋か。遠いな。

検察側の論告』。書評集。て、その前に『でも私は幽霊が怖い』と『ブーイングの作法』を読まねば。サイトはまめに更新しているようです。

超クソゲー2』。めぼしいところを拾い読み。『ダイナマイト刑事2』ってこんなゲームだったっけ? すげぇ、おもしろそうなんですけど。久々にやってみようかなぁ(←持っているのにほとんどやっていない)。

4月5日(水)

オルファクトグラム』のせいで中断していた柄谷行人編『可能なるコミュニズム』を再開。
 う〜ん、これはちょっとわからないかもしれない。まず第一章の「『トランスクリティーク結論部」でつまずいてしまった。第二章の討論は飛ばして、第三章の西部忠「〈地域通貨LETS 貨幣・信用を超えるメディア」を先に読むことにする。

 松浦理英子の小説は、個人的な好みからいうとモノローグが饒舌するぎるのが難点だな、と『親指Pの修業時代』をぱらぱらと拾い読みしながら思った。

4月4日(火)

 どーも、こんばんは。そらけいです。シズル感についてはちょっとうるさいですよ。

 日記猿人登録日記風の書き出してはじまった今日の日記、皆様、いかがおすごしでしょうか。
 て、思いきりはずしてますね
 ギャグに向かない体質なのは自覚しています。以後、控えます。

 ところで、ブリグリトミー言うところの「こんばんは〜」って文章で書く時どうすればいいんでしょうか? 「KoNBaNHa」って発音するんですけど。「こんばんハ〜」ってのはどうか?
 まあ、別にどうでもいいんですけどね。

 最近、愛・蔵太さんがメールマガジン版「このサイトがすごい!ReadMe!おすすめサイト」を始めたので購読してるんですが、今日、紹介されていた「脱臼魂.co.jp.」ってサイト(正確には「テロ」というサイトの1コーナー)がえらくおもしろいです。ツボです。昔のパソコン誌ネタとか最高です。
うっでぃ・ぽこ』って名前は覚えてるんだけど詳細が思い出せずもどかしいぞ!

 今は亡きSEGA BBSの「ドリームキャスト メインBBS」。そこでアンチギャルゲーの論客として名を馳せたR・P氏のサイトを発見! こちら
 しかも、そのサイトのBBSに集っているのは、かつての「メインBBS」の常連の方々。懐かしい気分に浸れること請け合いです。

 この際だから、梯子高は使用禁止にしよう。法律で

4月3日(月)

 急にアクセス数が増えているので驚く。
 このサイトで使用しているアクセス解析では、トップページに貼られたリンクは辿れるのだが、それ以外はまったくわからない。2月下旬の日記経由の来訪者が多いので、そこにリンクを貼られていることはわかるものの、そこまでが限界。
 わからずじまいかな、と思ったら、あっさりリンク元を発見。こちらでした。

 この件に関しては詳細に書きたいとは思いつつも、結局、今に至るまで何も書いていない。せっかく引用していただいたのに、誠に申し訳ない。この際だから、ちょっとばかり気合いを入れて書いてみようかと思う。しばしの猶予を乞う。

4月2日(日)

 先日恰好悪いといったInternet Exolorer 5 Macintosh Editionのアイコンがこれ。
 特に「中止」と「更新」がいただけない。「中止」のほうは手裏剣ですか?
 なんというか、デザイン上の規則性が見られないのが最大の欠点だと思う。ただ、丸くすればいいってもんでもないでしょう。
 て、デザインの素人がいっても全く説得力がありませんが。
 他は、概ね好感触。特に、ワンクリックでツールバーを格納できる点は良いです。
 時々フリーズするのは、まあ、今に始まったことではないし。
 テーブルの再現性に一部問題があるようですが、個人的にはそれほど不便は感じていないのでオッケーかと。
 今月中旬以降発売の雑誌に添付されるCD-ROMにはインストーラが収録される模様なので、ダウンロードをするのは面倒くさいという方もインストールしてみてはいかがでしょうか。とりあえず、IE4.5よりはかなり良くなっていると思います。
 コンフリクトに関して不安な方は、例によってこちらを参照するのがよろしいかと。

4月1日(土)

 ようやく『ソウルキャリバー』を部屋の中から発掘したのでVGAで試してみる。『バーチャファイター3tb』と違って粗が目立たないのは、それだけ丁寧に作られているということなのだろう。さすがはナムコ。しかし、改めて見るにつけ、キャラクタの目がテクスチャで済まされているのが惜しまれる。まばたきはするんだけど、目線が動かないのでちょっと不気味。まあ、武器格闘だから余分にポリゴンを使うし、ドリキャスの性能ではこのへんが限界なんだろうな(モデル3基盤でも、『ファイティングバイパーズ2』は目がテクスチャだったし)。
 で、PS2の『鉄拳TAG TOURNAMENT』は、当然、眼球もポリゴンで作られている。従って、上記の不満も解消されていると思われるのだが、未だに本体が購入できない。というか、早い時間に新宿に行けば買えるのはわかっているんだけど、どうしても起きられないのだ。う〜む。

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