読書の記録(2004年11月)

「暗黒館の殺人」 綾辻 行人  2004.11.06 (2004.09.05 講談社)

☆☆☆☆

 母親の葬儀で九州の実家に帰った河南は,中村青司が関係した暗黒館の存在を知り興味を持った。早速レンタカーで山を越え暗黒館に向かったが,いきなり襲ってきた地震の為に事故を起こしてしまい,暗黒館へと助けを求めに向かった。暗黒館には,所有者の息子の招待で中也と呼ばれる学生が訪れていた。彼は館の北に建てられた十角の塔から人が落ちるのを目撃した。落ちた男は大した怪我はしていなかったが,墜落のショックからか記憶を失っていた。

 「黒猫館の殺人」から12年経ってやっと発表されたシリーズ最新作は,ノベルズ版上下巻で実に700ページにも渡る超大作。最初はお馴染みの河南の視点で始まりますが,すぐに暗黒館に招かれている中也と呼ばれる男によって物語りは語られます。本名が明かされない人物が出てくるって,とっても怪しいですね。前半は中也によって,暗黒館とそこに暮らす不気味な人物達が語られます。ここいら辺は,読む人によっては無駄に長い感じを受けるかも知れませんが,私はこの雰囲気が好き。そして400ページ位まで行って,やっと事件が起こるとともに,18年前にこの館で起こった事件が明かされます。全体的に感じるのは,今までの館シリーズに較べて,ホラーっぽい雰囲気を重視している事でしょうか。囁きシリーズをさらに濃くした感じもします。私は論理に偏り過ぎる作品は苦手なので,今までのシリーズ作の中でも,面白い作品だと思いました。できれば次作はもう少し早く出して欲しいですね。それにしても,最後に述べられる“優秀な医者”って誰なんでしょうか。

 

「あの夏,風の街に消えた」 香納 諒一  2004.11.09 (2004.09.30 角川書店)

☆☆☆☆

 親元を離れ京都で学生生活を送っていた諸井巌のもとに,一人の男が訪ねてきた。父親が経営する会社が倒産した事によって,父親は姿を隠していると言う。ここに居ると色々問題があるので,しばらく東京で暮らす様にとの事だった。彼の滞在先は父親の馴染みである,新宿の角筈ホテルになった。ひょんな事から彼はここで,自分を産んですぐに亡くなったと聞かされていた母親が生きている事を知った。

 父の失踪をきっかけに,母親が生きている事を知った巌は,初めて訪れた祖父の家の中で,死体を発見してしまう。そこから彼にとっての一夏の冒険が始まります。地上げを巡る不動産屋や暴力団,中国天安門事件の首謀者を探す中国人達に巻き込まれる巌の話が中心です。そして巌自身の母や父との関係が徐々に判ってきますが,ちょっとこちらの方が弱い気がします。少し甘っちょろい主人公の成長物語として,彼には想像もできない学生時代を送った父や母の実像を知る部分って,かなりインパクトあると思いますし,彼の心情もより強く伝わったのではないでしょうか。そして祖父の自殺に始まる一連の事件,父と母の過去,そして現在父親が抱えている問題,それが全て繋がっているので,かなりめまぐるしい感じもします。と言うよりも話が出来過ぎか。でもほんの一時,ある事を通じて濃密な時間を共有する仲間達,と言う関係の描写がいい。また舞台がバブル景気華やかな頃の新宿で,何か懐かしさを感じてしまいました。香納さんと言うとハードボイルドのイメージが強いのですが,こう言った作品も上手いですね。

 

「その日をつかめ」 鈴木 光司  2004.11.09 (2004.06.24 実業之日本社)

