りこちゃんは、とめ子っていうの、ほんとはね。    *キッチンペール  *インプラント日記  *メ モ  *HOME

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2012-10-31(水)

日曜日、川西のお母さんが肺炎で入院しました。
今朝、病院から夫の携帯に連絡があり、お母さんが自発呼吸ができなくなったとのこと。
今後の治療について家族と相談したいそうで、
夫と、大阪に住む夫の弟さんがすぐに川西に向かうことになりました。
今後の治療の相談というのは、延命治療をするかどうか、ということです。
今は酸素マスクをしています。
喉を切って管を差し込み、酸素を送り込めば、少し命は延びるかもしれない。
ただ、本人は苦しいし、もちろん声を出して話すことはできなくなってしまう。
妹によると、自発呼吸ができないというのは、死期が近づいている、ということでした…。

夕方、会社から家に帰る途中、夫から電話がありました。
りこちゃん明日来る? と言います。
お母さんはいつどうなるか分からないし、私が明日行けば一緒に帰れるからと。
そっか、明日帰るつもりか。夫もそんなに続けては休めないんだな。
でも私、明日は休めないんだよー。
午後、更新の仕事があって、私が不在の場合はKさんにお願いしているんだけど、
明日はKさんも不在。
そんなに難しいことじゃないんだけど、N部長は何度教えても覚えられないし…。
でも、電話を切って、家に向かって歩いているうち、
バイトなのに休めないなんておかしい!! と思えてきました。
長く勤めて仕事はそれなりに増えているのに、給料が上がるわけでもないし、
そこまで会社に尽くす必要なし!!! 明日は休む!! と、
家に着くまでに、心は決まりました。
私が居ないときはどうするか、それは会社が考えておかなくちゃいけないことでしょ。
今までたまたま急に休むことと、更新が重なったことはなかったけど、
私はバイトなんだし。そもそも責任ある仕事させてる方が厚かましい。
私は親会社のWEBも担当しているので、親会社の広報からも、
りこさんが居ないとき(できないとき)の体制を整えておいてください、と言われたことがありました。
親会社のサイトは決められた日時にアップしなくちゃいけない、とか結構シビアなのです。
広報に言われたことを会社に伝えたら、なんと、
そんなの、こっちの状況(人が居ない&私はバイト)を知った上で頼んできてるんだからいいんだよ!!
ということで、なんだかな~って感じだったのですが、実際その危機が来ました。
とりあえず、家に着いてから、N部長に明日休みたいと電話。
それから、親会社の広報に電話して更新を明後日まで待ってもらえないかお願いしたり(ダメだったけど)
他の部署でできそうな人に連絡してみたり、
結局、広報から原稿を今日のうちに送ってもらって、
明日の朝、職場に寄り、ページを作成し、
午後のアップの作業だけ、自称・鬱の社員Oにお願いする、ということになりました。
私の天敵・Oにお願いするのは嫌だったけど、他部署の人も頼れなくて、それしかなかった…。
明日の朝、作業の手順を説明するので、
朝、時間どおりに来たことのないOにもちゃんと朝早く来るようお願いする。
Oは電話口でテストサーバーがどーのとかファイルの場所ががどーのとか、
今言わなくてもいいことをクドクド喋り始めたけど、明日聞きます、ということで電話切っちゃった。
Oは、ITには一応詳しいので、何か言ってアピールしたくて仕方がないのです。
あー、疲れた。家で電話かけまくった1時間、この分も時給欲しいっつーの。
とにかく、明日、私も川西に行くことになりました。

お母さんは、お父さんが18年前になくなってからずっと川西で1人暮らしでした。
今年の4月末、親しくしている近所の方から、
ちょっと様子がおかしいかも…という電話がありました。
今までそんなことはなかったのにヨガを無断欠席したり、
今何をしているのか分からなくなったりすることがある…と。
すぐに夫が川西に行き、病院に連れていくと、
高齢で体も弱くなってきている上、ちょっと認知症が出始めているとのことでした。

それから夫は頻繁に川西に行くようになり、
通院に付き添ったり、いろいろ面倒を見ていました。
介護保険の手続きもして、家の中に手すりを設置したり、
ケアマネの方と相談し、ヘルパーさんに来てもらったり、週に3回デイサービスにも通っていました。
市役所やケアマネの方、デイサービスの方の窓口は、全部、夫。
しょっちゅう、なんやかんやと電話がかかってきていました。
ほんと、夫は偉かったねえ…。
弟さんは大阪在住でわりと近いのに、しかも息子さんと娘さんはもう結婚して独立していて身軽なのに
ほとんど動かなくて、 私はちょっとイライラしていました。
それでも夫が行けるのは、月に3~4回ぐらいで、
普段は近所の方と奈良に住む親戚の方がみてくれていました。本当に有難かった。
地域になじんでるけど、いずれは、こっちで引き取ることになるかなぁ、とか考えたりもして。
区内の施設とかすぐ入れるんだろうか、とか、
でも、近所の仲良しさんたちが面会にいけなくなっちゃって、お母さん寂しいだろうなぁ、とか。
どうするのが一番いいのかいろいろ考えていました。

でも、近頃は、体調も良くて、会話もしっかりしてるし、冗談も言うし、
デイサービスが気に入っていて、そこでも友達たくさん作ってすごく楽しんでいて、
すっかり元通りだな、と、ちょっと安心していたのでした。
それなのに…。
老人の肺炎は怖い。

2012-10-29(月)

キヨちゃんとデートデイ!!! いやっほう~!!!
今日は中学校が文化祭の振休でお休みなのです。
私は午後休にして、キヨちゃんと、映画「天地明察」。
爽やかな「天地明察」!
てっきり、キヨちゃんが歴史で習った伊能忠敬の話かと思ってたら違ってた…(笑)
安井算哲は日本の暦を作った天文学者で、囲碁棋士なのだ!
でもキヨちゃんはもう囲碁はどうでもいいようですが…。

お昼、ビックカメラで待ち合わせ。
ところがキヨちゃんが来ません…。メールも電話も繋がらない。
マウス売り場も見飽きて、書籍売り場に移動したところで、
キヨちゃんが通りすがりざま私を見つけて、「いたーー!!」
なんとキヨちゃんの携帯が、ICカード読み取りエラーで使えなくなって(電源OFFで直るんだけどね)
仕方がないので、ビックカメラの一番上から順にフロアを回って、私を探し歩いていたそうです。
さすがに7階のレストランには居ないだろう、と6階からスタートで。
4階で遭遇できました。
あ~、会えて良かった。
ていうか、そんなに一生懸命私を探してくれていたなんて、
すっごい嬉しいんですけど!! ふははははは!!!
公衆電話があったから、そこからかけようかと思ったけど、
使い方が分からなかったそうです。あー今の子は携帯持ってるからねー。
誰かに聞けばいいのにー。子供なら何を聞いても優しく教えてもらえるのにー。
でも恥ずかしくて聞けないのが子供なんだよね。

お昼は、いろいろ考えていたんだけど、
今、松屋銀座に北海道展が来ているので、そこで食べることにしました。
物産展、好きー! (・∀・)
キヨちゃんとトマトラーメン。

そのあと、ソフトクリームサンデーを買って、屋上に出ました。
松屋の屋上は、リニューアルして、休憩スペースになっているのです。
http://www.matsuya.com/m_ginza/event/details/20120629_soraniwa.html
今日は天気もいい。
屋外のテーブルに座って、ああ風がいい気持ち!!
こんな気持ちのいい屋上で、キヨちゃんと美味しいソフトクリーム食べて、
これから一緒に映画観に行って…、もう、すごい幸せだよ~。
私が老人になってからも、ああ、あのときは楽しかった…って思い出しそうなぐらいw
屋上に神社があったので、2人でお賽銭を出して、お参りしました。
兄ちゃんが、大学受かりますように…。
キヨちゃんは違うお願いごとだったかもw
ここは龍光不動尊といいます。
銀座にはけっこう神社があるんです。
ギャルソンが入っているギンザコマツの屋上にも神社があるし。
http://www.ginza-komatsu.co.jp/blog/archives/407

映画館に移動。
「天地明察」、この間の「恋の罪」と大違いで(笑)
嫌な人が全然出てこない、いい人ばっかりの、さわやか~な映画でした。
大体、岡田准一が爽やかな顔してるしね!
公家勢力はちょこっと抵抗するけど、卑劣なことはしないし。
安井算哲(岡田准一)が、歩数から北極星の角度をピッタリ当てたときに、
建部伝内(笹野高史も伊藤重孝(岸部一徳)も素直に感嘆して、
「ご明察ー!!」って嬉しそうにしていたのが、いいねえ。
てっきり若造のくせに生意気な…って嫌がらせされるかと思ったよ。
ああ、爽やか、爽やか。
それから! 染谷将太が若き将軍家綱でしたー。かっこいー。
ケラの演劇「祈りと怪物」蜷川バージョンには、染谷将太が出るのです。
これは蜷川バージョンも観にいかねば…。
キヨちゃんは、まあまあ面白かった、と言っていました。
でも途中で飽きちゃってたみたいだけど。

グローバルワークでキヨちゃんの服を買って、
それからキヨちゃんが色鉛筆(コピック)とノートを買うというのでハンズに行く。
ところがキヨちゃんの買い物、長いーーーーっ。
ノート選ぶのに、どれだけかかってんのう~。
コピックも、たくさんある緑の中からどの緑がいいか、
その前に、やっぱり今すぐ買わなくてもいいか…とか迷い出し、
とりあえず、いったんハンズを出て、サンマルクカフェで休憩することにしました。
お茶しながら、ゆっくり考えることに。
キヨちゃん、服を買うときは、面倒がってロクに見もしないで、
あーそれでいい、とか言っちゃうのに
文房具を選ぶときは、長すぎるよーーーー。
と言うと、母さんは服を選ぶとき時間かかり過ぎ、と言われる。
いやいや、服のほうは、素材とか、洗濯方法とか、似合ってるとか、手持ちの服に合うとか、値段とか、
時間かけて吟味する余地があるでしょ。
せいぜい数種類しかない英語のノートを選ぶのになぜ時間かかるのか分からんよ(笑)
ところで、キヨちゃんが頼んだココア、全然美味しくないです。
テーブルも汚いし、あんまり良くないね? ここの店。
キヨちゃんが「ここはけっこういい(お店だ)と思っていたのになぁ」と言う。
キヨちゃんの中では、サンマルクカフェはいいカフェだったのかぁ。
そう思ってたのかぁ、って、こんなことがいちいち楽しい。
ああ、母さんがもっともっといいカフェにいくらでも連れて行ってあげるよー!
男の子が、好きな女の子とデートするときってこんな感じかな? とか思う。
さて、買い物も無事済ませて、帰宅。
今日は一緒にお昼食べて、ソフトクリーム食べて、映画観て、買い物して、お茶飲んで、
デートデイだ!! デートデイだ!!!
あー、楽しかった。すごく楽しかったんだったら。

2012-10-28(日)

私の"本当のお父さん"が亡くなりました。

私が10歳のときに母親がガンで他界し、
直後、私と妹は伯母(母の姉)夫婦に引き取られました。
今思えば変な話だけど、それから大人になるまで
父に会うことは一切ありませんでした。
伯母夫婦は父を嫌っていたし、お父さんの話は一切タブーだったのです。

その後、父の新しい奥さんになった人が、
お父さんと私が会えるよう取り計らってくれて、
大人になった私とお父さんは再会しました。
1年に1、2度、会うようになっていましたが、
9年前、妹も一緒に会ったのを最後に、近頃は年賀状のやり取りだけになっていました。

先週の水曜、お父さんの奥さん(私はFおばちゃんと読んでいました)から、電話があり、
お父さんが16日の早朝、亡くなったとのことでした。
去年から間質性肺炎を患っていて、それは治療法のない難病なのですが、
先週、心筋梗塞を起こし、結局はそのせいで亡くなったそうです。
「自分が死んでも私と妹には一切知らせるな」と言っていたそうですが、
Fおばちゃんと子どもたち(Fおばちゃんの連れ子。私も何度か会っていて、いい人たち)
と話し合って、やっぱり知らせるべきだ、ということになったそうです。
お父さんの遺志には背くことになっちゃうけど、
初七日も過ぎたので、連絡させてもらった、とのことでした。

Fおばちゃんから話を聞いたとき、私は不思議と冷静でした。
もう何年も会っていなかったし、いつかはそういう日が来るだろう、と思っていたし…。
Fおばちゃんは経緯を話してくれながら、時々声を詰まらせて、
力及ばず、ごめんなさい、と言っていました。
私の方は、ひどく淡々とした気持ちで
Fおばちゃんと一緒に泣いてあげられないことを申し訳なく思うほどでした。

