白神山地(世界遺産): 「ブナ林(赤い花・白い花)

 「樫の木は王様」なる言葉を思い出すに、「樫の木」とはどんな木であろう?、と考えたことがあった。「ドングリの木」とか、「ミズナラ」なる言葉であれば身近な感じはするものの、「樫の木」とは伝説を思わせるような不思議な響きがある。ブナ・ミズナラとは、北限を北海道の黒松内町とする紅葉樹林帯に見られる。白樺の林を抜けて、広い空間に出るところで、「たこ踊り」、あるいは大蛇を思わせるような曲がりくねったミズナラの木を見ることがあると思う。その雄大な姿をもって、「王様」と呼ばれる由縁では無かろうか?

 あるいはまた、「水源涵養林」なる機能を有するこの樹林帯は、山菜やそれを捕食する生き物の楽園を形成している。「黒い森には動物は居ない!」という言葉を聞くことがあるが、ブナ林を伐採した後に植林される、「松林」は樹木の生長は早いものの、木材以外の資源をもたらすことは少ない。また、前述の「黒い森」とは、「松林」のことを指す。

「ブナ」


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