☆☆☆

@ 「筏で海へ―少年時代の夢」 ... 子供の頃,兄と自分達で筏を作り,家の近くの小さな川で川下りをして遊んだ。
A 「夢をつかみ取れ」 ... 子供の頃から将来の夢は,ヨットで海を渡る事だった。作家になり夢を叶える為に船舶の免許を取った。
B 「キーウエストの“消えた無人島”」 ... アメリカ大陸を横断中フロリダで無人島に渡った。再訪した際,その島は見つからなかった。
C 「初のロングクルーズ―南西の島々を巡る」 ... 大型のヨットを購入し,沖縄を目指した。あいにくの台風に悩まされた。
D 「断崖絶壁の島・臥蛇島に立つ」 ... トカラ列島にある無人島の臥蛇島に上陸した。昔の民家は無くなっていた。
E 「新しい海へ,より遠い海へ」 ... 家にひきこもってなど居ないで,自分の夢を絶対に叶えてやろうという気概を持とう。

 鈴木光司さんと言うと,「リング」「らせん」「ループ」が有名で,ホラー作家のイメージが強い様ですが,「光射す海」「シーズ ザ デイ」など海を舞台にした作品も臨場感溢れていていいですよ。そんな鈴木さんが自分の趣味であるヨットについて語ったエッセイです。いつまでも夢を追い続ける事の素晴らしさが強調されていますが,確かにそれは些細な夢であっても大切にしたいものですね。私の場合は登山が趣味なんで大した事は無いのですが,趣味がヨットだと普通の人にはお金掛かり過ぎだろうか。キーウエストの話って何かで読んだ覚えがあったのですが,「生と死の幻想」に出てきた話でした。

 

「俯いていたつもりはない」 永井 するみ  2004.11.11 (2004.09.20 光文社)

☆☆

 丸尾緋沙子が母親から引き継いだキッズ.スクール「ラウンドテイル」は,テレビで紹介された事もあって,プレスクールとして評判を集めていた。ブリュッセルに留学した事もある彼女の,子供の自由な発想を大切にする方針も好感を持たれていた。そんな中,スクールに通う希央の母親で,ネイルサロンを経営する高柳凛子が行方不明になった。凛子の夫は,緋沙子が留学時代に知り合った建築家だった。

 デビュー当時は「枯れ蔵」「樹縛」で,ミステリーにはあまり馴染みの無い世界を舞台にした作品を出していた永井さんの新作です。農業や林業を舞台にしたミステリーは新鮮な感じがしました。でもどんな業界を舞台にするかと言うのは,さほど問題ではなく,その業界内部の描写の的確さや,ストーリーとの親和性が大切だと思います。その点では最初の2作って,良くできていたと思いました。ここではプレスクールやネイルサロンと言った舞台が用意されているんですが,それが活かされているかと言うと,少々疑問を感じました。特に事件解決につながる二つの決定的なポイントが良かったんで,それが残念に思えます。また緋沙子と志乃の親子,凛子と舞子の姉妹の人物描写も深みが感じられないし,不倫の描き方も安易な感じがします。そもそもネイルサロンの経営者やプレスクールの主宰者のプライバシーなんて,いちいち週刊誌が取り上げるとも思えないのですが。

 

「宙(そら)−新宿少年探偵団」 太田 忠司  2004.11.12 (2004.08.05 講談社)

☆☆

 新宿の街を覆い尽くしたユグドラシル。地下に閉じ込められた響子と阿倍は脱出に成功し,壮介も地下鉄のトンネルから地上へ。唯一無事だった新宿十二社温泉の建物に集まった壮介,謙太郎,響子と阿倍は,木の天辺にいる美香を救い出しに向かった。一方,蘇芳は開化ビルでジャン.ポールから「お父上がお呼びです」との言葉を掛けられた。