お父さんは、治らない間質性肺炎にかかり、苦しみながら、
「治らない、と分かっていても、こうして生きていなくちゃいけない。それが現代の医療なんだなぁ」と
ぼやいていたそうです。
決して治らなくて、このままだんだん悪くなっていって、その先には死があるだけ、
という状況は辛かったと思う…。
病気が分かったからは、今まで行きたかった場所に、Fおばちゃんと旅行したりして過ごしたそうです。
お父さんは、生前、自分で葬儀会社に赴き、
自分が死んだらこうするようにと、契約を済ませていたそうです。

Fおばちゃんにはこの上なく感謝しています。
妻を亡くし、同時に子供も失って一人ぼっちになったお父さんは
その後、Fおばちゃんに出会ったおかげで、寂しい思いをせずに幸せに暮らすことができました。
私がFおばちゃんにそう言うと、
「お父さんは頭がいい人だったけど、私なんかバカだから、優しくすることしかできなくて…」と言いました。
Fおばちゃんはいつもそんな風に言っていました。
Fおばちゃんは、お父さんにとても尽くしていました。
お父さんと出会ったとき、Fおばちゃんは、子供2人を抱えて、離婚したばかり。
それまで大変な思いをしていたけど、お父さんと出会って、Fおばちゃんも幸せになれたのだそうです。

話の内容は次第にFおばちゃん自身のことになっていきました。
Fおばちゃんは旧家の出で、お手伝いさんもいる生活をしていたとか
当時で150万もする編み物の機械を買ってもらった…とか
言われるままに結婚したが、相手がボンボンで苦労した…とかの身の上話。
電話も長くなり、同じ話が繰り返されるようにもなって、私はだんだん苦痛になってくる。
もともと長電話・長話は苦手なのです。
電話は1時間以上に及びました。
う~ん、どっと疲れたぁ・・・・・。
Fおばちゃんの身の上話を延々聞いているうち、お父さんの話は薄れてきてしまった。
でもFおばちゃんも、まだ気持ちが動揺しているのでしょう。

実はFおばちゃんは、数ヶ月前に心筋梗塞になり、
自分もまわりも、みんなFおばちゃんが先に死ぬんだと思っていたそうです。
お父さんもそのつもりになっていて、
そのときはFおばちゃんのお骨はすぐにはお墓に入れないで、
お父さんも死んでから骨を一緒にお墓に入れるという約束をしていたとのことでした。
今のお墓には、お母さんの骨が先にあるわけで、
もしかすると、そこにお母さんとFおばちゃん2人だけで入るのはどうか、
というお父さんの気遣いだったのかなあ?
とにかく、2人とも死んでから一緒にお墓に入れる、という約束だったので
申し訳ないけど、私が死ぬまで、お骨はお墓には入れません、ということでした。
うんうん、それはもう好きにしてもらっていいです。

そして、今日、妹が仙台から来て、
2人で Fおばちゃんの家(お父さんの家)にお線香をあげに行くことになりました。

朝、東京駅で待ち合わせて、三菱美術館の「Cafe1894」でランチ。
ここはいつも並んでいて入るのを諦めていたのですが、朝イチならすぐに入れました!
店内もすごく素敵~。ここ大好き!!


ランチのリゾット

メニューにあったケーキが美味しそうだったのですが、それは午後からの提供とのこと。
Fおばちゃんの家からの帰り、また寄っちゃおうか? 同じ日に2回ってあり?(笑)
と2人で言うぐらい気に入りました。
お父さんの訃報にもまったく緊張感のない2人。
妹も、私同様、なぜか淡々とした気持ちだと言っていました。

埼玉県S市。
久しぶりに会うFおばちゃん。
およそ10年ぶりなので年を取ってるだろうと思いきや、印象が全然わっていません。
改めて綺麗な人だな。
そして、思わず息を呑むほど、お母さんにそっくり…。
妙な気分になってくるほど良く似てる。小柄で痩せてて、背格好までも。
お父さん、つくづく、こういう感じの人が好みだったんだなぁ、とか思う。
だけど似すぎだよー。変なの。

お父さんの位牌の前でお線香を上げる。
祭壇の上には、碁盤があり、そこには白黒の石が置かれていました。
お父さんは昔から囲碁が大好きだったのです。
部屋にはお父さんの「日本棋院」の4段の免状が飾ってありました。
4段になると印刷じゃなくて毛筆の手書き。印鑑もちゃんと押してある。
(キヨちゃんの6級の免状は小さくて印刷だった)
わー、日本棋院。懐かしいことよのう。
キヨちゃんが一時期、囲碁に夢中になり、私も市ヶ谷の棋院に何回も通いました。
お父さんには、キヨちゃんが囲碁好きとは言ってなかったけど、
私はキヨちゃんの囲碁好きは血筋かなぁ、と思っていました。
ま、キヨちゃんはすぐに飽きちゃったけどね!
Fおばちゃんは、お父さんに囲碁を「覚えろ」と言われて、習いに行ったことがあったそうです。
だから石の置き方は少し分かるのよ、と言っていました。
へえ、そうだったんだ…。なんか、いい夫婦だね。
お母さんは全くやっていなかったよなぁ…。
足つきの碁盤も、すごくいいのがあるんだそうです。それから碁石も。
碁石は、白石で値段が決まるのだそうです。黒石は良いと言ってもたかが知れていて、
白石の方でその価値が決まる、そんなことも話してくれました。
もし誰か囲碁をやる人がいれば…、と言っていたけど、黙ってました。
キヨちゃんはもうやらないし、あっても邪魔になっちゃうし。
一時期、キヨちゃんは、足つきの碁盤、足つきの碁盤って、すごく言ってたけどね!
買わなくて本当に良かったよ~。

ソファに移動し、Fおばちゃんが話し始めました。
(それにしても、女の一人暮らしというのは、さっぱりして綺麗なものだね!)

Fおばちゃんが子供2人を連れて離婚し、お父さんに出会ったのは
お母さんが亡くなってから2年後だったそうです。
1年付き合った後に結婚。お互い再婚同士。
その間、お父さんに「実は自分にも娘が2人いる」と聞かされて、
何とかして、この人を娘さんに会わせてあげたい、というか、
Fおばちゃんは、私たち2人を引き取って、子供4人の6人家族で暮らそう、と思っていたそうです。
自分の子供たちにもそう説明して、Fおばちゃんの子供たちも納得していたのだと。
結局はそれは叶わず、お父さんと私達が会うことすら難しかったわけですが。
わぁ、全然知らなかったなぁ。
Fおばちゃんの子どもたちと兄弟になってたら、それはそれで…、なんかドラマみたいだな。
FおばちゃんのH君と私は同い年だったし。
今はとまーったく違う人生になってたことだろうなぁ。

今思えば、お父さんは私達が伯母夫婦の養女になるときに、訴えを起こしたんだと思う。
小学生の頃、家庭裁判所に行ったことを覚えている。
私と妹の2人だけで別の部屋に呼ばれて、
裁判官?の人に、伯母さんたちの子供になることをどう思っているか聞かれました。
その頃は伯母さん(今の母)にも懐いていたし、
そこの子供になるような流れができあがっていたので、「おばさんの子供になります」と答えたのでした。
状況もよく分かってなかったしね。今でも分からないけど。
後日、今の両親に、何かの書類を出されて、そこに私がお父さんの名前を書くように言われたのでした。
言われるままに書くと、今の母が、「フフッ、まぁ大丈夫じゃない?」と言いました。
かすかにその感じが嫌だったのを覚えている。
きっとそれが私達2人が伯母夫婦の養女になる、という書類だったんですね。
お父さんは署名もしないで、抵抗していたんだと思う。

Fおばちゃんは、私達を引き取るのは無理だったけど、
私が短大の頃、自分の息子さんH君を使って、私に接触してきました。
H君から連絡をもらって会ったときは、ビックリしたなあ。
H君はイケメンでした。ドラマちっくやね(笑)
そして僕たち付き合ってることにしちゃわない? って提案されて。
そうすれば怪しまれず行き来できて、お父さんに会わせやすい、ということだったけど
私はその頃、別の叔父夫婦のところで世話になっていて、
私が誰かと付き合うだけで大騒ぎになりそうなのに、そんなコトは無理!でした。
H君は私の格好を見て、姉貴と気が合いそうだ、と言っていました。
その頃私はペコちゃんトランクを持って、学校に通っていました。ははは。
H君のお姉さんEさんとは、だいぶ後に会いましたが、美人でとても素敵な方でした。
(Fおばちゃんちは美形の家系なんすね)
ベイクルーズのお店に勤めてたんです。
それ以来、お父さんと私はこっそり会うようになったのでした。
Fおばちゃんは、私にとても優しくしてくれました。
りこちゃんのこといろいろ知っておきたい、って、私が好きなバンドとかもメモしたりして(笑)

Fおばちゃんの家では、Fおばちゃんが一方的に喋り続け、
私と妹が、黙って聞いている、という感じでした。
もう、立板に水のごとく、延々と話し続けるFおばちゃん。
よく疲れないなぁ、って、途中、私は感心しちゃった。
途中から、Fおばちゃんの身の上話になっていきました。
本当は、お父さんの話をもっと聞きたかったんだけど、
私も妹も、口をはさむ間がありませんでした。

Fおばちゃんも結構、波瀾万丈な人生。

S県K市の旧家に生まれ、お手伝いさんがいる家で裕福に育てられる。
見合いで結婚。子供が2人生まれる。EさんとH君。
夫がボンボンの世間知らずで浮気性で、子供2人を連れて離婚。
意地で実家には帰らず、衣料店で人を募集しているのを見て、初めて就職する。
てっきり裁縫をするものだと思っていたら、仕事内容は店員。
どうしても「いらっしゃいませ」が言えず、
その分、朝早く来て、店内の掃除を一生懸命する。
そういう姿がまわりに認められ、いつしか店長に。
その間、お父さんと運命の出会いをして再婚。
お母さんの実家に行き、事情を説明し、土下座しながら挨拶して回る。
(なぜFおばちゃんが土下座するのか分からなかったけど)
お祖母ちゃんは、Fおばちゃんが挨拶に行った帰り際、
何もあげるものがないけど、と言って、自分が千代紙細工で作った小物入れを手渡してくれたのだそうです。
お祖母ちゃん、優しい!!
Fおばちゃんは、お祖母ちゃんやお母さんの兄弟には受け入れられ、付き合いはあったんですね。
Fおばちゃんは、実家の人たちはこんないい人たちなのに、
どうして、お父さんは娘に会えないのだろう、と、とても悲しく思ったそうです。

まあね、どうしてだったんだろうね。
とにかく、今の両親は、お父さんのことを嫌っていました。

あるとき、お父さんが、たまたま、リニューアル工事中だった商店街の店舗物件を見つけ、
そこに自分たちの洋服屋を構えることを思い立つ。
Fおばちゃんはあまりに急な話でビックリしたが、お父さんは言い出したら聞かなかった。
Fおばちゃんが娘のEさんに相談すると、物件を見に来て、
「いいんじゃない? 私も今の店やめて手伝うよ」と、都内のアパレル店の店長を辞めることにする。
あんなに都内での生活が好きだったEさんがあっさりそう言うので、Fおばちゃんも腹を決める。
お父さんは仕事を辞めて店の経営に携わることにする。
ところが、Fおばちゃんが今までのお店を辞めるにあたり、
そこのオーナーが激怒し、裏から手を回され
すでに内装工事もかなり進んでいる新店舗の話が流れそうになる。
Fおばちゃんは、単身、新オーナーに会いに行き、直談判し、契約撤回だけは逃れるが、
テナントとして入るにあたり厳しい条件を出される。
しかし、今までの顧客が新店舗に流れてきて、ご祝儀にとたくさん買ってくれて難なくクリア。
そのへんの話は面白かった。
あと、お父さんとFおばちゃんが上海旅行に行ったときの話とかも面白かったけど、
何時間も聞いてるだけなのも疲れてきた…。
妹の帰りの新幹線の時間も迫ってくる。というかもう間に合わないかも…。

電話での感じから予想していたことだけど、弔問というより、
Fおばちゃんの身の上話を聞く会になってしまいました。
結局、新幹線の時間があるので、と切り出して、失礼することにしました。
おばちゃんは、最後に、遺品を整理したら出てきたからあげるわね、と言って、
お父さんとお母さんの結婚式の写真を手渡してくれました。
スタジオで撮った、8切りサイズの写真。
そこには、20代の若いお父さんとお母さんが写ってる。
お母さん美人!
この写真を見たら、なぜか途端に涙があふれて来て、
Fおばちゃんに、「ありがとう…、ありがとう…」って、やっとのことでお礼を言いました。
今回、初めて泣いた。

タクシーを呼んでもらって、妹とタクシーの中で一息つく。
Fおばちゃん、お茶も飲まずに、ずーっと喋りどおしだったね…。
きっとまだ心が落ち着いていないんだろうな。
もしかしたら、もう、Fおばちゃんたちに会うことはないかもしれないのかな。
なんだか、不思議。不思議だね。

長い…。
長い1日だったけど、メモも長い。
なんか最近、すぐ忘れちゃうから、何でも書き留めておこうと思ってるんですー。
たぶん、書いておかなかったら「間質性肺炎」なんて名前も、半年もしたら忘れてしまう。

この日、兵庫のお母さんが肺炎で入院したと連絡がありました。
入院は1週間ほどになる模様。

2012-10-25 (木)

ネット書き込み事件の警察による誤認逮捕・冤罪。怖いですよ。。。

2ちゃんまとめ
PCウイルス感染 誤認逮捕問題、府警・検察「IPアドレスという確証がある」「認めたら罪が軽くなる」

「IPアドレスという確証がある」
これをまじめな顔して目の前で言われて爆笑しない自信がない。

ははは! 素人の私でさえ、IPなんかいくらでも偽証できんじゃないの、って思うよ。
明大の子は、保護観察処分になって、大学辞めていたんですね…。
これ「誤認逮捕」って言ってるけど、犯人と確定して処分下したんだから、れっきとした冤罪。

ITmediaニュース
なりすまし事件、想定外が油断に 警察、被害者に自白強要か

「IPアドレスが判明すれば、捜査は半分終わったようなものだと思っていた。想定外の事態ですよ」

ひぃ~、警察がそんなレベルだったことの方が想定外だわ!!!!!

