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インプラント日記 : インプラントその後 76

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2013-10-15(火) サトル君の通院で久しぶりにN大に

またしばらく空いてしまいました。

まず、私の痺れに関しては、進展ナシです…。
相変わらず「ジーーン」という痺れが続いています。
かれこれ11年間以上…。
…もうそんなになるのか! 我ながら驚く。
…あの頃は、私、11歳も若かったのか!! 我ながら驚く。
痺れの程度は、
若干、良くなっている(痺れが弱くなっている)…と言えなくもない…か…?
まあ、自覚できるほどは、変わっていません。
悪くなっている、ということはありません。

さて、久しぶりにインプラント日記を書いているそのワケは、
先日、長男のサトル君(19歳)が、歯の痛みから
近所の歯医者さんに通院することになり、
私自身のこともいろいろ思い出したりしたので、
ちょっとまとめておこう、というところです。

先々週の夜、サトル君が、右下の歯が痛い、と言い出しました。
あまりにも痛みがひどく、翌日は学校(予備校)にも行けないほどで、
学校を休んで、近所の歯医者さんに行きました。
(私のインプラントの歯科医院とは別の家の近所の歯医者さん)
結果は「原因不明」。
大学病院で精密検査をしたほうがいい、ということで、紹介状をもらってきました。
そのときはレントゲンを撮ったのみで、特に治療はせず、ロキソニンだけ処方されました。

紹介された大学病院は、飯田橋のN大。
わあ、懐かしのN大だ~。
私がインプラントの手術で知覚異常となり、その治療のために通っていた大学病院です。
N大では約2年に渡りSGBや赤外線治療を受けていました。

その頃の日記
2003-08-26(火)  歯科大を紹介される
 ↑歯科医院の先生に歯科大を紹介していただきました。
2003-09-03(水)  いよいよ大学病院へ
 ↑そして、このときから
2005-06-25(金)  知覚検査 そして歯科大の通院終了
 ↑このときまで、2年弱通いました。

サトル君のN大の予約は、ちょっと先の翌々週だったのですが、それを待たずして、
再び歯が痛み出しました。
出されたロキソニンは飲みつくしてしまい、またもや痛みで学校にも行けないほど。
N大の予約日まではまだまだ日にちがあります。
10月5日、再び近所の歯科医院に行き、予約外で診てもらいました。夫が付き添いました。
このときは歯に穴を開けて中の膿を出したようです。
「腫瘍」ができているかも、ということでした。
腫瘍…? ってなんだろう。ガン? 歯茎にガンってあり?? (ガンはどこにでもできるって言うから…)
とりあえず、膿を出したことで痛みは楽になったようです。

あとは予定通り、歯科大で精密検査を受けることになります。
その際は親も同行したほうがいいと言われたそうです。
ちょっと緊張。

今日が、そのN大の予約日です。
息子とは病院で待ち合わせました。
私がN大で通っていたのは「多目的診療室」。
私の通院が終わろうとする頃、院内の改修工事が始まって、
最後の数回は小児外科や口腔外科のフロアを借りての処置でした。

今日、サトル君が診察を受けるのは口腔外科です。
待合室で待つ。
ああ、この雰囲気、覚えてる。
口腔外科は、治療用の椅子が何列も並んでいる巨大な診察室が
通路の左右に広がっているのです。
受付の前にドクターの一覧が貼ってあるのが見えました。
私の担当だったN先生は、まだいらっしゃるのかしら? と、見に行ってみましたが、
掲示されているのは、このフロアの先生だけでした。

まもなく呼ばれ、サトル君と一緒に診察室に入りました。
担当は若い先生です。感じのいい先生。
いつのまにやら、どこの病院に行っても自分より先生のほうが年下のことよのう、と思う。
サトル君の症状の確認がありました。
最初に近所の歯科医院に行ったときは、息子1人、
2回目、痛みが治まらず予約外で行ったときは夫が付き添ったので、
私は詳細を知らなかったのですが、サトル君の話によると唇に痺れが出ているとのことでした。
え、そうだったのか。それはちょっと嫌な感じだ…。
下唇から顎にかけて、ちょうど私と同じような箇所です。オトガイ神経?
2回目の診察で膿を取った後は、痺れは良くなった、とのこと。
サトル君は小学生の頃からずーっと右下の歯茎に鈍痛があり、時々強く痛むこともあったそうです。
しかし今回のように激痛で痺れまで出たのは初めて。