 シリーズ9作目にして最終話です。1作目の「新宿少年探偵団」が発刊されたのは1995年ですから,9年も経っているんですね。壮介,美香,謙太郎,響子の本当の関係,阿倍北斗の親子関係,蘇芳やジャン.ポールの存在。シリーズ全体を通して謎に満ちていたものが,全て明らかにされます。何か手塚治虫さんの「火の鳥−未来編」の最後を思い出してしまいました。最初に書き始めた時から,この結末を考えていたんでしょうか。中学生4人が集まって少年探偵団を結成した1作目からは,この様な終わり方は想像できませんでした。本家本元の「少年探偵団」の様に,毎回違う怪人との対決を描いていくと思っていました。この手の話なんですから,シリーズとしての結末は要らない様に思えるんですけどね。

 

「ちゃれんじ?」 東野 圭吾  2004.11.13 (2004.05.25 実業之日本社)

☆☆☆

 2年前の44歳の時に,突如スノーボードを始めた東野さん。雑誌の編集者達を巻き込んで,毎週のようにスキー場へ。さらにシーズンオフには,今は無きザウスでの練習で腕を磨く。また,スノーボードと執筆の間には,サッカーのW杯を見たり,カーリングで怪我をしたり,と楽しさ満載のエッセイです。写真も何点か載せられている他,短編小説も紛れ込んでいます。

 私も東野さんと同じ44歳の時にスノーボードを始めたので,とても楽しく読む事ができました。私はスキーは昔からしていたので自信がありました。だからスノーボードも一緒だろうと,軽い気持ちでやり始めたのですが,スキーとは全くの別物。スクールとかには入らず,見よう見まねで取り組んだのですが,最初の日は,とにかく転ぶ転ぶで体中アザだらけになってしまいました。東野さんも述べておりましたが,最初はちゃんとした指導者に教わった方が絶対いいですね。でも今では普通に滑れますよ。東野さんのエッセイの方では,スノーボードの楽しさや,上達する事の喜びの他に,スキー場のリフト券の問題や,一緒に出掛けた仲間の奇行等,様々な話が載っています。でもやたらと「おっさん」を強調している様に思えるのですが,同じ44歳でスノーボードを始めた私からすると,年なんか関係無いと思います。そりゃあ若い時に始める方が何かと有利だとは思いますが。最後に「おっさんスノーボーダー殺人事件」と言う短編が載っていますが,スノーボード知らない人にはこのトリック判りにくいかも知れません。でもエッセイをちゃんと読んでれば判る様になっています。

 

「カタコンベ」 神山 裕右  2004.11.15 (2004.08.06 講談社)

☆☆☆☆

 新潟県黒姫山中で新しい鍾乳洞が発見された。早速ケイビングの専門家や,地質.生物の学者等からなる調査隊が結成された。その中の一人でケイブダイビングの公認ダイバー東原亮は,かつて仲間を見殺しにした過去を持っていた。そして今回,その仲間の娘である弥生も調査に参加している事を知った。最初のアタックの際,雨による落盤で,弥生を含む数名が洞窟内に閉じ込められてしまった。

 本作は第50回江戸川乱歩賞の受賞作。作者の神山裕右さんは24歳3ヶ月で,史上最年少の受賞だそうです。豪雨によって数時間後には水没してしまう洞窟に残された5人を,無事に助ける事ができるのか,と言うのがメインの話です。でもタイムリミットが設定されたサスペンスだけではなくて,そこに何と殺人者が絡んできます。私はケイビングやダイビングの経験は無いのですが,それでもと言うべきか,だからこそと言うべきか,洞窟の中の脱出行はかなりリアリティが感じられました。ただ後半に殺人者が登場してくる部分は,動機や背景などちょっと中途半端な感じです。でも物語にも文章にもパワーが感じられ,臨場感を高めている様に思えます。しかし真っ暗な洞窟の中って怖いでしょうね。私はこう言うの苦手なんで,「暗いよー,狭いよー,怖いよー。」でしょうね。ところでこの変わったタイトルは地下墓地の意味ですが,なかなか上手いタイトルだと思いました。ちなみにロシアの作曲家ムソログスキーの組曲「展覧会の絵」の1曲に同名の曲があります。パリにある古代ローマ時代の地下墓地を歩く様子が,不気味に奏でられる曲です。