警察は、ネットが悪い! 規制が必要! みたいなこと言ってるけど、
テレビでもそのような論調だけど、
今回、一番の悪人は、無実の人間捕まえて脅して冤罪の犯人でっちあげた警察ですよね?
問題なのは、ネットのしくみじゃなくて、自白に頼る取り調べ方法。
最初否定していたのに、自白に転じるって、相当、ひどい取り調べしてるんだと思う。
いや、何も調べてないよね。ただの恫喝だよね。
ヤクザと一緒。しかも権力を持ったヤクザだから、もっとたちが悪い。
最初は頑張ってても、精神的に追い詰められて、疲れ果てて、どうでも良くなっちゃうんでしょう。
明大生は、ひと月近く勾留されてたんだもんね…。
取り調べの「可視化」が必要だと長年言われているけど、
警察が抵抗して、ちっとも実現しない。
とても世間には見せられないようなことやっているのでしょう。
否認していると「反省の色なし」ってことで罪が重くなるのも変な話。(ホリエモンもそうだったよね)

Yahoo!ニュース
神奈川県警、少年の上申書誘導か…不自然な詳述

少年は10分間ほど、何も言わずに泣き続け、上申書を書き始めたという。

そりゃ泣くよ…。どんなに悔しかっただろう。
せっかく入った大学も辞めることになって、将来めちゃくちゃだよね。
警察は、そこのところ、どう責任を取るんだろう。取らないか!
ちっ、ウィルスなんかに感染してんじゃねーよ。ってなぐらいか。

msn産経ニュース
「真犯人」特定へ合同捜査本部 4都道府県警

なんか必死。赤っ恥かかされたからムキになってるのか?
はっきり言って、書き込みなんかでいちいち動くのってどうなんでしょう。
普通に事件が起こってからではダメなの?
数百カ所に一斉に書き込みされたら、警察は、それ全部逮捕しに行くの?
もっと重要な事件があるでしょう~。尼崎の事件怖い。

テレ朝ニュース
“2秒で300文字の書き込み”不自然さ認識も…

地検「どうやって2秒で300文字の犯行予告をしたのか」
無実の明大生「・・・一心不乱に打ち込んだ」
地検「よし、OK!」
明大生「マジ!?」 (絶望)

あ~あ。警察ならず検察まで。
犯人なんかもう誰でもいいんですね。(´;ω;`)
それが現実に可能かどうかなんてどうでもいいんですね。
「こいつを犯人にする!」 と決めたら、内容に多少おかしなところがあっても
とにかく犯人に仕立てあげ、立件に持っていく、ってことですね。

誤認逮捕は、ある程度仕方ないと思う。
その後、本人が否認している場合は、きちんと調べないダメでしょう。
警察は、脅して嘘を言わせるのが仕事ではないでしょう。

今回、真犯人が名乗り出なかったら、みんな犯人にされたまま。
きっと今までも、特に軽微な事件での冤罪はたーくさんあったんでしょうねえ。

制服着てるとなんとなく偉そうに見えちゃうけど、
警察は、実はキャリア以外は高卒の体育会系が多い。
この間、防犯パトロールということで職場に来た警官。
オフィスの責任者の名前を聞いてきて、「○○マサオです」と答えたら
こうですか? って、いきなり「正夫」って書いちゃって、(すごい決めつけ…)
いや、優雅のガ、ミヤビという字です。と言ったら、
あーちょっと分かんないんで、後で書いておきます。って、
自分で書いた「正夫」の上に平仮名で「ゆうが」と書いていたのでした。
そんなレベル。
あぁ、学校でもあんまり勉強が得意じゃなかった子かなーと。

あと、勘違いしがちですが、警察は市民の味方じゃないです。
金持ちと権力者の味方。
権力者(自分たちを含む)を、貧乏人や底辺な人々から守るための組織だから。

それにしても、こんな杜撰な仕事しているのでは、
私だって、いつ不当に逮捕されて犯人にさせらるか分からん。
もしそうなったら、どうすればいいのか。
長い間抵抗しても、どっちみち犯人にされるのなら、早々に認めて罪を軽くしたほうがいいのか。
それとも、やっていないのなら、何をされても何を言われても頑張り続けるべきか?
とおうちの人に聞いたら、
宝くじにだって当たったことないのに、
そんなこと今考えたってしょうがない!! と言われてしまいました。
え~、宝くじよりは、可能性高いと思うよ~。
ちぇっ、おうちの人が誤認逮捕されても、ぜってえ応援してやんねえ。

2012-10-24(水)

映画「恋の罪」園 子温 監督
「ヒミズ」を観て、たいへん感動し、少し期待しての今日の映画。
…だったのですが、最悪ーーーーーーー。
また「冷たい熱帯魚」のときと同じ。誰にも何にも共感できない。
貧乏顔のいずみ(神楽坂 恵)が画面に出るたびに胸クソ悪くなる。
つまんない。つまんない。この人、こんなことしてバカじゃないの?
美津子(冨樫 真)は、まあまあ綺麗だけど、胸が貧相。
美人でも、脱いでみたら貧乳っていうのは、実際、がっかりするもんだねえ。
と、思わず自分を省みてしまった(笑)
省みたところでどうしようもありませんが。
最近はヒンヌー好きもいるようですが、そうは言っても、胸が大きいと
やっぱり、おーー、って思うし、嬉しいよね。
これでいずみの胸が大きくなかったら、目も当てられないな。
その大きさゆえちょっと垂れ気味だけど。
神楽坂 恵は、「ヒミズ」では、わりといい感じの役で出てたのになー。
園 子温監督作品は、おなじみキャストが多い。

映画内容に関しては、誰の心情も理解できないし、
この中の誰とも一切関わり合いになりたくない。
観ているうちに、気分が悪くなってきちゃいました。
お昼食べなかったせいか…?
しかしそんなこといくらでもあるのに、パスカルズのライブのときだって、そうだったけど
気持ち悪くなんかならなかった。やっぱりこの映画のせいの気がする。
頭まで痛くなってきちゃって、
早く終われーー、と思いつつも、途中で退席することはできない私。
もしかすると、このあと大ドンデン返しの、ものすごくいいシーン、
映画全体の評価がガラリと変わるほどのシーンがあるかもしれない…!
と、思ってしまうから。
まぁ、なかったですが。
2時間以上座って観ていても何も得たものがないし(女性の胸の大きさは結構重要だということだけ)、
嫌悪感があっただけ。
気分悪くなっちゃったし、頭痛にもなっちゃったし、
これほど、観たことを後悔した映画は初めてだーーー。時間返せ。健康を返せ。
こんなに具合悪くなっちゃう可能性があるなら、もう映画自体、観るのをためらってしまうよ。
映画が嫌いになっちゃいそうだよ、と、思いました。

しかし、「ヒミズ」を観て、これまで観た中で最高の映画! と思い、
「恋の罪」を観て、これまで観た中で最低の映画! と思い、
なんと、私のベスト1とワースト1が、園 子温監督作品なのであった。ははは。

本当に気分が悪くて、汗が異様に出る。
とにかく、胃に何かを入れたくて、ドーナツ屋さんでドーナツと珈琲を頼み、
外の席で食べる。
風にあたって、これで少し落ち着いたかも。

ああ、口直しに、爽やかな映画が観たいなあ。
岡田准一君の天地明察は? 顔もストーリーも爽やか!!
そうだ、次はそれを観に行こう。

私は、最近、初めて「木更津キャッツアイ」のDVDを観たのです。
おーーもしろかったーーーあ!!
青春だね、青春。私の知らない青春。
ぶっさん、カッコ良かった。
あと、モー子(酒井若菜)が好き!
「バンビって呼んでいいのはモー子だけっ!」のセリフの言い方が好き。
とにかく、次は天地明察を観ます。そうします。

2012-10-21(日)

映画「ヒミズ」 園 子温 監督
(ヒミズは、日不見、モグラのこと)
前にこの監督の「冷たい熱帯魚」を観て、
あのキチガイ映画は、誰にも何にも共感できず、全く好きになれなかったのですが、
今日の「ヒミズ」は、すーっごい良かったーーー。
主演の若い2人が素晴らしい。
住田君の眼差しもいいし、茶沢さんの表情も声もいい。
泣いたーー。
君が死んだら、この先悲しくてやってられません・・」
という茶沢さんのセリフが良かったなあ。「やってられません・・」がね。
茶沢さんは顔のみならず、声と話し方がすごく良かった。この上なくチャーミング。

園子温は「子供が悪いのは親のせい」というのが好きなようで、
今回のこの住田君と茶沢さんの親も人格破綻している人たちだったけど、
住田君と茶沢さんは、なぜかすごくいい子なのだった。
2人とも、若くてしなやかで瑞々しい感性を持つ。
でもさ、自分の子供に死んでもらいたくてせっせと首吊り台を作るとか、
たまに帰ってきては殴って「お前が嫌いだ。あのとき死んでればよかったのに」とか
わざわざ言うのは、ないなあ。
子供が嫌いだったら、普通は「無視」だよね。その存在を自分の中から消す。
「冷たい熱帯魚」でもそうだったけど、そんなに嫌いだったら、
関わらなければいいじゃん!! 出ていけばいいじゃん!! という
非常に甘えたところにイライラしました。

住田君、茶沢さんとも、ちゃんとした服を着ていたのが、ちょっと救い。
虐待されている子供って、薄汚れた服を着てたりして、私はそれが非常に辛い。
安い服ということじゃない、汚れたままきちんと洗ってない服。それで平気な親。
茶沢さんは毎回違う服を着ていたし、しかもハイウエストのスカートとか可愛いかったし、
これが、2人ともいつも同じで薄汚れた服だったら、胸が痛くなりすぎだった。

震災は別に絡めなくても良かったんじゃないかなーー。
こういう仕事をしている人たちには、震災は、避けられないテーマなのかもしれませんが。
なんか、原発のこととか、いちいち鼻につく感じは否めない。
最後の「頑張れー! 頑張れー!」も、被災者にも重ね合わせたメッセージなのかもしれないけど、
ちょっと余計だよね。走ってる2人を見て泣いちゃったけど。
それはそれで脇に置いておけば、純粋にあの中学生2人の物語だし、
あとはもう、私が今まで観た映画の中で一番良かった、というぐらい良かったです。
この中学生2人にはセックスの匂いはまだありません。
三島由紀夫言うところの
「そこには快楽がひとかけらもないかわりに、情熱があった。──
若者の性は最高の表現をとるときに情熱になり、おとなの性は最高の表現をとるときに快楽になるということができよう」
って感じかなあ。(今ちょうど読んでたから…「新恋愛講座」)
そして、染谷将太と二階堂ふみ、この2人だったからこそ、良いのでしょう。
この映画は、彼ら2人の演技に尽きます!!

映画館で見てると、明るくなったときに、泣き顔になっていて、恥ずかしい。
私はこの映画、非常に心を揺さぶられたわけですが、
隣りで観ていたおうちの人は、全くそうではなかったようです。
エッ、泣いてんの。ウソッ とか言っちゃって、感動している私をバカにするような感じ。
あ~あ、どうも最近、おうちの人はこうなんだよ。
もう一緒に映画とか観ても面白くないかも!