近所の歯科医院でもレントゲンは撮っていましたが、ここでも再度撮る。
違うフロア(地下)のレントゲン室に移動し、レントゲンを撮って、また口腔外科に戻りました。
レントゲンを見ると、歯の下のほうに病巣があり、膿がたまっているとのこと。
かなり大きいので、何年も前にできたものが少しずつ大きくなってきたのだろう、ということ。
小学生の頃から鈍痛があると言っていたことと合致する。
その病巣のせいで骨が溶けてしまっている。
腫瘍ではない、とのこと。
こういうのはデンタル(レントゲン)を撮っても、なかなか気付かれないことが多いそうです。
実際、サトル君もときどき強い痛みが出たときに、歯医者に行っても
「なんともない」と言われていたそうです。
そして、膿が溜まりに溜まって膨らんで、神経を圧迫し、痺れが出たのだろう。
これだけ病巣が大きくなっていると、歯を残したまま治療というのは難しく、
歯を残しておくと再発の可能性がある。抜くことになるだろう、ということ。
なお、以上は自分(担当の若い先生)の見解なので、またちょっと院内で検討します、と言われました。
しばらくすると、いかにも偉そうな年配の先生がやってきました。
若い先生がちょっと緊張しながら、レントゲン写真を見せ、
何やら専門用語を使いながら説明し、
偉い先生が「×××でいいんじゃないの?」などと言いながら、
数回の簡単なやり取りがありました。
話が終わると、偉い先生は他の患者さんのところに移動していきました。
偉い先生の見解(病院としての見解)も、若い先生と一緒で、
抜歯をして根の治療をする、ということでした。
抜いた後の処置としては、ブリッジとかインプラントとかの方法が…という説明がありました。
ここで「私自身、ブリッジもインプラントも両方入っておりまして…」と、切り出す。
インプラントの手術をしたときに、神経損傷で知覚鈍麻が起きまして、
実はここの病院にもSGBなどで通ってたことがあるんです、と告げる。
「あっ、そうなんですか…」と先生。
10年ぐらい経つんですけど今もまだ痺れが残っていて…
「あー、そうなんですか…」と、気の毒そうな声を出す先生。
なので、私としては、インプラントはちょっと…という気持ちがあって、
でもそれは私の感情的な意見なんですけど、
先生としてはどうですか? いや、今だったらインプラントのほうが絶対いいよ!! とかありますか?
と聞いてみる。先生は、
「いや、そういうことだったら、あの、全然。ブリッジでも問題ないですし、
まぁ、とりあえずブリッジにして、後からインプラントもできますからね!」と言う。
何となく「インプラントによる痺れの後遺症」というのは、有無を言わせない力があるような、
なんだかそんな空気を感じてしまった。ははは。
先生も、「いや、痺れは非常にレアケースですよ」などとは言わなかったところをみると、
良くあることなのかなぁ、とも思ってしまう。どうなんだろ?

先生がおっしゃいていた、「最初ブリッジにしておいて後でインプラント」は…、実際どうかなあ。
ブリッジにすることで前後の歯を削っちゃうわけだし、やるなら、最初からインプラントだよね。

私の場合、30年も前にやった右の金属製のブリッジが特に問題もなく快適に使えていて、
左のインプラントのほうが、何かとトラブル続きなのを考えても、
私としては、ブリッジのほうがいいと思ってしまう。
インプラントのトラブルというのは、知覚鈍麻の後遺症があるということのほか、
インプラントにあたり歯茎を整形したことで、食べ物が詰まりやすくなった、
そもそもインプラントにした原因の、歯の鈍痛がまだ残っている、ということ、など…。
まあこれは私に特化した事柄であり、 インプラント一般には当てはまらないかもしれないですけど。
何より、サトル君の意見が尊重されるべきものでもありますが、
終わってからサトル君に聞いてみたら、ブリッジがいい、とのことでした。
決して言わせたわけではない・・・と思う。

歯を抜いてブリッジを作ったりするのは、
ここの歯科大で施術しても良いし、近所の歯科医院でも、どちらでも良い、とのことでした。
近所の歯科医院の先生への結果報告の書類をいただいて、
とりあえず、今日は終わり。

普段からずーっと歯茎に鈍痛がある、というのは、私も子供の頃から悩まされていたことです。
あ~あ、体質、受け継いじゃったねえ。
私の右側の歯茎は、歯を抜いてブリッジにしたら、以後、まったく痛みが消えて快適。
その後、今度は左側が同じように痛み出し、長年根の治療をしていました。
進学や結婚、出産、引っ越しなどで、歯医者さんもいろいろ変わりました。
最初は歯を抜いてブリッジにしたのですが、やっぱりまだ痛くて、
1/2本分の歯を抜いて(1本の歯を1/2に切断し、半分を残し、半分を抜いた)
ブリッジにし、それでもまだ痛みがあって、
最終的には、残りの半分も抜いて、インプラントにしたのでした。

ところが、実際はまだ痛いのです…。
左側の歯茎に関しては、このいやーーな感じの鈍痛がどうにも取れない。
痛い箇所の歯はどんどん抜いてしまっているわけだけど、
今では一番奥の歯の回りが痛いような…。
抜いたそばから、どんどん痛みが移動していくような。
そんなことあるかなあ。あるかなあ、と言っても、実際そうなんだけど。

↓この時点では、すでに無い6番の部分が痛んでいましたが、
http://www.aa.cyberhome.ne.jp/~rico/implant/crown_equip_07.html
今は、どちらかと言えば、
↓こんな感じがするもん。難儀なことよのう。

学生の頃、ここの鈍痛の不快感から歯を抜き、ブリッジにし、
また歯を抜き、ブリッジを作り替え、また歯を抜き、インプラントにし、
それでも、結果的に長年のこの不快感からは解放されなかったわけで、
なんだかなあ…とは思ってしまう。
今はもう諦めの境地で、死ぬまで痛いままで行きますか… という気になっています。
もっとも、今は、今すぐ抜きたいような強い痛みではなく、
フロスなど通すと、若干は良くなるような気がしますので。

サトル君は、今回のことですっきりするといいけど。
2人で歯科大の隣りにできたビルで、お昼を食べました。
私が通っていた頃はこんなビルなかったねえ。