 

「偽りの館−叔母殺人事件」 折原 一  2004.11.17 (2004.09.27 講談社)

☆☆☆

 居酒屋でアルバイトをしながら俳優を目指している名倉智樹は,見知らぬ叔母から遺産相続人の候補だと告げられた。智樹は叔母の清瀬富子が住む洋館で暮らすようになったが,彼女は意地が悪く中々死にそうに無かった。またノンフィクション作家を目指す“私”は,取材を兼ねて実際に殺人事件が起こった洋館で暮らす事にした。ここは智樹が叔母の富子を殺すと言う事件が起こった洋館だった。

 智樹が叔母からの呼び掛けで洋館で暮らす場面と,ノンフィクション作家を目指す男が洋館で智樹の調査をする場面が交互に描かれます。叙述トリックが使われているんでしょうから,二つの話の関係を単純に考える事はできませんよね。時間なのか,人物なのか,それとも...と言う感じで読み進みます。智樹にしろ,智樹の母親を名乗る老婆,そして“私”の母親にしろ,言動も行動も現実離れしてますよね。ここら辺,もう少し何とかならないんでしょうか。話の方は折原さんの作品としては,それほど複雑ではなく,スッキリした感じの結末になっています。でもその分,驚きも少なかったのではないでしょうか。私は判りませんでしたが,この手の作品を読み慣れた人だったら,この構図は容易に想像できた様に思えます。それにしても折原さんの作品に出てくる人物って,好きになれませんね。

 

「FLY」 新野 剛志  2004.11.22 (2004.08.10 文藝春秋社)

☆☆☆☆

 母が急に亡くなり,離婚していた父の住む東京に引っ越す事になった高校生の向井広幸。クラスメイト等との別れが近づく中,かねてより想いを寄せていた佳奈と急速に親しくなった。そんな時,近くの公園でテント暮らしをしていた男が,殺人で指名手配されている犯人だと気が付いた広幸は,迷いながらも警察に通報した。しかし戸浦は逃走してしまう。そして東京に引っ越した広幸のもとを訪ねてきた佳奈は,広幸の目の前で,逆恨みした戸浦によって殺されてしまった。

 新野さんが描くいつものストイックな主人公ではなく,冒頭の広幸と佳奈の場面が明るくて良かっただけに,この物語の流れは読んでいて辛いものがありました。佳奈が殺され,殺人犯である戸浦の娘の祥子に恋する俊介の視点で描かれる様になると,広幸は以前の広幸とは全く似ても似つかぬ人物となって出てきます。しかし彼の心情は直接に語られる事がありません。このあたりも,この物語をより重苦しくしているんでしょう。もしこれが広幸の目から見た復讐劇として描かれていたなら,もう少し救いがある様に思えます。また後半はちょっとミステリー的な要素が増えすぎてしまい,「心の絆の強さ」と言う本来のテーマを薄れさせてしまった様にも感じました。そして広幸以上に語られる事が少なかった戸浦に関しても,少々不満が残りました。

 

「サウダージ」 垣根 涼介  2004.11.23 (2004.08.10 文藝春秋社)

☆☆☆☆

 日系ブラジル人ギャングの耕一は,街中でコロンビア人娼婦のDDと出会った。我儘で金に汚くアタマの悪いDDに何故か惹かれていった。そんな時,日本のヤクザとコロンビアのマフィアによる,コカイン取引の情報をつかんだ。自分一人では荷が重いと感じた耕一は,かつて自分を追放した仕事仲間に話を持ち掛けた。一方,見習いギャングのアキは,桃井の紹介で佐々木和子と言う年上の女性と知り合った。