私はパンフレット買っちゃいました。映画のパンフを買うなんて、初めて。
今回、予備知識なしで観たのですが、「ヒミズ」はマンガが原作だったんですね。
原作も読みたいかな…。でも結末が全然違うらしい。
原作が好きな人には許せないようですけど。
今から読むと、染谷将太と二階堂ふみの声で再生されるんだろうな。

2012-10-20(土)

午前中、塾の保護者会。
小学校の頃、塾に通っている子のお母さんと話したとき
塾にも保護者会があると聞いて、驚き、
ひえーー! めんどくさい!! そんなの無理!! 絶対無理!! と思ったものでしたが
実際に塾に行き始めたら、
ここの保護者会は興味深い話が多く、非常ーにためになり、
私は、毎回、前の方で熱心にメモを取っています。
講演会、研究会などにも、できる限り出席しています。ははは。

中学校受験は良く「母親の受験」と言われ、
母親が頑張った分、合格できるそうですが、
高校受験は全く逆で、母親が頑張るほど、合格できなくなるんだそうです。
受験日に親が付き添っていくような子は、ほとんど落ちると言っていました(笑)
はー、そうだよねえ。結局は本人がやる気にならないとどうしようもない。

塾で出されたプリントは全て、すみからすみまで解いて欲しいもの。
白紙のまま残ってるとか気になっちゃう。
テストが返ってきたら、間違えたところは、もう一度確認して、二度と同じ間違いはしないようにする。
と、せめてこれだけはして欲しいのに、(私だったら絶対そうするー)
なかなかやらないキヨちゃん。
私が間違えたところに印をつけた7月の試験問題が、いつまでも手付かずのままテーブルに置いてあります。
今までもお願いしてお願いしてやっと手をつける感じ。
だいたい、キヨちゃんの勉強なのに、私がお願いするのも変な話。
あーあ、これじゃあダメだよねえ。

お昼、キヨちゃんと待ち合わせして、サブウェイのカフェで、お昼。
キヨちゃんは、ドトールのサンドイッチの方が美味しい、と言っていました。
ここは、お水はカウンターで言わないともらえないのが不便。
私の後ろの人が、「一緒にお飲み物はいかがですか?」と聞かれて
「お水お願いします」と言っていましたが、
ドリンク頼まないで毎回このやり取りするのって大変だね。

午後、キヨちゃんは塾へ。
私は、買い物をしに、広尾、六本木へ。
久しぶりに行ったKAPITALは気になるものが多く、いや~、買った!!
元々はストールだけ買う予定でした。
生成りとネイビーとで迷って、両方買っちゃうか迷い、
でもストール2枚で、ワンピースとかアウター買えちゃいますよね… とか言ってたら
じゃあ、これはどうですか? って、ハンカチーフサイズのを出してきて、
どちらかの色は、こっちにするとか…と提案される。(お値段 3分の1)
で、合わせてみたら、これはこれで小さく付け襟のように使うことができて可愛い。
むう!! これはこれで欲しくなってしまった!! 生成り? ネイビー? どっち?
ちょww 却って迷う対象が増えちゃったんですけどwww
で、そんなことしている間に、目にとまったワンピース…。
まあでも実際に着たらそんなに似合わないだろうと踏んで、念のため試着したワンピース
(って、どんな理由で試着してるんだか)
身幅が大きくて、サイズが合わないだろうと思っていたら、
肩の落ちる感じが良く、思ったよりすっきり着られる。生地のボリュームもいい感じ。
KAPITALは、ウールでも手洗いできるように作られているのもポイント高い。
ぐぬぅ…。こ、これは…。
ちょっと、これに、あのコート着てみていいですか?
と、次に、KAPITAL独特のアンブレラPコート。(今年復活したんだそう)
この形は、ちょっと奇抜で難しいかな? と、思いながら着てみたら、
意外となじむーー!! 意外と上品!!
そして、このワンピにこのコートの組み合わせ…、すごく合う!! ボリューム感が可愛い!!
きえーーー。死んだ…。
しくしく。ストール2枚でワンピとかアウター買えちゃえますよね。とか言ってたら、
結局、そのとおりっていうか、買えちゃえますけど、ストールとか関係ないじゃん。
全部買ってんじゃん。もう自分でも言ってたことの意味が分かんないです。

ワンピはフィッシャーマン仕様で、脇のポケットの位置には
下に穿いたパンツのポケットに手が入れられるよう、穴が空いていたのですが
私は、おそらく下にペチコートなど合わせることが多いだろうし、
中が見えちゃうのはちょっと…と思っていたら、
快く、その部分を縫いあわせてくれるとのことでした。
KAPITALの店員さんも、感じのいい人が多いです。
買い物楽しかったー。
ダッフルは試着室が空いてなかったので、2人でレッグスの方に来ていたのですが、
ゆっくり考えてくださいねー、と言って、あれこれ持ってきてずっと付き合ってくれて
私の方が「時間大丈夫ですか?」と店員さんを心配しちゃうぐらいだったよ。

年齢的に何を着たらいいのか分かんなくなってきてたけど、
KAPITALだったら年齢関係なさそうだし、もうこれからはKAPITALで行こうかなあ~。

2012-10-15(月)

BSフジのプライムニュースに世界的プリマ・森下洋子さんが出演されていました。
たまたま気づいて見始めたら、結構長い時間をかけてのロングインタビュー。
ということで、このプライムニュースに出演するのは政治家にも好まれるんだそうです。
時間がたっぷり取ってあって、喋りたいことが全部話せるから。
また、左翼偏向の多い報道番組の中では、プライムニュースはわりと中道だと思う。

森下洋子さんの話、面白かったー。
森下さんは、バレエをやっていた家に生まれたわけではなく、
小さい頃体が弱かった森下さんをご両親がお医者さんに連れていった際に
何か運動を勧められ、家の近所にあったバレエ教室に通わせた、というのが、
バレエを始めたきっかけなんだそうです。
ひーえー。近所にあったのが水泳教室だったら、プリマ森下洋子は生まれなかったってことか?
通い初めたバレエ教室で、子供ながらに「私がやりたいことはこれだ!!」と強く思うものがあって、
そこからバレエに没頭していったとのこと。
そして中学生になるときに、東京でバレエを習いたい、ということで、親元を離れます。
ご両親が偉いと思うー。
子供がやりたいことを認めてそれを応援してあげて。お金も出してあげて。
ご両親は「洋子はバレエにやっちゃった子」と、そう思って納得されていたそうです。
東京の中学校に入ってからも、森下洋子さんはバレエの練習に主体を置いているので、
授業がちょっと遅れ気味になることもある。
そんなときもまわりが「洋子ちゃんはバレエやってるから」と、寛容的だったそうです。
森下洋子さんは、そのような環境にいられたこと、ご両親にもまわりの人たちにも
とても感謝していました。
は~、こんなことを聞くと、どうしても思い出すのが、妹のサックス。
吹奏楽部でサックスが大好きで上手だったのに、
大会を前にして、「3年だから受験だから何となく」という理由で、
無理やり部活を辞めさせたウチの親(養父母)。
こんな親がいるなんて知ったら、森田洋子さんはどう思うかしら。
親がロクでもないのって、不幸だよね…。

森下洋子さんは、とにかくバレエが好き。踊っているのが一番好き。
「バレエなんかもう嫌だ」なんて思ったことは一度もないそうです。
だから、ここまで来るには犠牲にしてきたことがたくさんあったのでは、という質問に対し、
踊っていることが一番幸せで最優先のことなんだから、犠牲なんていうことはありえない。
と答えていました。
また、興味深かったのが、今まで目標というものを持ったことがない、ということ。
「◯◯の舞台に立ちたい」とか「◯◯のようになりたい」とか
そんなことを思ったことはなく、ただ、毎日毎日踊り続けていたい。
それに尽きるそうです。
日々踊り続けるには、ということだけを念頭に置いていて、
そうしたら、世界の舞台に立っていた、ということなんだそうです。
ああ、カッコいいなーーー。

とにかく、森下洋子さんは、自分をとりまく環境、人たちに、何度も感謝と言っていました。
確かに恵まれた環境ではあったと思う。特に親御さんが立派。
でも、それを当たり前と思わず、感謝する気持ちになっているからこそ、
さらに道が開けていったのかなー、と思う。

私も子どもたちに対しては寛容だと思うよ。
将来無職ほぼ確定の藝大・美大に進むことを許してるし、
囲碁がやりたいと言えば日本棋院に通わせ、地元の囲碁サークルをあたり、
剣道がやりたいと言えば、防具一式買い揃え。
塾に行きたいと言えば、調べて高いけどもっとも良いと思われる塾に通わせ。
しかし、子どもたちは感謝することもなく、そーいうのを当たり前と思ってるのがなぁ~。
幸せだね! 私も自分の子供になりたかったよ。

森下洋子さんを見ていると、少女のように純粋で清白な人だな、と思う。
邪悪と正反対。
バレエって「トウシューズに画鋲」的などこか陰険なイメージがあるけど(笑)
そんなのとは無縁そうだー。
私のバレエの先生もえこひいきが酷くで意地悪だったしね☆

メモ 2006年02月15日

この日でバレエやめたんだった…。

2012-10-14(日)

あいかわらず胃が痛い。
物を食べると痛くなるのは胃下垂か?
金曜日のハンバーガーとあんみつで、胃が下がりまくっちゃったの?

キヨちゃんの剣道ブロック大会。
今日は個人戦はなく、団体戦のみです。
トーナメント(勝ち抜き)戦で、3回ぐらい勝ち進めば、都大会に行けるそうです。
が、1回戦であえなく敗退ーー。まぁ、やっぱりと言うか。
今日は1回負けたら、後は試合がありません。
会場となった江戸川区の中学校は体育館のほかに道場を持っているようで
負けた学校の子たちは、一応、そこで稽古できるようでした。
私とおうちの人は、さっさと退散。
しかし、こうして毎回来ている保護者はウチだけです。しかも毎回夫婦で。
キヨちゃん可愛がられてんなぁ、って感じよね。
はい、可愛がってるんですwwww
先生、キヨちゃんを団体戦のメンバーから外せなくなっちゃうんじゃないのw
いやでも、Y君のお母さんも、最初のとき来てたけど、
前回の区の大会から、Y君は団体戦のメンバーから外れちゃったんでした。容赦ない。
まあ実際、キヨちゃんは、経験者のT君を除けば、強いそうです。
まぁ、大将やったもんね。
熱心に家で素振りもしてたし。(してた。今はやってないよ…)

で、昼前に終わってしまい、また都営新宿線で神保町に。
神保町、日曜は休みの店が多いんだよねえ。
ミロンガヌオーバ隣りの、ちょっと気になっていたカレー屋さん「チャボ」で
カレーを食べました。白いカレー、美味しかった。
がっ、胃が痛いーーーーーー。

もしかしたら夕方まで剣道を見てることになるかもしれないと思っていたのですが、
時間が空いてしまい、今日は映画を観ることにしました。

「推理作家ポー 最期の5日間」
本編が始まる前の予告編から危ない予感はしていたのですが、
今日は早起きしたし、ご飯食べた後だし、ねっ、眠い…。
始まるなり、寝てた。
巨大な刃が上から少しずつ下りてくる、まるで「ソウ」のようなシーンで、
ひ~っ! と思って、そこからなんとか起きたけど、油断すると意識が遠のく…。
おうちの人は、ほとんど最初から最後まで寝ていました。
2人とも今日観たのは失敗だった。
あの死に方は嫌です。しかも、切断された後も、しばらく意識はありそうで。
いや、そんな状態になっている時点で、ショック死しちゃうかな。
うう、ここのシーンの感想しかないわ。
そして、映画観てる間も、時々、胃が痛かった。

昔のテレビ番組「炎のチャレンジャー」で、
剣道の試合でヒャックマンに勝ったら100万円という企画があり、
それがYoutubeにアップされていて、おうちの人が見つけました。

炎のチャレンジャー① 剣道ヒャックマン これができたら100万円!
炎のチャレンジャー② 剣道ヒャックマン これができたら100万円!

面白い!!! ヒャックマン、強ーーい!!
これなら私でも分かる。今のは胴取った!!って分かる。
ふむふむ、剣道は、こういう、ザクーーーーーーッという感じがないダメなのね。
真剣でやってたら銅を真っ二つにするぐらいの。
かっこいいね、ヒャックマン。
はー、キヨちゃんもいつかこのような青年になるんかねえ。
(なれないかっw)

2012-10-13(土)

私は風邪をひくと手足が筋肉痛になったように痛み、
体が怠く重くなり、これがとてもしんどいのですが、
これには普通の総合感冒薬が良く効きます。
病院でもらう「PL顆粒」が良かったけど、市販の総合感冒薬でもわりと効く。
飲めば嘘のように怠さが取れます。
昨日「ルル」を飲み、倦怠感はだいぶなくなりました。
(PL顆粒は、シオノギなので、今度はシオノギの総合感冒薬を買おうと思う)

しかし、胃が痛い。ものを食べると胃が痛くなる。
昨日のあんみつで、相当やられてしまったのか。

映画「レンタネコ」
レンタ~ネコ、ネコ、寂しい人にぃ~、ネコォ~、貸します (焼き芋屋さん風)
「かもめ食堂」や「マザーウォーター」系。
この2つは違う監督さんなんですね。今回はかもめ食堂の荻上直子です。
当然、この手のは、おうちの人は観ないので、1人で行きました。
私は市川実日子の顔がとても好きです。顔が好き。スタイルが好き。
映画の中で着ている服が可愛い。
ピンクと水色を合わせていたり、私はあんまりそういう色は着ないけど、
あの顔とスタイルを持っていたら、着たいかも。
生まれ変われるとしたら、こういう顔になりたい。
というわけで、大きな画面で市川実日子を見ていられるので、この映画は良かったです。
ストーリーの内容が全然なくても、
ここ面白いでしょうという感じで作っているシーンが全く面白くなくても、
可愛い服を着た綺麗な女の人さえ出ていれば、私は2時間もつ!!!
レンタカー屋の女性社員さんも良かった。
舞台でも映画でも、私はストーリーより、どれだけ魅力的な人が出てるかが重要なのかなぁ。
どうせ複雑な話は分からんし。
まあでも、もう一度観るか聞かれたら、観ないです。

2012-10-12(金)

おうちの人が、休暇なので、一緒に休みを取ってみた。
さて、どこ行こう。鎌倉? 横浜? 川越? 吉祥寺?
鎌倉ってたぶん下調べしてないと、ダメだよね。
鎌倉には雑貨屋さんやカフェがたくさんあるらしいのですが、前に行ったときは全然分からなかった。
でも今から調べるのは面倒…。
じゃあまだ行ったことのない小江戸・川越ー?
下調べは必要ないかな? とりあえず行けば楽しいかな?
はっきり決定しないまま電車に乗り、車内の中吊り広告を見ているうち、
そうだ!! スカイツリー!! と思いつく。
今日は、すごくいい天気なのです。
スカイツリー、この間 妹と行ったときは、夜だったけど、
ぜひ明るい空の下で東京パノラマを見てみたーい!!
ということで、急遽、月島で降りて、大江戸線で押上に向かうことにしました。
オープン前は、あんな混みそうなとこ、しばらく行けない(行きたくない)よね、とか思ってたのに、
もうスカイツリー3回目。はは。

私は、展望デッキに昇るつもりでいたのですが、
おうちの人が、ここに来て、入場料が高いとか、ちょっと曇ってきた、とか言い出して、
結局は行かなかったのでした。なんでい。 
これさ、結婚する前のデートだったら、絶対、展望デッキ行くと思うんだよね。
やっぱり、結婚てつまんないよね?
まあでも確かに2人で4000円は高いやね。

というわけで、ソラマチの31階の展望フロアへ。

  

あー、いいよね。四角いビルが密集している感じ。人工的な感じ。
灰色の箱庭みたいな。

30階のビア&パブで、ランチ。
31階、30階のレストランフロアの中では唯一リーズナブル。


ローストビーフのハンバーガー。

お店からの眺め↓

このお店は窓に面しているわけではなく、窓と店の間は通路になっているので、
店に入らなくても見られます。

30階からの眺めも綺麗だけどねー、やっぱり展望デッキ行きたいなー。
今度一人で行こうかな。
と思いながら、まわりを見て不思議に思ったのが、
カップルや女性同士のグループはいるけど、男性同士のグループはまず見ない。ということ。
サラリーマンの昼休みは除く。おじさんだけで遊んでるのを見かけない。
女友達はいつまでも一緒に遊んだりするけど、
男は、学生じゃなくなると、急に、男同士では遊びたくなくなっちゃうのかなあ。
なんでだろうね。
という私も、あまり女の人とつるんでないか…。

おうちの人が、今、人形町で人形市をやっていて、それを見たいとか言い出し、
少しブラブラしただけで、人形町に移動。
さよなら、スカイツリー。何のために来たのか良く分からなかった。
100%チョコレートカフェのチョコレートドリンクは、さすがに美味しかった!
ちゃんと熱々だし。TDRのとは全然違う。(そんなとこのと比べないでって感じ?)

私は今日、風邪気味で、喉が痛かったのですけど、
だんだん体全体がだるくなってきました。
人形市は、ビスクドールや作家さんの作品展示もある、ということで
おうちの人はドールショウのようなものを期待していたようですが、
私は絶対違うと思っいたけど、案の定、全然違うものでした。
PTAのハンドメイド作品のようなものも多数。
要らないなぁ。 …ていうか買う人いるのかなぁ。

東京オリンピックの招致ブースがあって、一言メッセージをお願いします! と言われました。
私は東京オリンピック来たほうがいいと思っているので、快くメッセージを書く。
(ていうか日本人が反対する理由はないよね)
そこを離れてから、おうちの人が、あそこはやっぱり『竹島は日本の領土』じゃないのww
うははは!! 書きたいー! 書けば良かったwww

森乃園で、ほうじ茶あんみつを食べました。

 
ほうじ茶あんみつ / 秋の栗あんみつ

これが失敗。おいしかったんだけど、お腹がいっぱいになって苦しい。
さらに喉はますます痛く、手足がだるい。体がだるい。
今日、川越とか行かなくて良かった。きっと途中で歩けなくなってた。
歩きたくない。お腹が苦しい。明日の夜まで何も食べられない。
ああ、飲み物だけにしておけば良かった。
喫茶去で珈琲にすればよかった。(どっちにするか迷った)
しかし、たった一皿のあんみつでこんなにダメージが与えられてしまうものなのか? ほんと苦しい。
夜は、風邪薬と太田胃散を飲んで、早々にベッドにはいりました。

2012-10-10(水)

演劇「ヒッキー・ソトニデテミターノ」
作・岩井秀人(ハイバイ)
この作品は、岩井さん自身の引きこもり体験を描いた
「ヒッキー・カンクーントルネード」の続編とのことです。
前作は観てないけど、岩井秀人の作品はとりあえず観たい。

ハイバイは、こまばアゴラ劇場で演ることが多いようですが、今日はパルコ劇場。
前に、ハイバイの芝居のアフタートークショーで
お客さんから岩井さんに対して「好きな劇場はどこですか?」という質問があって、
そのときに岩井さんが、えっ? みんなそんなのあるの? フツー、劇場じゃなくて芝居の中身で観に行くもんでしょ?
って、すごい意味不明そうに言っていたんですけど、
えー、あるんじゃない? って私は思ったなあ。
本多劇場が好き。見やすいし小劇場!って感じだし。良く行くし馴染み深いし、帰りにお茶するとこいっぱいある。
パブリックシアター&シアタートラムも綺麗で好き。三茶もお茶できる。
吉祥寺シアターも良かったなあ。
こまばアゴラ劇場は、トイレ行ったりが大変だもん…(笑) まわりも何もないし。
青山円形劇場は、作りはおもしろいんだけど、異様にお尻が痛くなる。
青山円形劇場なくなっちゃいますね!
ケラも残念がってた。あの劇場の特性を生かして一番うまく使えるのはオレだ! って言ってた。

今日は久しぶりの渋谷。
パルコの中なので、始まるまでの時間つぶしに事欠かない。
というか時間が足りないくらい。
furfurの服、可愛い~。
あと10歳…、いや、20歳若かったらなあ~。着たいよ!!
試着はしたんですけどね。へへへ。
パドカレに寄る。
私好みだった春夏から、服は、ちょっと路線が変わったかなー、という感じでしたが、
ショールを買っちゃいました。
暑がりの私は、さっと羽織れてさっと外せるショールが好き!
パドカレの店員さんはどこに行っても感じのいい人が多くて、久しぶりに楽しく買い物しました。
初めて見たCUNEというブランドが可愛いかった。
裾にウサギの顔が並んだニットワンピ可愛い。せめて10年前なら着れたかも…。
なんか、そんなんばっかりだなあ~ (´A`)
そのうち、買えるものなくなっちゃいそう。何を着たらいいんだろう。

さて、お芝居。
始まる前に、主演の吹越 満による前説がありました。
お客さんがアメをなめるときにまわりを気にして紙をゆーっくり開く、
その気配が気になるので一気にお願いします、という話、
笑ってるお客さんもいたけど、前のハイバイのときも始まる前に同じことを言っていました。
もしかして決まり文句なのかしら。
芝居の内容は…、
あ~、このまま終わったらどうしよう~、と思いながら観てたら、終わっちゃった。
…という感じでした。
ひきこもり支援団体の出張お姉さんが良かった!!
チャン・リーメイ。(日本と台湾のハーフなんだそう)
ひきこもりの人を家から外に出す、という仕事をしていながら、
終盤、「なんで引きこもってたらいけないの? なんで外に出なくちゃいけないの?」
「何が正しいかなんてわかんないんだよ!」 と叫ぶ。
この世は、どうしてなのか分からないことだらけで、でもみんな何となく、
社会と折り合いつけながら生きているけど、
トミオの妹の、「(分かんなかったら)これから知ればいーーじゃーん!」
が答えなんだよね。なんちて。分かりません。
キノコたちの話とか、ほんっとどーでもいいじゃん、って感じだし、
「引きこもり」は私にとって身近な問題でも興味ある話題でもないからかなァ。
とか言って、いずれ、すごい身近な問題になったりして…。アハ、アハ。
とにかく私はチャン・リーメイの演技とよく通る声が良かったです。

近くのカフェ、シルクレームでお茶。


パンプキンバターケーキ

店内は女子好みの可愛い感じ。お客さんも女性ばかり。
でも、ケーキは普通…。というか特に美味しくなかったです…。

帰りの電車の中で、久々に席を譲られちったーー!
外国の人、黒人さんにだよ…。
立って本を読んでいたら、後ろから「スイマセン」って肩を叩かれて
「ドウゾー」と、その人が今まで座っていた席を空けてくれたのだった。
一瞬、なんなのか分からなくて、反射的に「あ、すみません」と返して
促されるまま席に座ってしまった…。
えっとーー、私、なんで席を譲られたんだろう(^ω^;)
まわりの人も意味不明だったと思う。
やっぱワンピースだから? 妊婦だと思われた?
昨今はワンピやチュニックの人も多くなったし、本物wには妊婦バッジもあるし、
でもまあ、外国の人には分からないよね…。
あるいは、私、顔色でも悪かったかしら。
はっ…!! 今まで考えたことなかったけど、もしかしてフツーーに「お年寄り」と思われたんだったりして。
妊婦よりはそっちに近い?
う~ん、妊婦とお年寄り、女性ホルモン全開と閉経…、両者にはえらい幅がありそうなもんだが、
実際、妊婦と思われたのかお年寄りと思われたのか、分からん(笑)

2012-10-08(月)

先日、職場のN部長が、本を貸してくれました。
松浦弥太郎・著 「今日もていねいに」

実は私は人から本を借りるのは好きではないのですが、
(読むときに折らないように汚れないように神経を使うし、返すときに何か感想を言わなくちゃいけないようで…)
かと言って、部長に、いや結構です、と、断るのも何だし、
さらっと読めるからと言うので、はぁ、それじゃ、って感じで。
表紙はちょっと可愛かった。
むう~、今、読みたい本は、溜まっているのだが。
「人生は短い。この本を読めば、あの本は読めないのである」
確か小さい頃読んだ小学館の「少年少女世界の名作」シリーズのカバーの折り返しに書いてあったよ。

読み終わりましたー。
日々をステキに過ごすために、著者が実行していることが書いてある。
特に発見とか感動はありませんでした。
N部長、どうして私にこれを貸したんだろうか?