 「ヒートアイランド」「ギャングスターレッスン」に出てくる,裏金専門のギャング3人組の話です。でも今回の主人公は,かつて柿沢から仲間として認められなかった耕一と言う男で,彼とDD,そしてアキと和子と言う,二組の恋人の話と言った方がいいでしょうか。登場人物は全く違いますが,「ワイルドソウル」で描かれた日系ブラジル移民の悲劇と言う要素も大きく絡んできます。ですのでそれらを読んでから,本作を読んだ方がいいでしょうね。この様に書くと,今までの集大成の様にも思えますが,話としてはちょっとスケールダウンした感じで,サブストーリーと言った感じでしょうか。そしてDDのキャラクターが,かなりイライラさせてくれます。でもその分アキと和子の方は,結構アキに感情移入させられます。最後の襲撃の場面はなかなか迫力があります。やはりストイックなギャング3人組の活躍を中心とした話が読みたいですね。ちなみに「サウダージ」とは,「二度と会えぬ人や土地への思慕」と言う事だそうですが,南米の方の言葉なんでしょうか。

 

「真夜中の神話」 真保 裕一  2004.11.27 (2004.09.15 文藝春秋社)

☆☆

 アニマル.セラピー研究者の栂原晃子は,研究のために訪れたインドネシアで,飛行機事故に遭遇した。墜落現場で大怪我をした晃子を助けたのは,近くの村人達だった。この村での晃子の経験は,不思議な事だらけだった。特に神秘的な歌声を持つ少女は,彼女にとって謎だった。そして回復して村を離れる晃子に,この村の事は決して話してはいけない,と村人は言った。その頃チャイナ.タウンでは残酷な殺人事件が起こった。死体には木の杭が打ち込まれていて,首は切り落とされていた。

 何か真保さんらしくない作品だなあ,と言うのが一番の印象です。真保さんの作品と言えば,その豊富で的確な取材力によるリアルな描写や,活き活きとした登場人物達が織り成す人間模様の魅力,だと思います。確かに吸血鬼の歴史や超音波に関する記述などは,それらしさはあるんですが,物語自体にリアリティが欠けている感じです。特に最後の研究所進入シーンなんか安易だし,少女が持っている能力に関しても説得力が無さ過ぎ。主人公の晃子に関しては,彼女の過去に対する悔恨を描けば描くほど,白々しさが感じられ,彼女の行動の妥当性に繋がって居るようには思えません。批判的な事ばかり書いてしまいましたが,それだけ真保さんに期待していると言う事です。

 

「贈られた手−家族狩り(3)」 天童 荒太  2004.11.29 (2004.04.01 新潮社)

☆☆☆

 俊介が勤務する学校に通う生徒が,不登校の末に一家無理心中事件を起こした。今度の実森家の事件は,かつての麻生家の事件を彷彿させる残虐さだった。両方の事件に偶然係わる事になってしまった俊介は,自分の無力感に苛まれる。そしてマスコミのインタビューに不用意に答えてしまった事から,俊介は自宅謹慎になってしまう。麻生家の事件に疑問を持つ馬見原は,今度の事件に興味を持ち独自に調べ始めた。

 このシリーズはさながら悲惨な話のオンパレードです。子供の不登校,父親の子供への虐待,親子の断絶,そしてそれらに係わる人たちの無力感。いくつもの家族の中で進行していく問題が,淡々と,しかし確実に悪い方向に向かっていく模様が描かれて行きます。それとともに二つの家族で起こった残酷な一家無理心中事件は,どの様な結末を迎えるのか。そして家族の問題を解決しようとする人たちの葛藤の様子。一つ救いがあるとすれば,俊介が出会った若者の明るさ位でしょうか。第二部を読んでから大分経ってしまったので,忘れていた部分もありましたが,すぐにこの暗い世界に引き込まれてしまいました。何度も暗い気分になるよりは,一気に一部から五部まで続けて読んだ方がいいかも知れませんね。それにしても家族って何なんだろうって考えさせられてしまいます。