「嘘のしっぽ」
著者は、例えば、部下の説明を聞いていて、嘘を感じたとします。
そこで叱りつけたりすると人間関係がうまくいかないし、肝心の仕事が滞ってしまうので、
問いただすようなことはせず、嘘を丸ごと受け入れます! えっへん!
のようなことを言っている。
思い出したのが、私の職場の自称鬱のO。
連日、「病院に行くので」と一行メールしてきて、午後からの出社が続いたことがありました。
嘘つけ! 毎日病院行って何してるんだよ。と、誰もが思うところでしたが、
N部長は、こう思って、問いただすようなことはしなかったのですねー!! 違うと思うけど。
で、Oは午後から出勤だろうが、ちゃんと1日出勤扱い。正社員はタイムカードがないから。
でもさー、それって、私から見たらすんごい不満。

「きよらかという自信」
著者の経営する古本屋さんでは、毎日2時間掃除することになっているそうです。
スタッフたちは初めは嫌がっていましたが、次第に楽しそうなスタッフが何人か出てきたそうです。
話を聞くと、「毎日やると決めたのだから、大変だとか考えず、楽しんで掃除をしようと決めた。
すると積み重ねが自信となって胸を張って接客できるようになった」との答えが返ってきたそうです。(優等生すぎて怖い…)
著者は、秀でた人かそうでないかは、与えられた仕事を楽しめるかどうかの違いだ、と感心したそうですが、
さてそこで、その秀でたスタッフの給料が、そうでない人の給料よりもずーっと低い場合、
果たしてそのスタッフは楽しく続けられるかなあ、って、私は思っちゃったよ!!
まあ、それは、また別の話になっちゃいますけどね。

長く働いていると、その分、仕事が増えてきたりもするのですが、
長く勤めていて給料が1円も上がらないと、やっぱり萎えちゃいます。
社員は年齢給で多少なりとも上がっていくのにね。
上がるどころか、数年前、親会社の業績悪化の際に減らされました…(;∀;)
社員もボーナスとか減ってるので、バイトの皆さんも痛みを分かち合って、ってことだったけど、
元々安く使ってるくせに! って感じ。
その後、社員はボーナス出るようになっても、バイトの給料は戻されることはない。
いろいろ頑張ってた時期もあったけど、もう積極的に仕事をする気にはなれないかなあー。
言われた仕事は、ソツなくこなすけどね。

「暮らしの引き算」
著者は新しい物を手に入れたら部屋の中にあるものを1つなくすそうです。
趣味でギターを始めたとき、それまで好きだった自転車を処分したそうです。
ここまで徹底してるのはスゴイね!
余白のある生き方、というのは良いです。
でも私もわりとそうですよ。服を1着買ったら2着ぐらい処分する。
その点、夫が全然ダメ!!
まず、必要のない物を「安かったから」という理由で買ってくるし、
新しく買っても古いのはそのままなので物が増える一方。
デカいヘッドホンとか、リビングに10個以上ゴロゴロしてる。
そういうのがすごいストレスです。結婚を後悔するぐらい。
ただ、部屋が綺麗でも、この著者のような人と結婚するのも嫌だなー。
たいして中身のないことを、さも上等なコトのようにクドクド言われそう。
はー、難しいですね。あたしゃー1人が良かったよ。

と、退屈な内容の本ではありましたが、お借りしたので、一応、感想を書き出してみた。
まー、実際には言わないですけどね。
なんで私に貸したんだろうー(^ω^;)

2012-10-07(日)

中学校 秋季剣道大会。

最初はまったくの初心者だった剣道部の子たちも、
半年が過ぎ、何度か対外試合も経験しました。
今日の大会は、3年生が引退してから初めての試合になります。
新人戦というやつかな?
もっとも、ウチの剣道部は最初から3年生はいないので同じメンバーです。
午前中・個人戦、午後・団体戦。
個人戦は、1年生と2年生に分かれています。
今回は1年生同士であたるので、期待できるかな…?

結果、キヨちゃんは、1回戦勝って、2回戦で敗退でした!
おうちの人によると、いい感じで攻めてるんだけど、後半、体力が続かなくて、
全然動けなくなっちゃうそうです。
うちの学校で、唯一、経験者のT君が、決勝に残りました!!
やっぱり強いんだなぁ。
うちの学校の剣道部にいると、練習相手がいなくて気の毒だ(笑)

残念ながら負けてしまいましたが、決勝に残って、みんなの前で名前を呼ばれたことで、
今まで無名だった(そりゃ今まで剣道部なかったからね…)G中の名前が
区内では知られることになったんじゃないだろうか? すごいぞ!!

剣道の応援の仕方がよく分からない…。
6月の試合のときは、N中の女子がやたら「いーとこー!!」と言っていてうるさかったけど
今日はあまり聞こえてこない。(注意されたか?)
あとは女子も男子も、「ファイトー!」と声をかけてますね。
私も、剣道に通じていれば、よし!! 今のはいいよ!! って感じで拍手できるのですけど、
見ていても良く分からないからなぁ。
見ていれば、分かるようになるものでしょうか。見ているだけでも?
部員がたくさんいる学校は声援があるけど、
うちの学校は部員も少ない上、みんな他の子が出ている間ぼーっと見てるだけなので、
(T君だけは、他の子が出てるときにファイト! って声をかけてる )
思わず私も「ファイトー!」とか、声かけちゃったよ。

キヨちゃんは私の声が分かったようで、家に帰ってから、
「変な声」とか「作られた声」だとか「普通"お母さん"は応援しない」とか
憎まれ口ばっかり言うのでした。プウ。
で、実際、剣道の応援というものはどうなのよ、と思って調べたら
あらま! 剣道の応援での声かけは、良しとされていないようです。というか禁止?
先生が指導の声をかけるのもNGらしい。 (知恵袋だけどね)

剣道の疑問です。 剣道の試合で応援している時に…
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1367627948

もっとも、あまり強くない下の方の大会では、そう厳しくもないようです。
↓この記事もなるほど…と思いました。

甚之介の剣道雑記帳 剣道の試合での応援について考えた
http://pub.ne.jp/yachiyo_kendo/?entry_id=4353216

まあ、キヨちゃんに「作った声」とか言われちゃったんで、もう、言わないよーだ!!

個人戦決勝が終わったT君、試合が終わると、1人静かに荷物の場所に戻ってきて
面を外し、また静かに試合場に戻り、みんなから少し離れたところに正座して
次の試合(2年生の決勝戦)を見ていました。なんだかカッコ良かったよ。
戻ってきて、私の横をすっと通りすぎたとき、声をかけたほうがいいのか分からなくて、
でも、なんて言ったらいいのかも分からない。惜しかったのかどうかもわからない。
T君に向かって小さく拍手だけしました。
剣道は、勝負が決まった後、友達同士で囲んで、やったな! とか、惜しかったな! とか、
そういうのもないものなのですねえ。 勝っても負けても静かに終わる。
もっとも、すぐに次の2年生の決勝試合が始まって、みんな静かにそちらを見ている状況だったので。
剣道は、静かに見守っているのがいいのかな、やっぱり。

今日の団体戦は
先鋒・S君、次鋒・T君、中堅・T君(個人戦準優勝)、副将・S君(今回初メンバー入り)、大将・キヨちゃん
やはりT君は手堅く中堅。そして、大将がキヨちゃんなんですー!!
本人は嫌がってますけど。
まぁ、2勝2敗で大将戦に持ち込まれると責任があるけど、
うちの学校の場合、1-3(中堅のT君が勝ち)か0-4だろうから、平気じゃないすか?(笑)
まあしかし、大将だと各校の強い人とあたるねえ。
今まで試合を見てきて、私と夫の中では、N中のO君はすっかりおなじみ。
O君は当然N中の大将です。(まだ3年生がいるときから大将でした)
先月の鍛錬会では、打ち合い稽古のとき、O君とキヨちゃんが剣を交えることに。
ギャラリーから見ていた私達は、「ひー! キヨちゃん、O君とやってるよー!!」と大騒ぎ。
今日、再びO君とあたるねえ。覚えてるかな? (覚えてないってwww)
大将戦で、「はっ、君はこの間の…。ふっ、とうとうここまで上り詰めてきたか…」
とか言われっちゃうんじゃない?www

さて、団体戦は、個人個人では買った子がちょっといたものの、我がG中は全敗でした・・・。
O君相手のキヨちゃんも、ミラクルが起こることはなく、瞬殺されてました。

まあね、昼休み後の稽古をみていても、
同じ素振りでも、N中のとウチのG中では、素振りのスピードが全然違うもの。
N中のは、ビュッ、ビュッ。G中のは、ふわっ、ふわっ、って感じ?
あれじゃハエが止まるわww と夫。

団体戦で次の選手に替わるとき、他の学校は篭手を軽くぶつけ合って、
「次、頑張れ」「おう」みたいにやっているのですけど、うちの学校は、それもなし。
それをキヨちゃんに言ったら、
「だって弱いのにそんなことしてたら恥ずかしいでしょ!」 だって。
うはははは。確かにそうだ!!!

試合後、神保町の「喫茶去」に行こうと思ったら、なんと! 閉店して
違うお店になっていましたー。がっかりだよーーー。

2012-06-24(日)

キヨちゃん、初の剣道の対外試合です。
キヨちゃんは剣道部に入りました!

中学入学当時は「Masterキートン」を読んだ影響で、柔道部に入る! と言い出して、
私としては、柔道部は、
しごき、いじめ、頭から落とされる、全身不随、頚椎骨折、死亡事故、耳が変形…
などのイメージがあるので、お願いだからやめて~!やめて~! と言っていたのですけど、
今年の柔道部は新入生の入部は受け付けなかったそうで、
結局、剣道部にしたのでした。
良かったようー!! 良かったようー!!
本人は非常に残念がっていましたけどね。
まぁ、柔道は、体育の授業にもあるし。
心配していた柔道、うちの学校の柔道の先生は、受け身をものすごくしっかり教えてくれるとのことで
ちょっと安心。

おうちの人は、学生時代、剣道部でした。
「キヨちゃん剣道部入ったよ!」と言うと、意外にも「エーーー」という反応。
えっ、なんで嫌そうなの? と聞くと
すごいキツかったし、あんまりいい思い出ないから、とのこと。
そ、そうなんだ…。
まあ、ウチの剣道部は新設のクラブで、キヨちゃんたちが一期生。先輩もいないし。
2年生が1人入ったので、その子が上級生ですが、剣道は同じ初心者。(昨年は吹奏楽部だって)
男子 1年生 7名、2年生 1名、計8名でのスタート。女子はゼロ。
その中で、小学校から剣道をやっていて、今度1級を取る腕前の子が1名。
小学校低学年のときに少しだけやってた子が1名。
ほかはキヨちゃん含め全員、体育以外の運動をしたことのない初心者。

そんな、我が弱小剣道部、初の対外試合。
まだ竹刀を持って3ヶ月だけど、今日は個人戦と団体戦もあります。
他の学校は、団体戦は当然、2、3年生中心のチーム。
ウチの学校は、1年生ばかりの初心者チーム。
メンバーは、
先鋒・Y君(多少経験あり)、 次鋒・キヨちゃん(初心者) 中堅・T君(経験者。2級)、副将・T君(初心者)、大将・S君(初心者。2年生)
キヨちゃん、団体戦のメンバーに選ばれましたー! (8人中5人だからね)
顧問の先生曰く、次鋒は、そんなに強くない選手が配置されることが多いので、
キヨちゃんだったら、ひょっとしたら勝てるかも! ということらしい。
唯一強いT君は中堅。ここで手堅く1勝できるかも、という算段。
うーむ、なかなかいいかも!!

とは言え、3年生相手ではねえーー(^ω^;)
団体戦では、並んで向かい合っただけで、もう体格が全然違う。大人と子供みたい。
しかもうちの生徒たちは慣れてないし、
真ん中にいるT君が、小声でみんなに「前に出て…」「礼」とか教えつつ(笑)
小柄な子たちの中、T君1人だけわりと背が高くて、見ているとまるで4人兄弟のお父さん…ていうか
園児を率いてる保育園の先生のようだったよ~(笑)
もう、試合の前から勝負ついてるような、
どっしりとした壁のような相手を前に、思わず「逃げて~!!」って言いたくなっちゃうような。

さて、午前中は個人戦から。
私にとっては、初めての剣道の観戦。
なんか…、目の前でキヨちゃんが戦うと思うと、緊張するーー(・∀・;)

囲碁のときも未知の世界でしたが、
囲碁の場合は、遠くから見守るだけで盤面は見ることができませんでした。
(もっとも私は見ても分からないけど)
去年1年間、キヨちゃんの囲碁の対戦に何回か付き添ったけど、私が囲碁を覚える前に、
キヨちゃんは早くも囲碁から離れてしまったなぁ。
私は囲碁入門の本を読み始めると、いつもすごい眠くなって、
これは不眠のときに使える! と思っていたのですが、
(眠ったらそれでOKだし、眠れなくても囲碁が覚えられる)
もう囲碁を覚える必要がなくなって、使えなくなってしまった。
もっとも不眠だったことないですけど。

剣道は、囲碁よりは、見てれば勝ち負けは分かる…、と思いきや、
これが分かりませーん!!!
まず、1本取ったときと、取ってもらえないときの違いが良く分からない。
「手打ち」になってるとダメとか、そういうことみたいだけど。
ただ、剣道は結局は審判の判断による競技なので、
不公平であったり、理不尽なこともたくさんあるらしい。
また審判は、明らかに強い方の味方になる傾向もあるそうです。
この選手が「めぇーーーーんんッ!!」を打ったんだから、今のは入っただろう、というように。
逆に、弱い子が「めん!」ってしたところで、なかなか取ってはもらえないそうだ。

団体戦で、うちの中学の大将S君が、全国大会レベルの選手、N中のO君と試合したとき、
私は、S君がO君の不意をついて面を取った気がしたんだけど、
審判は全員無反応でした…。
向かい合っただけで、ちびっちゃうような風格のあるO君相手に、
小柄なS君が果敢に打って出て、私はすごく感動したのにぃ~。
なんで今のダメなの? と、おうちの人に聞くと、
うーーん…、あれはどうかなぁ。
ひょっとすると新人同士の個人戦だったら取ってもらえた、かも。
まぁO君相手では難しい、ということでした。
むぅ~、分からんぞ、その理屈。
まぁ、当たりゃいい、ってものでもないらしい。

剣道は、結局は、審判に対しての「アピール力」だと、おうちの人は言っていました。
また、3人の審判の間で地位(段位)の差があるとき、
下の人は上の審判の判断に従ってしまいがちだそうです。
五段の主審が赤を上げたときに、二段の副審が白を上げることはなかなかできない…って。
また、判定が甘い人、なかなか1本を出さない人など、個人差もあり、
審判の講習会などがあるわけではないので、どうしても個人のバラつきが出るのだそうです。
動体視力も重要だよね…。
不公平だ~というより、剣道とは、そういうものなんだそうです。
「アピール力」に長けている者が勝つ!
うーん、けっこうモヤモヤしそうですね。

実際、私の友人Nさんのだんなさんは、学生時代、剣道をやっていて強かったそうなのですが
そういう理不尽な世界に嫌気がさし、陸上部に転向したそうです。
陸上は、はっきり数字による結果で判定されるから、と。
なるほどね~、なんか、分かるよ~。
剣道やってると、すごく割り切れない思いもしそうだなあ。
相撲やオリンピックのように「物言い」はないのか。
ああ、キヨちゃんは、そんな、ドロドロとした世界に足を踏み入れたのかぁーーッ。
って、まだまだ踏み入れたとも言えないレベルだけどね(笑)

さて、今日の試合、個人戦は、経験者のT君、Y君が、1勝しました。
そして団体戦では、キヨちゃんが唯一、1勝したのでした!!
その相手校の次鋒も1年生だったみたい。(防具が新しかった)
先生の狙いどおり? やったね!!

初めての試合、T君はともかく、他のみんなは強い相手に気が引けて、
全く手が出ないんじゃないかと思っていましたが、
声も出してたし、果敢に相手に向かって面を取りに行ったりしていて、偉かった!!
見ていて感動したよ~。やるじゃん!!
キヨちゃんの団体戦での1勝は、「ボク達でも勝てた!」という空気になって、
貴重な1勝だったそうです。
私は何が起こっているのか分からないまま勝負が決まったのもけっこうありましたが。
まだルールは良くわからないけど、面白かった!! みんな頑張った!!

ちなみに保護者で今日来ていたのはウチと、Y君のところ。
強豪N中のお母さんたちは集団で来ていました。
ステージ上が保護者席で、そこにパイプ椅子が用意されていたんだけど、
最前列の席は、N中の早く来た人が、後から来る人の分まで荷物を置いて席を取っちゃってて、ちょっとムッ。
まぁ強いからいーんですかね。三脚置いてビデオ取ってたし。
文句は、強くなってから言ってください、って感じすかね。
でも見てるとお母さん同士の付き合いとか面倒そうだし、うちの学校はあっさりしてて良かった。

しかし、あのキヨちゃんが剣道ねえ…。似合ってる! カッコいい!!
秋には、新人戦、都大会とかがあって、それに出られれば、
先生曰く、「憧れの東京武道館」で、試合なんだそうです。
憧れの東京武道館、私とキヨちゃんは行ったことあるんだなー。
メモ 2012-01-06
キヨちゃんは東京武道館オリジナル道着入れを持っています。えっへん。(中学校の体操服入れにしてる)
去年、囲碁の大会で行ったときに、抽選に当たってもらったのでした。ははは。

2012-10-06(土)

今日はおうちの人の希望で映画「踊る大捜査線」
今度は私がツマンネー。
まぁ、これは、おうちの人も、それほど良いと思えなかったようですけど。
冒頭から、たかが窃盗犯にあれだけの費用と時間と人員割くのがありえないし(暇かー?)
まぁ、いちいちそういうこと言っちゃダメな映画なんでしょうけど。
誘拐犯の捜査するのに、青島1人の勘に頼る方法っていうのはどうなのか。
室井「青島、お前が犯人だーーーっ…」
青島「俺が犯人だったらどうする…、よし、こっちだーーーーっ!」
って、ギャグですか?
他の捜査員は何やってんだよ。
おうちの人曰く、最終編だから、今までの出演者全員出さなくちゃいけないから
仕方ないんだよ! ということだけど、それとこのストーリーの流れ関係ないし。
「夢売るふたり」の方がずっと現実味あって面白かったよね! と言ったら
それはない、と言ってました。 なんでい!!
深津絵里が、あまり歳を取った感じがしないのがすごい。
内田有紀ももうずーっとタレントやってる印象だけど、まだまだすごく綺麗。

予告編で流れた「のぼうの城」がけっこう面白そうだ。
テーマ曲がエレカシ。
久しぶりに宮本の声を聞いたぁーーー。
そういえば最近、CD買ってなかったかも。
うわーー、やっぱり、エレカシかっこいいよねえ。かっこいいねえ。
いい席取れるんだったら、ライブも行きたいんだけどなー。

この間、小川美潮も観て、死ぬまでに生で観ておきたいアーティストも
もうなくなってきたかな…。ジュディマリ観たかった。
あとは、モーモールルギャバン?
でもさ、パスカルズを観たときの、演奏者の年齢の高さと
(平均年齢 51歳でーすと言っていましたw)
客層の方は、けっこう若い子もいたんだけど、やっぱり相応の年齢の人が多く、
あ~、なんか落ち着くわ~、と思いました。
相対性理論とか好きだけど、なんか、客層が若くて恥ずかしかったもんのー。

2012-10-04(木)

吉祥寺スターパインズカフェで、パスカルズのライブー!
ゲストは小川美潮!
高校生の頃、小川美潮のソロ1stアルバム「小川美潮」がすっごく好きで、
何十年経った今も好きで、今でも洗濯物干しながら「行っといで」とか歌っちゃうよ。

Lalala… 風のない日は沖でさまよう~♪
Lalala… 遠くを見れば くじらの背中♪

「おかしな午後」とかも歌っちゃうよ。

たーいくつなー昼過ぎー ひとりーで歩いた♪
かーきねーの向こうに 笑う男が見えーるー♪

地味に長い間、e+のお気に入りに「小川美潮」を登録していたんですけど、
このたび初めて案内が来て、小川美潮がパスカルズというバンドのゲストに出るらしい。
パスカルズは知らなかったけど、ネットで聴いてみたら、こっちもまたすごい好きな感じーーー。
バイオリンやトイ・ピアノ、ピアニカなども入った大所帯のインストバンド。
雰囲気的には、はにわちゃんとかの雰囲気。大好きー( ´∀`)
私、ゼルダより招き猫カゲキ団の方が好きだったもの!
このライブ、行くことに決定!
飲食できる「普通のライブハウス」も久しぶりーー!
昔、原宿クロコダイルで、焼きそば食べながら斉藤ネコと、れいち(はにわちゃん)の共演を観たよ~。

調べてみたら、小川美潮は、今でも普通にバンド活動(スプラウトゥラプス、ウズマキマズウ)をしていたようで、
先月も新橋のライブハウスで演ったばかり。そうだったのか…。
そして、後から気が付いたけど、パスカルズは年末のケラの芝居の音楽担当だったんです!!
あ~、お芝居もますます楽しみだ~!
さっそく、パスカルズのアルバム買いました!
ついでに小川美潮ソロの2nd、3rdも買ってしまった。最新の買えよ、って感じですけど。

パスカルズ、名前の響きもいいよね。パール兄弟みたい。(パで始まってるだけ…)
その昔、宝島に「パール兄弟」の広告が出てて、
それは、ハルメンズのサエキけんぞうが新しく作るバンドで、
ロゴやマークがかっこよくって(それは太田螢一デザイン)
これだ! と思った人はハガキを送れ! みたいに書いてあって、私は「これだー!」と思って
そのままファンクラブに入っちゃったんでした。会員No.20だったよー。
あこや会。パールを育てるからあこや会。
と思ったら、サエキさんもずっとバンド活動していて、今度、
「ニューウェイヴほぼ30周年祭」なんてのを演るのです。それも泉水敏郎とかと!
私、泉水さんのソロアルバム持ってたーー。
でまた、そのゲストがチャクラ(vo.小川美潮)なんですよ。
ニューウェイヴな友達がいたら、盛り上がってたかも。。。

というわけで、今日も1人で行くのです。
仕事が終わってから吉祥寺に向かい、ライブハウスの前に
nestRobe寄ったり、ナチュラルランドリー寄ったり、通りすがりの雑貨屋さん寄ったり。
あー吉祥寺に来るなら、もっと早く来ても良かったな。見たいところ結構あった。
しかし、Nでのあの居心地の悪さは何だろう(・∀・;)
吉祥寺店はけっこう買いやすいと思っていたのに、でもしばらく行かないとスタッフは変わっちゃうよね。
ワンピースを試着してみて、
うーん…、この辺(肩周り)はもう少しタイトな感じが好きかなぁ、と言ったら、
「これはゆったりめに着るものですので!」 と冷たく言われてしまった…ヽ(;∀;)ノ
Nは一時期、すごーく買っていたけど、私にはやっぱり大き目だし、こんな風にお店でも楽しくないし、
終わりかな…、と思ってしまいました。
近頃は CABBAGES & ROSES のワンピースがお気に入りです。
(私の中では、昔々のイギリスの田舎の学校の先生のイメージ)
あと春夏のパドカレが突然ツボで、買いまくったねえ…。

19時過ぎ、ライブハウスに。
店内はステージ前に椅子がぎっしり並べられ、ところどころに小さな丸テーブルが置かれているのみ。
しまった…。ライブが始まるまで、ここで何か食べようと思っていたのですが、
ちょっとそういう雰囲気ではなかったかも。
すでにほぼ満席。5列目の端に1つだけ空いていた席に座ることができましたが、
テーブルはありません。飲み物だけだな…。
テーブル近くの席の人たちは、チキンやピザのおつまみ頼んでるけどね。 うらやましす。
実は今日は朝からあんまり食べてないのですー。
朝、お味噌汁とワッフル1個。昼、クリーム玄米ブラン2枚。
途中で具合悪くなったりしないかしら…と心配になりましたが、
「死にたい老人」の木谷さんを思い出し、1日食べないぐらい全然平気!! と気を取り直したのでした。

始まったら、楽しい楽しいパスカルズの演奏!!
自然に顔がほころんでしまう。
でも、なぜか他のお客さんたちはえらく真面目な顔をしてステージを見ているのです。
私の隣りの人もそうだった。なんでだろうね??
非常に心地いい音楽!!
「たま」の2人もメンバーです。(あまり知らないけど…)
パーカッションの石川さんは、アドリブで近くの物を叩いて音を出してます。
合ってるんだか合ってないんだか、
もしかすると、実は他の楽器の演奏もめちゃくちゃ上手! ってわけじゃないのかもしれない。
でも、すごーーく心地よく体の中に入ってくるんだよね。

「6月の雨の夜、チルチルミチルは」 という歌の中に、
カラオケ屋に行って 「それほど上手に歌えなかったのに サイコーサイコーとチルチルは言う ─」
という歌詞があって、なぜか、そこがすごく切なくて涙が出てきてしまう。
私は誰かにそんな風に言ったことはないなぁ、と思う。
全体の歌詞はあまり聞いてないので、そもそもどういう歌なのか分からないんだけど
やっぱり今も涙が出てきちゃって、まずい…と思ったら、私の前方にいた男の人も
めがねを外して目をおさえたように見えました。
他の人は、相変わらず真面目な顔でじーっとステージを見てるけど、
この男の人だけは、他の曲のときも、すごいノリノリだったんでした(^ω^)

小川美潮の登場は、休憩を挟んで後半から。
もう21時過ぎ。実は今日は、おうちの人が出張で、家に子供だけなので、少し気がかり。
何時まで帰らなくちゃということもないんだけど、途中、何度も時計を確認してしまう。

生の小川美潮、初めてーー!
声、素敵ーーー!!! (≧∇≦ )
パスカルズの演奏にすっごく合うーーーー!!!! (≧∇≦ )
パスカルズの曲に今回、小川美潮が歌詞をつけたのとか、すごくいい感じ。
もう、パスカルズにボーカルとして入っちゃってくださいよー!! って感じ。
とても素敵。至福の時間。

最後に、石川さんがケラのお芝居のことも少し宣伝していました。
舞台用に録音して、あと、何人かは実際に劇場に行って演奏するんだそうです。素敵!!
「でも演劇なので…、9500円です!! 僕のせいじゃないもん」
とか言ってました。ははは。今日のライブ3000円だもんね。
まぁでもパスカルズの生演奏が入るなら、いいかなー、と思いました。
それに私はA列!! オケピ近いかな?

楽しくて楽しくて、とっても満足したライブでした!
パスカルズも小川美潮も好きだー!!
小川美潮、すごくいい。高校生の頃から好きで、ようやく生で聴けて、
声も衰えず素敵なままだし、嬉しかった!!
顔もアルバムの写真の印象から変わってない気もする(笑)

終わったのが、22時半過ぎ。
吉祥寺は意外と遠くて、家まで1時間ぐらいかかってしまう。
やっと家のある駅に着いて外に出ると道路が濡れていました。…雨降った? (吉祥寺は降ってなかった)
家に帰ると、2人ともすでに寝ていてました。
というか着替えもせず風呂にも入らずご飯も食べず、そのまま眠り込んでただけ。
見るとベランダが濡れていて、干してあった洗濯物がぐっしょり!!!!
普段は雨がベランダの中に入りこむことはないのに、相当、横なぐりの雨が降ったようです。
そんな激しい雨が降ったんだったら、気づけよ!!
洗濯物ぐらい取り込めよ! ほとんど自分たちのなんだから!!(怒)
あああああ、ホンットーーに、男の子は役に立たん!!!
自分のだけ取り込んで洗い直し。子供の分はこのまま乾かしてやる!!!(怒)

翌日、職場の部長のNさんにそれを話したら、
ああ、男の子はダメだよね。その点、女の子は手伝ってくれて助かるよね。
とか言ってました。(Nさんんちは、男1・女2)
そう、ほんと、不公平!!!
友達のKちゃんも言ってました。男の子が生まれてみて初めて男の子の大変さが分かったよー、って。
(Kちゃんちは上が女の子。9才離れて下が男の子)
りこちゃんち、男の子2人で大変だね、って。
そう!! 男の子と女の子では大違い。女の子のお母さんと比べると、負担が大きすぎるーー。
私は「男の子手当て」が欲しい!! 1人につき月1万でいいから!!
そう思うのって、私だけ??
まぁでも女の子で手伝ってくれない子は、もっとムカつくかもしれないけどね…。

あっ、なんかムカつく話になってしまった。
せっかく、パスカルズ(´∇`) とか、思ってたのに。

パスカルズを聴いていたら、無性にボ・ガンボスが聴きたくなりました。
特にボ・ガンボスの「ポケットの中」が。

さあさあ皆さん 聞いとくれー 今の世の中に飽きたらずー♪
恵まれた家を飛び出したー プー太郎が増えているー ♪

これも楽しいよね。KYONがアコーディオンでね。
今の時代は、プー太郎じゃなく、引きこもりが増えてるけどね…。
同じアルバムに入ってる「ゆらゆら祭りの国へ」も名曲中の名曲。
あー、ボ・ガンボス いいよねえ。
ボ・ガンボスのライブ、本当に本当に楽しかったー。 一番好き。
もう聴けないのが本当に悲しい。時は過ぎゆく、だね。
ああ、今度はしんみりちゃった。

2012-10-02(火)

木谷恭介著「死にたい老人」を読みました。
タイトルのまま、死にたい老人・作家の木谷恭介さんの話。
面白かった! と言っていいのかどうか、でも、非常に面白かった…。

著者は現役のミステリー作家で、これを書いたときは83歳。
もう充分に生きた。仕事もバリバリしたし、人生も楽しんだ。
独身男性(高齢になってから離婚)がこれ以上生きていてもあまり意味もないし、
病気になったら国や息子に迷惑がかかるだけだ、として
「断食安楽死」を決意します。

すごい気持ち分かる。
私も今考えていることは「いかに長生きしないか」だったりする。
将来、寝たきりや認知症になったりしたら、身内に迷惑をかけるだけ。
家族の顔も分からなくなって、下の世話をしてもらって、ただのウンコ製造機となり
それでも生きていなければならないなんて、まっぴらゴメンです。
最低限、息子たちの子育てが終わったら、この世にそれほど未練はありませぬ。
下の子が就職するまで、浪人したりすること考えると、あと15年前後? (結構長いね…)
その後は医療保険も解約して、健康診断も受けなくていいかな、と思っています。

さて、この木谷氏。
充分生きた。あとは静かに死にたい。さらに一度しかない「死」を有意義に使いたい。
そこでゆるやかに自死する(であろう)断食を決行するのです。
巷に断食死の記録というのは見当たらないそうで、木谷氏は、自分がその記録を残すのだ、
という使命感に燃えてもいます。

ここで一つ注意。
断食をしていることが誰かに知れると、実際に死に至ったときに
その人が「保護責任者遺棄致死罪」に問われることがあるそうなのです。
日本の法律では、このままだと死ぬことがわかっている人間を放っておくと犯罪者になっちゃうのですね…。
(担当した警察や検察の意向によるそうです)
木谷氏は用意周到に、お手伝いさんやアシスタントには事前に辞めてもらい、
近所の人にも迷惑がかからないよう、引越しの手はずも整えます。
ところが、引越し先のマンションの契約をした直後に
持病の心鬱血性不全を起こし病院に運ばれ、そのときは断食を始める前にして断念せざるをえませんでした。

3ヶ月半後に、2回めの挑戦、断食本番がスタート。
毎日、血圧、体重、便通と共に、体調の変化やその日起こったことなどを記録していきます。
そして、断食 38日までいったところで、激しい胃の痛みに襲われ、医者の診察を受けることとなり、断念。
空の胃袋で心臓の薬を飲み続けていたのが原因のよう。
どうせ死ぬのに心臓の薬などと思う向きもあるでしょうが、
木谷氏は断食安楽死をしたいのであって、心不全や胃潰瘍で苦しんで死にたくはないのです。

38日の間には、週刊誌を買いに行ったコンビニでついホットケーキを買ってしまったり、
家に残っていたパサパサのバームクーヘンを食べてしまったり、なんだか可愛いところがあります。
この間に東日本大震災も起こりました。
何十万人という被災者が「生きるために必死の努力」をしているのに、
ぼくは「生きることを放棄する」ために苦闘している。これでいいのか、と、悩んだりもします。

司馬遼太郎は日頃から「人間は寿命に従順であるべきだ」と言っていたそうで、
健診を受けていれば簡単に見つかり治療できたはずの「腹部大動脈瘤破裂」で72歳で亡くなりました。
一方、木谷氏はテレビの番組で、88歳の老婆が心臓弁膜症になり
心臓の膜を剥がしそれを使うという12時間の大手術をして治癒した、というニュースを見、
結構なことではあるが、この老婆はこの先何をするのか。日向ぼっこをするために大手術をしたのか、
と疑問を持ちます。
当然、保険で国から相当のお金も出ているでしょう。
木谷氏は司馬遼太郎の「人間は寿命に従順であるべきだ」という言葉について、深く考えるときだ、と言っています。

分かるー。分かるー。
私も、もう高齢者には緩和ケアのみを行い、治療は行わなくても良いのでは、と思う。
もう「寿命」が来てるんですよ。
だけど日本は、老人だろうが寝たきりだろうが死ぬのだけは絶対ダメ、1分1秒でも長く生きてないとダメ、
という風潮がありますよね。

↓とても考えさせられた記事です。特に記事に寄せられた多くのコメントが興味深かった。
欧米にはなぜ寝たきり老人がいないのか
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=60441

いずれにしても、自分の思い通りには、なかなか死ねない事実。
木谷氏も、3度めの挑戦をするも、9日めに胃に激しい痛みを感じ、
失意の元に断食を断念。泣く泣くおかゆを口にするのです。
結論。断食と胃潰瘍は両立しない。

その後、今度は胃潰瘍の薬を飲みながら断食を始めようと準備をしますが、
断食に入る直前、心臓に違和感を感じ、人事不省に陥り、救急車で運ばれてしまいます。
4回目の挑戦も失敗。

後になり、木谷氏は4回目の失敗を次のように分析します。
実は人間は、頭では承知していても本質のところで死ねない作りになっているのではないか。
餓死することが無意識のうちにストレスになっていたのではないかと言うのです。
このタイミングで倒れたのは、都合?がよすぎる。
実は心不全で倒れたのではなく、あれはストレスによる失神だったのではないかと。
4回目の断食に入る前は、初めて「死ぬのが恐い」という思いにもとらわれたそうです。

死ぬのはなかなか難しいのですなぁ。
実際、父親が断食で死んだ…なんてことになったら、少なからず息子さんにも迷惑がかかる気がする。
やっぱり世間体とかあるもんねえ。
この間読んだ有吉佐和子の「恍惚の人」でも、(この本も非常に考えさせられた)
老婆が 「もう死にたいんだけど、自殺すると孫の縁談に影響があるからできなくて」というようなことを言います。
はぁーーー、なるほどねえ。孫の縁談ねえ。だよねえ。
私も早死にしたいとは言え、いったいどうすればいいのか。

「死にたい老人」は、全体的に軽妙な語り口で、死を扱っていながらどこかユーモラス。
木谷氏は実にキュートなお爺ちゃんだと思う。お友達になりたい。
私は、なんだか、こういう人には生きていて欲しい、と思っちゃいました。

本は、断食の記録のほか、戦時中、兵隊に入ったときの話や
戦後は、誰もがヒロポンを打ちまくっていて、それで元気だった話、
民主党に期待して票を入れたのに、まるっきり裏切られて怒っている話www
仏教についての話など、非常に面白く読みました。
「今の教育は、良い大学に行って良い会社のサラリーマンを目指すことが目標になっている」
という言葉には、非常に納得させられました。
そうだよね、サトル君、別に芸術の道を進んだっていいじゃないか! って思った。
ただ、福島の原発事故で「都内で1904~3201Bqの放射性セシウムが観測された」というニュースについて、
「僕は素人なのでこの数値の意味は分からないが、子供は10年20年後、白血病や甲状腺ガンにかかる可能性が高くなっているのだと思う」
…って、これはいただけません。
分からないんだったら、無責任にこんなデタラメ言っちゃダメでしょー。
だけど、これが一般の人のイメージなんですかね、やっぱり。

4回目の断食から1年半、木谷さんは、現在、どうされているのかと思ったら、ここに…。
木谷恭介さんのファンの方のサイト「宮之原警部オッカケタイ」に、
木谷さんからの手紙(近況報告)が掲載されていました。
http://blogs.dion.ne.jp/miyanohara007/archives/10687743.html

「超重症狭心症」になっているそうです…。
それなのに、院長に罵詈雑言を吐かれるエピソードなど、
やはりユーモラスに感じでしまうのは、なぜなんだろう。
しかし、「唯一の治療方法を拒否したのに、呼吸困難くらいで診察にくるな。
苦しんで苦しんで死んでいくことを選択したのじゃないか」
って、あまりに酷いですよねえ。
年下の若造にこんなことを言われっちゃうなんて、木谷さんカワイソス。
医者と付き合うのって難しいですねー!

長寿社会で老人はどんどんどんどん増え続け、少子化で税金を払う若い人が減り、
このままだと年金も健康保険も破綻する。
さっき、高齢者には治療を行うことをやめれば、とか書いたけど、
じゃあ高齢者って何才から? という問題も難しい。
仮に60才だと、おうちの人なんかもうすぐ。キヨちゃんまだ中学生なのに困るよ~、って思うし、
結局、みんな自分に照らすと、何才でもダメなのかと思ったり、
じゃあ子供を育てている間はOK、ということにすると、子供のいない人に反発くらうし。
木谷さんは、60代まではとても元気だったのですが、74才頃から体にどんどん不調が出始め、
健康保険を使う回数も増大したそうです。
でも、個人差もあるだろうしね。

いろいろ考えると「年金をもらうようになったら」が一番いいのかな、と思います。
国から助けてもらっている身。子供や孫の世代に負担を強いている身。
年金をもらわずに自分で稼いでいる人は、税金も払っていることだし、根治して長生きすることが許される。
年金もらっていても、健康で医者要らずな人は、そのままどんどん長生きすればいいし。
しっかし、誰もこんなことは言えないよね!!
また、年寄りは死ねってことか!! って言われちゃうしね。
後期高齢者の保険制度だって、ものすごーーく叩かれてたしね。
自分はもうお役御免と自死を決意する木谷さんのような人は稀な存在で、
やっぱりほとんどの人は「死にたくない老人」なんですね。
インフルの予防接種無料だって、ほんとは老人ではなく若い人にこそするべきだよなあ…。

まぁ、こんなこと言っていて、自分が老人になったら、生存本能全開になっちゃったりしてね。
絶望だ。